今日のFMレキオは門外漢の糖尿病の話をしました。
私達は食べて栄養を取らないと生きてゆけません。その栄養源として重要なのが三大栄養素(脂肪、蛋白質、炭水化物(糖質))です。
食事を取ると、消化吸収され血液中の糖分(血糖)が増えます。 私達の細胞は血液中を糖分が流れていても自分で栄養となる糖分を利用できません。 この糖分を細胞の中に取り込むのが、膵臓で作られるインシュリンと呼ばれる物質です。
先天的、後天的な原因でインシュリンの分泌が失われたのがⅠ(いち)型糖尿病と呼ばれるもので、生活習慣病とは関係がなく、インシュリンの注射が絶対的に必要となります。
糖尿病の殆どは、過食などが持続したためにインシュリンの出が悪くなったり、インシュリンに対する反応が鈍ったため高血糖になる場合で、Ⅱ(に)型糖尿病と呼ばれています。
人間は生命維持のために食べて血糖を確保します。腎臓は老廃物をオシッコに流し、必要なものは再吸収して無駄にしないようにしています。 わざわざ取った栄養を逃がしたくはありませんが、血液の中の糖分が必要以上に高くなると、腎臓での再吸収の能力を超え、尿に糖分が溢れ出てしまいます。
昔から糖尿の患者さんの尿が甘いことが解っており、江戸時代は蜜尿病などとも呼ばれていました。この甘いものの正体がブドウ糖と分かっため、「糖尿病」と命名されました。
これまでⅡ型糖尿病の内服薬は大きく分けると ①インシュリン分泌促進薬 ②インシュリン抵抗性改善薬 ③糖吸収阻害薬 が主でした。 最近これに新たに④番目として、本来腎臓が糖分を再吸収する作用があるのを抑えて、尿中に糖分の排泄を促進する薬が許可を受け使用されるようになりました。
①②はインシュリンの働きを助ける作用。 ③④は食べ過ぎをコントロールできないためのやむを得ない薬となっています。
④番手の薬が開発されることで、安易に薬が使われる可能性が出て来るかも知れません(日本で現時点ではありません)。 模造品が「やせ薬」などとして出回る危険性や「食べ過ぎた後に一錠」となると、本来の食事療法の意味がなくなってしまうのかも知れません。
新しい系統の薬が加わることは治療の選択肢が増えます。糖尿病は非常に増加しています。急速にその薬のシェアも伸びると予想されます。
これまで血糖をコントロールすることで尿糖も減少することがパラレルで起こっていました。 しかし今回の④の治療薬の場合は、尿糖が増えることが血糖値を下げることにもつながるという、逆の現象が起きることになります。
過食の時代となり、必要以上に取ったエネルギー(糖分)を、薬を使ってわざわざオシッコに流してしまう時代になったのでしょうか。 決して治療薬を否定しているわけではありません、ただもう一度食について考える必要があるのかなと肥満気味となった私は思うのです
。
切るのは得意でも糖尿病に関しては素人ですのであまり真剣に考えないで下さいね
詳しいことは内科の先生方に聞いて下さい(私は聞かれても
ます
)
(今日の写真のコーヒーのサイフォン:糖尿病は英語でDiabetes Mellitus と言います。Diabetesはギリシャ語のサイフォン(通り過ぎる)を意味し、糖尿病患者さんの症状の1つの多飲多尿から、人間をサイフォンみたて水が通り過ぎることから、そしてMellitusは蜂蜜のことから由来しています)
2014/12/03のFMレキオ「いきいきタイム」はこちらから視聴出来ます
http://www.stickam.jp/video/182390998
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