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2014年11月26日 (水)

赤血球の不思議

今日のFMレキオは貧血について話をしました。

今日は赤血球の不思議について話をしたいと思います(貧血については以前のブログに書いていますhttp://omoromachi.cocolog-nifty.com/blog/2013/11/post-1253.html )。 赤血球の最大の役割は肺から取り入れた酸素をくまなく全身の細胞に届け、発生した二酸化炭素を肺から放出するという、酸素と二酸化炭素の運搬役です。

当然、血液の中を通って行きますが、Th_ 血管は段々小さくなって最後の細胞にまで酸素を運ぶには、赤血球が大きければ詰まってしまいます。 これからが赤血球の不思議です。

赤血球を顕微鏡で見ると中央部が凹んだ円盤状の形をしています。他の細胞と較べて、この円盤はとても小さくそして柔軟性(変形性)があります。自分より小さい血管を通る時にこの円盤は折りたたまれるように通過することが出来るため、赤血球の大きさよりも小さい血管と通ることができるため、最後の最後の細胞まで酸素を供給できるのです。

変形しても大きければ小さな血管を通るのは無理なため、赤血球は自ら小さくなることを選択しました。 小さくするために細胞内の余計な成分を取り外していったのです。

Th__2 皆様方も細胞には核(DNAなど)がある事はご存じだと思います。赤血球は自分の体を小さくするために、大切な核だけでなく、他にも普通の細胞が持つミトコントリア、リボゾーム、ゴルジ装置、小胞体なども削りとって、酸素を運ぶだけに特化した珍しい細胞になったのです。

この様に小さくスリムな体型になったため、赤血球の数は成人の男性で1mm平方メートル(1mmの小さな箱)に450〜530万個、女性で100〜480万個の膨大な数を確保出来たのです。一人の人間の赤血球数は20兆にもなるのです。

これは本当に多くの数なのです。 私達の体は沢山の細胞の集合体で200種類以上、約30〜60兆個の細胞から成り立っています。  ということは私達の細胞の1/3から1/2近くは1種類の赤血球から成り立っていることになるのです。 

赤血球は鉄を原料に酸素を運ぶのに特化した細胞に変化しました。これは取りも直さず、私達が進化して行く過程で、平温動物としてエネルギー産生の増加に多量の酸素が必要になったこと、肥大化していった人間の脳細胞にも沢山の酸素が必要となった必然的な進化でもあるのです。

貧血のある方はこの進化の恩恵に預かれないのかも知れませんので注意して下さいね(←冗談ですからね。ちゃんと進化していますから心配しないで下さいhappy01

(今日(2014/11/26)FMレキオ「いきいきタイム」はこちらから視聴出来ますdownhttp://www.stickam.jp/video/182388625

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医療 FMレキオ」カテゴリの記事

コメント

omoromachiさん、おはようございます。

色々な不要なものをそぎ落としてスリムに
なった赤血球は凄いですねgood

私も色々余分なものを取り除いて
目指せスーパーモデルですcoldsweats01

いつもためになるお話
ありがとうございますheart04

ririkaさん、おはようございます。

人間の体は受精卵から分化して250種類以上の細胞に分化し、全体としては30〜60兆個の細胞から人間は成り立っています。

生きている以上酸素を必要とします、全ての細胞に酸素を運んでくれるのが赤血球です。宅配で言えば全国津々浦々まで、車で運べない小さな路地も間違いなく届けてくれるのです。 

流石に若い女性ですね、赤血球をダイエットした自身に置き換えましたかhappy01。 人間は赤血球とは違いますので、色々と付属をつけていた方が可愛いかもですよheart04

おはようございます。
赤血球は究極の運び屋さんですね。
いろいろな事柄が改めて知ることができました
何時もわかりやすい解説で楽しく勉強させていただいています。
これからも体の仕組みについての解説をよろしくお願いします。

こんにちは(^^)/
子どもの頃 真ん中がへこんだ赤血球の形を
とても不思議に思っていました。
折りたたまるようにして 狭い血管も通って行くんですね。
小~さな細胞でも しっかり役割を果たすために
そんなスゴイことが行われていることを教えていただき
とてもビックリしていますflair
でも実は…赤血球って「キャンロップ」という
ドロップに似ている~happy02 とも思ってました(^^ゞ

自分の身体ながら、本当に不思議で有り難い組織がありマジックのような功名な仕組みになっているのですね。赤血球は細胞だったのですね。そんな初歩的なことも知りませんでした。この自らをそぎ取って自由自在になった赤血球のおかげで私達の身体は隅々まで活動できるのですね。ありがとう赤血球さん。お礼はほうれん草がいいのかな。

赤血球の細胞に核がないことを初めて知りました。
進化の不思議な気がします。おかげで、毎日、生活
できているのですね。ありがたいことですね。

ジンブンが一つ増えました。いつもありがとうございます。

チビクロサンボさん、こんばんは。

そうななんですよね。赤血球が体の隅々まで行けることで酸欠にならずに済んでいます。「究極の運び屋」・・・なんか格好いい表現ですね。 

「究極の運び屋」で思い出したのは、映画のシリーズでジェイスン・ステイサムが主演としている「トランスポーター」を思い出しました。 赤血球の格が上がった気がしますhappy01

モカラテさん、こんばんは。

私も昔、赤血球が赤くて円盤状をしているのを学校の教科書などでみると、不思議な気がしました。こんなのが体の中を流れているのかとね・・

流石、モカラテさん・・・確かに、赤血球の形は「キャンロップ」に似ていますね。 食べ物を想像しましたかhappy01

私は、茶色い方、ヨーグルト味?でしたっけ その味がすきでしねscissors

はるかさん、こんばんは。

今日は長い手術のために先ほど帰ってきました。皆様への返事が遅れました。済みません。

本当に体の仕組みは良くできています。医者をしながらも感動するようなメカニズムが沢山隠されています。

赤血球の材料の1つは鉄分ですので、ほうれん草は大好物です。プレゼントしたらきっと喜んでくますよheart01

nadoyamaさん、こんばんは。

赤血球、こんなに沢山あるのに不思議な細胞ですよね。
どの細胞も遺伝子情報なとがある核を持っていると勉強されたかと思います。 

元々骨髄で造られる赤血球の始まりは核があります。ただ赤血球自体が細胞分裂をして増える必要がないため、最終的には無駄を省いた細胞へと変化し赤血球の姿になります。 そして約120間の寿命を終えて、脾臓などで処理され、また鉄分などを再利用し、骨髄で新たに造られて行くのです。

少しでも皆様のジンブン(知恵、知識)になれたら嬉しいです。

毎度、お邪魔します。さすがお医者さまですね。こんな知識がないと、お医者には
なれないんだ。遠縁の息子がいま医者を目指して猛勉強中です。家はふつうの
サラリーマンです。(一応大学教授)ですけど、さして裕福とは思えません
私の中では、医者=エリート=お金持ちという図式ができてます。
あ~私も医者の子供がほしかった。なかなかトンビは鷹をうめません。

フーミンさん、こんばんは。

体の細胞は不思議で魅力的です。学生の時は覚えるのが必死でしたが、少しずつ人間の不思議さが分かると覚えるのも楽しいですよ。

私の周りに医療関係はいませんでした。サラリーマンの息子で、周りが農家の家庭で生まれましたので、高校までキビ倒しなどの農作業も行っていました。

医師になるには、努力は必要ですが、頭がいいのは他の職業に就いた方が日本の将来のためと思います。

私は医師ではありますが、=エリート・金持ちの構図は当てはまりませんし、あまり気にかけたことがありません。

医師の息子は役立ちませんよ(少なくとも私に関しては・・)。 実家は近くにあるのに盆と正月しか帰りませんし、その時しか母の顔を見ることがないのです。きっと私の母は「こんな息子に誰がした」と後悔しているかも知れません。

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