フォト

« 2014年9月 | トップページ | 2014年11月 »

2014年10月

2014年10月29日 (水)

めまい第二弾:小脳梗塞について

今日のFMレキオは先週に引き続きめまいの第二弾の話をしました。
めまいの原因の多くは耳と脳の異常から起こります。 日本全体の統計ではありませんが、めまいを来す病気の7割は耳の病気で、1割が脳の病気,残り2割がその他沢山の病気によるものです。
今日は脳の病気のために起こるめまいについて書いて見たいと思います。
Th_ 私達の脳の位置と機能についてイラストに書きました。人間の進化は大脳の進化でもあり、大脳が大きいのが人間の特徴でもあります。大脳は脳の80%の重量を占めています。 

大脳は右脳・左脳と大きく分かれていて、比較的機能も分化しており、運動神経や知覚神経などは左右で交差して私達の体を支配しますので、大雑把に書くと、右の大脳の運動領域が障害されると左の半身麻痺に、左が障害されると右の半身麻痺になります。 聞いて判断したり、言葉を構成し出す場所も限局しており、その場所が障害されると聞くことが出来ない、言葉がでないなどの障害が起こります。情動などを管理する前頭葉がやられると情動を逸した行動をしたりします。

人では小脳は全体の10%の重量ですが、運動能や平衡感覚を調整しているため鳥などは発達しています。 あまり多くはないのですがこの小脳の血管が詰まったりした場合、頭痛以外にめまい、歩行困難、吐き気などが現れます。すぐに麻痺が出現することはなくても、細かな手の動きなどが困難になります。

Th__2 めまいが主な症状となると救急病院に搬入されても、耳の病気と診断されて、点滴等で経過観察となる場合も多くあり、早期治療を逃してしまうこともあるのです。

小脳は元々小さく、CTを撮っても病変を発見出来ない場合もあります。早期の場合はMRIの方が診断が付く確率が高いようです。 いずれにしろめまいの中で、脳梗塞を疑い診断をしなければ、早期発見出来ないこともあります。

医療者の我々の方も診断に難渋することもあるのです。 2002年に私も好きなミスチルの桜井和寿もこの病気で入院されたことがあったと色々な所でお話されていました。若い方でも心臓などに出来た血栓が飛んできて詰まることもあるようです。

めまいは色々な病態で起きます。急を要する場合もありますし、何度も繰り返しおこり、日常的になっている方もいます。若いから大丈夫というわけでもありません。 まためまいの強さと病態の重篤さにも関連がありません。 その事が更にめまいの診断や治療を困難にさせているのです。

2014/10/29のFMレキオ「いきいきタイム」はこちらから視聴出来ますdownhttp://www.stickam.jp/video/182379303

2014年10月27日 (月)

世界を夢見て6:モスクワ経由

前回のアンカレッジ経由のヨーロッパ行きhttp://omoromachi.cocolog-nifty.com/blog/2014/09/post-0090.htmlの話の続きです。冷戦後はソビエト連邦の外貨獲得の影響もあり、これまで通過できなかったソビエト領空を民間機が通過可能となりました。 Th_dsc00036 恐らくその頃には燃料の給油なしで一気に西欧まで飛べたのかも知れませんが、しばらくの間は必ずモスクワ空港に降りなければなりませんでした。

当時のモスクワ空港は国際空港と言っても,殆ど土産品店もなく寒々とした場所でした。 そこで飛行機は同じのを使うのですが、給油のためか3〜5時間飛行機を出て、空港内に入れるわけです。 初めてソビエトの地を踏むので少し期待感と足の疲れを取るにも丁度よい時間帯なので、機外にでられるのは有り難かったのですが、本当に何もないのです。 

Th_ 僅かにある店舗にはマトリョーシカ人形、硬いチョコレート、タバコ以外に殆ど商品はなく、殺風景でした。 店員も軍服に似た制服を着た無愛想のおばさんがいるだけでした。とても国際空港と言えるような雰囲気ではなかったですね。 初めて東西格差を感じた瞬間でした。

それでも少し長めの休憩を取ったと思い、再度機内に乗り込みワクワクしながらヨーロッパへと向かったのです。 行きはよいよいですが、帰りはまた同じ様に何もない空港に3〜5時間滞在するのは流石に苦痛でした。

それでも気を取り戻し、愛想のない売り子さんを相手に私の方が愛想を振りまきながらマトリョーシカ人形を買って帰ったのでした happy01

(次回はヨーロッパに辿り着けますでしょうか?)

2014年10月25日 (土)

今週の生け花(2014年10月第4週)

10月も後半になると流石の沖縄も少し涼しくなりました。私はまだ半袖通勤ですが、本土の方では雪の頼りも聞こえる様になっていますね。 特に春と秋は日本が南北に長いおかけで色々な季節感を味わうことが出来ます。                         Th_img_3074
春は南から桜が北上し、秋は紅葉が南下して少しずつ時期をずらしながら日本の美しい景色を私達に見せてくれますね。

今週も2階のいつもの場所に、生け花クラブの皆様が花を活けてくれていました。 秋の太陽に向かって,日向ぼっこをしているお花たちと、なにやら見たことのないつぶつぶ達が一緒です。 これ何? と眺めていましたら、生け花クラブの方から「豆柿」とのこと。 柿・・・? ってことは食べれるってこと・・・と直ぐに発想がいってしまうのです。 その目で見るとやはり柿です。美味しそうです。 

Th_amagaki 豆柿って初めてその字を見た気がします。沖縄にないなって思って、ネットで調べていたら琉球豆柿というのがあり、沖縄や西日本で見かけることがあるようです。別名を信州柿というそうですが、長野にはないそうです(これも不思議です)。 今日飾ってある豆柿と琉球豆柿はまた違うようです。 名前だけでも頭が混乱しそうになります。 

この豆柿も赤く熟すると食べれるそうです。しかし粒が小さいので、お腹の空いた私にとっては生け花クラブの飾ってある豆柿を全部頂いてもお腹を満たさないような気がします・・・思わず「豆柿を 食べ尽くしても 腹満たず」と叫んでしまいましたcoldsweats01 

ガーベラ小菊は太陽に向かってまっしぐらです。花器の緑と月桃の緑が秋の清々しさを演出しています。 生け花クラブのお陰で、2階のこのスペースは深まる秋を感じさせてくれます。 いつも生け花クラブの皆様有り難うございます。

<花材:豆柿、ガーベラ、月桃、小菊>

2014年10月22日 (水)

めまいと水難事故

きょうのFMレキオはめまいについての第1談としてその症状や原因について話をしました。

めまいは多くの方が経験する症状です。めまいは脳などの中枢神経の異常で起こると思っていることが多いと考えますが、頻度からすると耳の中の内耳の傷害で起こることが多いのです。

Th_ 色々な分け方がありますが、めまいの原因により中枢性と末梢性に分ける分類があります。 末梢性めまいは回転性、発作性、反復性で、発作性頭位性めまい、メニエール病や突発性難聴、内耳炎など、内耳の変化でおこります。 これに対して中枢性めまいは、非回転性、持続性で、小脳の疾患、脳出血、脳梗塞、脳腫瘍、頭部外傷などでおこります。

今ではMRIやCTなどの画像検査や平衡感覚を調べる諸検査があり、必要に応じて行われます。

めまいやふらつきなどの平衡障害では特徴的な目の動きがあり、眼震と呼んでいます。一般的には目の動きを観察すると、左右にゆっくりと眼球が動いた後、急速に動きが出るような一連の動きがリズミカルに起こります。その動きは平衡感覚を司る内耳の障害で起きることが多いとされます。 

正常な方でも10回ぐらい同じ位置でぐるぐる回って、急に止まったときめまいが起こります。 その時の目の動きを観察すると同様な動きが見られます。 目の動きが上下の縦に動くときには中枢性のめまいが多いと言われています。

色々な検査がありますが、医療器機があまりない時代から行われていためまいの検査に、温度刺激検査というのがあります。 耳の中に冷水を入れる検査で、耳の中に急に温度差のある液体が入ると内耳の中のリンパ流の異常が起こり平衡感覚機能がおかしくなり、めまいが起きてしまいます(通常2分程度で消失します)。 もし内耳に異常がある場合は、元々が異常があるので冷水が入ってきてもめまいは正常な方より弱いか,あるいはめまいを起こさないことがあり、内耳の障害の検査として利用されていました。

今ではあまり行われなくなった検査かも知れません(耳鼻科が専門ではありませんので判りませんが・・・)。  Th__2

わざわざ耳に冷水を入れることはありませんが、水難事故などで起こることがあります。 泳ぎが得意だったり、ダイビングが得意な方が、あまり溺れそうもない状況で水難事故で亡くなるケースがあります。 

冷たい海などに急に投げ出された場合、内耳のリンパ液が影響を受け、水中でめまいが起きてしまう場合があります。ベテランの方でも前後左右、上下の区別が判らなくなり、水面に浮上することが出来ず溺死することもあるのです。

泳ぎが得意でも、これからの季節、海でのレジャーや釣りなどの際は、しっかりとライフジャケットと着けて楽しんで下さいね。

(2014/10/22のFMレキオ「いきいきタイム」はこちらから視聴出来ますdownhttp://www.stickam.jp/video/182376648

2014年10月20日 (月)

「試したかった」の延長上の恐怖

中東が落ち着かない。
あるニュースのなかで、中東での戦闘に参加したという日本人のインタビューがありました。 その人が「戦闘(自分?)を試したかった」という理由で参加したとのことであった。

Th_ これを聴きながら背中が凍るような想いがした。 「・・がしたい」が人の行動や意志決定の最上位にあり、歯止めのかからないことに恐怖を覚えたのです。

私達は色々なことを「したい」と思っています。しかしそれをやったら個人的にも社会的にも許されない行為だと断念することも多いのではないかと考えます。「したい」と言う気持ちを実行した場合、私達はその結果起こりうることを想像できるわけです。 

 「命がけのことをやりたい」。 でもこれが戦争であれば実際に命の駆け引きとなり、自分が死ぬかもしれない、相手を殺すかも知れないのです。 しかし自分が向けた銃が近くにいた子供を殺してしまうのかもしれない、自分が死んだとき悲しんだり、迷惑をかける人がいるかもしれないと想像することが出来ないのでしょうか?

閉塞感や絶望感からの逃避、あるいは物事を深く考えれなくなった人間が「生」を実感するために、このような単純化された行為をとるようになったのでしょうか?

いずれにしても、このような想像力が欠けた状況で「したい」だけが突出したらどうなるのでしょうか。 人を殺してみたい、子供を誘拐して切断してみたい、女性を犯してみたい・・・そんな「してみたい」が想像力の無い世界で起こると、世の中が大変危険な状況になるのだと考えるのです。

2014年10月18日 (土)

今週の生け花(2014年10月第3週)

台風18号、19号が2週にわたって日本列島を襲いましたが、皆様の所は被害はなかったでしょうか? 台風の影響で暑くなったり急に気温が低下したりと目まぐるしく気象が変化した1週間でした。 体調管理も気になるところです。
Th_img_3049 やっと週末に秋らしい天気に恵まれました。今日は病院の仲間達が主催で那覇市内のビーチでバーベキュウー大会があります。天気がよいのでこれから多くの方が参加されるようです。私も後で顔を覗かせようかと思っています。

今週も生け花クラブの皆様が2階のいつもの場所に生け花をいけてくれていました(有り難いことです)。 やはり季節を取り入れた作品です。 秋の香りがしますheart04

2階の小さな空間が、生け花の雰囲気なのでしょうか、広々とした空間に感じてしまいます。赤い花器も素敵です。全体がこの花器の周りに集まって秋の始まりを感じさせてくれますし、サンジンの小さな可愛らしい赤い実とその上方に伸びた枝の枯れ具合が深まる秋を予感させてくれます。

サンジンを初めて見ました。春に白い花をTh_ 咲かせ、秋には黄色〜赤い実をつけるそうです。原産地は中国で日本へは江戸時代の享保年間に薬用植物として渡来して植え付けらたそうです。生薬名を山査子(さんざし)といい、健胃・整腸剤として利用されるのだそうです。 私は知りませんでしたが、漢方をやっている先生なら知っているかも知れませんね。赤い実は食べれるそうです。1つくらいなら私が食べてもばれませんかねcoldsweats02

ガーベラスターチスはお花の名前を知らない私でも知っている名前です(これぐらいで威張ってどうするのと・・突っ込まれそうですがcoldsweats01
それにモンステラの大胆な大柄な葉も全体を引き締めてくれています。

今週は久々に冷やかしなしのお花の紹介でした。

<花材:サンザシ、ガーベラ、スターチス、モンステラ>

2014年10月15日 (水)

ノーベル平和賞

誰にノーベル賞が与えられるのか、10月のノーベル週間は毎年楽しみにしています。 ノーベル物理学賞は思いがけず3人の日本人が同時に受賞しました。 村上春樹さんは賞を逃しましたが、また来年の楽しみが増えたと思って待ちましょう。

Th_img_1099 ノーベル賞のうち、疑問に思え、その選考基準が非常に曖昧なもに平和賞があると思います。 誰にあたえるのか、個人なのか団体なのか、国なのか国の代表なのか? その賞に値する人物なのか・・・色々な疑問が湧くことがあります。

今年は日本の「憲法9条」も候補にあるとのことで、いつもより期待して待っていました。 インドの児童労働撲滅に取り組むカイラシュ・サティヤルティさんとパキスタンのマララ・ユスフザイが決まった時に少しの驚きとよかったと言う想いが同時に起きました。

カイラッシュさんについては以前インドで児童の虐待や労働環境、教育を熱心に取り組んでいる人権指導者との記事を読んだこともあり、世界にはこんな方もいらっしゃるのだと感心しました。

マララさんに関しては女性の教育に反対するタリバンの銃撃を頭に受けながら、命を取り留め、その後もイギリスで身の危険を顧みず、教育の重要性を訴えて来られていました。本当に素晴らしい女性です。 ただ私が済まないと思うのは、17歳の少女がこんな目に遭わないですむ社会を私達大人が作れなかったことです。

まだ若いのです。若いから駄目というわけではありません。私なんかより何百倍も立派な方です。 でもやはり若いのです。 Th__3 これから更に教育を受ける権利もあるし、これから恋もして欲しいのです。 ノーベル平和賞の受賞は彼女に勇気と希望、そしてこれからの行く道を提示したかも知れません。 同時に彼女に大きな負担を強いたのも事実だと思います。 特に今後、彼女はさらに身の危険にさらされる機会が増えると考えます。 

ノーベル賞を与えた委員会だけでなくそれを賞賛する各国は自分の身のことのように彼女の身を守る必要があると思います。 少なくとも自分では声を上げず、17歳の少女に命を賭けさせた人は彼女の訴えに耳を傾け、彼女の楯になる努力を続けて行くべきだと思うのです。

私は何となくまた負い目を感じてしまっているのです

2014年10月12日 (日)

 おいでよ僕のベッドに

私が覚えている,いわゆるラブソングの1番古い曲の1つに「おいでよ僕のベッド」にという曲がありました。 色々調べてみると、私が覚えていた歌詞からして、「中川五郎」さんが歌った曲を聴いて覚えたのかも知れません。

Th_ この曲は1965年にEric Andersen が発表した「come to my bedside」という曲でした(当時は知らなかったです)。 その曲を1969年に岡林信康さんが歌い、その後中川五郎さんや、加藤和彦さんらがそれぞれの訳で歌っていたようです。

この曲は7つ上の兄が持っていたレコードの中に入っていた曲だったと記憶しています。このまま耳コピで唄って覚えていました。 当時、なんとその曲は内容が際どかったため(今では理解出来ませんが)放送禁止になってしまったようです。 それに反撥するようにアングラで歌っていた岡林さんや中川さん、加藤さん、泉谷さんなどがよく歌っていたようなのです。

40年ぶりにこの曲をユーチューブで見つけて唄ってみました。昔覚えた歌詞から辿ると、恐らく中川さんが歌っていたレコードを聴いたのだろうと推測しています。                                               Th_648

今回は私自身が40年以上前に記憶していた歌詞で歌ってみました。 中川さんの歌詞と僅かですが違う部分があり、40年間も覚えていた脳に感謝しながら唄ってみたいと思いました。

中学・高校生時代だったよりも今の方がこの曲の良さが判って来たような気がします。今でも究極のラブソングだと思っているのです。よろしければ拙い弾き語りですがお聴き下さいheart01

">

2014年10月11日 (土)

今週の生け花(2014年10月第2週)

台風18号の後、今度は台風19号が近づいています。これほどの大きさの台風の直撃はあまりありませんので、台風慣れしている私達でも緊張感が高まっています。被害が最小限に止まることを祈るしかありません。

Th_img_3029 今週も2階のいつもの場所にお花が活けられていました。 今週のお花はほととぎすと菊がありますので、まさに秋に風情という感じでしょうか。 今週の花材はひとつひとつのお花はハッキリとした表情を持っていますのに、全体として低い位置に飾られているせいでしょうか、ひっそりとけなげに咲いているように見えてしまいます。

美女柳の葉が低く垂れて、孔雀草(フレンチマリーゴールド)ほととぎすが同系統の色合で後方の壁の色に吸い込まれてゆきそうです。くじゃく草は種類により全く違ったイメージを持ってしまいました。私の知っているくじゃく草は菊の花に近い感じでしたが、Th_102 このくじゃく草の中でもどちらかと言うとカーネーションかキンセンカに近いのでしょうか?(あまり判りません)。

ほととぎすは秋によく見かけるお花で綺麗な斑点状のお花を咲かせてくれています。 そう言えば鳥のホトトギスと関係があるのかと思っていたら、関係がありました。 若葉や花にある斑点模様が鳥のホトトギスの胸にある模様と似ていることから名付けられたそうです。 ちなみに草花のホトトギスは「杜鵑」、鳥のホトトギスは「不如帰」という漢字をあてるそうです。

Th_ 今日も私の頭はどうかしているのでしょうか? この斑点の模様や花びらや蕾をみていたら・・・ある動物・・・斑点模様のあるタコに見えてしまいました。私だけかも知れませんが鳥よりもタコに見えてしまいました。余計な写真を追加しましたが、生け花クラブの皆様イメージを崩してしまいました・・・毎度失礼致しましたcoldsweats01

<花材:美女柳、ほととぎす、くじゃく草、小菊>

2014年10月 8日 (水)

関節液の穿刺について

きょうのFMレキオは関節についての第二弾をお話ししました。主題は「変形性膝関節症」についてです。
Photo これについては以前のブログにも書いてありますにでもしよろしければ参照して下さいhttp://omoromachi.cocolog-nifty.com/blog/2013/10/no2-2013109-24e.html

私は整形外科医ではありませんが、膝の病気について時々患者さんから質問を受けることがあります。一番多いのは膝が痛いけどどうしてなのでしょうかとか、膝の水を抜く治療をしているけど、やって良いのでしょうか?などです。 

関節は骨と骨をつなぐ部分で、関節の動きをスムーズにするため、骨の表面は平滑な軟骨が被い、機械のグリースのように摩耗を防ぐために関節内には滑液(関節液)と呼ばれる潤滑剤(5ml以下の僅かな量)が入っています。またこの関節液は関節の軟骨の栄養も供給しています(軟骨には血管も神経もありません、ですから痛みも来ないですし、出血もありません)。

この様な関節液が何らかの異常で、必要以上に貯まってきたのが関節水腫といわれる状態で、「膝に水が貯まった」と皆様方が表現するわけです。

)関節液が増える病態として ①非炎症性疾患(変形性関節症など) ②炎症性疾患(関節リウマチ、痛風など ③化膿性疾患(細菌性疾患) ④血性疾患(外傷、血友病など)などがあります。

先ほど書いたように関節内の軟骨は痛みを感じませんが、関節症などにより関節液が異常に増えると、関節内の圧が増えて来ます。圧が増えるだけでなく関節液内に含まれる炎症物質も増えるため、関節の周囲の組織の神経を刺激します。 圧が増えると運動する時は勿論ですが、次第に安静時にも自発痛が出現します。 これは非常にQOLを低下させます。

そのような状態の時に関節内の圧を減らしたり、炎症物質を取り除く目的で、関節穿刺を行い液を抜きます(これは診断にも使うときがあります)。

ぱんぱんに腫れた関節の圧が抜けて正常化すると、痛みが急速に軽くなり、患者さんも楽になったといいます。 圧の高まりは関節内の痛みだけでなく炎症を更に悪化させますので悪循環になります。

Th_010 この悪循環から離脱する意味で関節液を抜くのです。抜いても貯まるのだから意味がないとか、癖になるとかの問題ではないのです。 抜くから貯まるのではなくて、貯まる原因があって、更に悪化を防ぐために関節の液を抜くのですね。

整形外科においては関節液を抜くだけでなく、折角ですので、抜いた後に正常な関節液の成分であるヒアルロン酸や炎症を抑える目的でステロイドの注入などの治療薬の投与も一緒に行うのが一般的なようです。

スポーツの秋でもありますので、関節を大切にしながらいきいきと運動を続けたいですねheart04

(2014/10/08のFMレキオ「いきいきタイム」はこちらから視聴出来ますdownhttp://www.stickam.jp/video/182370959

2014年10月 6日 (月)

売国奴ってなに?

土井たか子さんがお亡くなりになりました。 沢山の業績があった方でしょうから私が論じるまでもありません。
しかし、気になったのは土井さんの死去に伴い、ある売れっ子(?)作家が「土井さんは売国奴」とツイッターで発信したとか・・・・

売国奴とはいったい何なのでしょうか? 自分の意見と合わないのは売国奴ということなのでしょうか? 日本は既に敵国があって、もう戦争状態なのでしょうか? 

Photo 日本には色々な意見があります。 右も左も色々いると思いますし、それぞれが素晴らしい意見や考えを述べているものと思います。 私は自分の意見と違っても、それは見解の相違だと思い、多くを認めようと思っています。 少なくても汚い言葉で人を罵ろうとは思いません。

しかし、今回の土井さんに対して売国奴とはいったいその方は何様なのでしょうか? 日本人の頂点に立った神様気取りなのでしょうか? 自分を省みず「売国奴」という卑劣な言葉を使うことが許せないのです。

そもそも「売国奴」と言う言葉の持つニアンスが許せないのです。人の尊厳が感じられない言葉だと思うのです。 このようなことを書くと私も売国奴のレッテルを貼られ、自由が奪わていく気がしてなりません。 

私達は色々な側面を持っています。良いところもあれば悪い所もあるはずです。 その多面性を持つ個性を他人が1つの単語、それも汚い言葉で決めつけて、一方的に情報を発する人の感性に嫌悪感を覚えてしまうのです。

2014年10月 4日 (土)

今週の生け花(2014年10月第1週)

10月に入りました。9月を過ぎると時間が過ぎるのが早く感じてしまいます。このままだとあっという間に正月になってしまいそうですcoldsweats01 
沖縄も10月になると夜間はやや涼しくなって来ます。Th_img_3011 それでも寝る前まではクーラーをかけた状態ですが・・・

今週も2階のいつもの場所に生け花クラブの皆様が生け花を活きてくれていました。 今週の生け花は秋の風が吹く涼しげな風景を感じます。

鈴バラを初めて見ましたが、可愛らしい朱色の実がそれこそ鈴なりになっています。 鈴バラは北アメリカ原産のロサ・セティゲラのことだそうです。お花をめでるということではなくて、ローズヒップ(rose hip)目当てに作られているバラだそうです。また実が可愛らしいので花材としても利用されているようです。 

Th_201410 ネットで調べて見るとローズヒップはバラの果実を言うそうで、単にヒップだけでもバラの果実の意味だそうです(hipはお尻だけではなさそうです)。 ビタミンCが多く含まれており、第二次大戦の時はレモンの輸入が出来なくなったイギリスではこれでビタミンを補ったとのことです。

花器の間から活けていて、まるで石垣の間から生えたバラやリンドウのように見えて来ます。 こんな風景イギリスの田舎に行けば観れるのでしょうか? 何となく湖水地方を散策すれば今日の2階のようは風景を発見できるかも知れません。 綺麗な生け花を見ながら、旅行に行った気分になりました・・・一人で最高と想いながら眺めていますcoldsweats01

台風18号の進路に注意が必要です。木曽御岳山では土石流の発生も心配です。今後、沖縄も当然ですが、日本列島が荒れた天気になりそうですのでので皆様方もどうか早めの対策を行って下さいね。

<花材:鈴バラ、リンドウ、千年木>

2014年10月 1日 (水)

発熱と関節痛

今日のFMレキオは私達の関節の仕組みと痛みについて話をしました。

関節が痛む原因として、よく知られていることにTh_img_3006 ①変形性関節症 ②痛風 ③慢性関節リウマチ ④半月板損傷などのスポーツ外傷 があります。

経年的に関節を酷使した結果、関節の軟骨などがすり減って痛み出すのが変形性関節症で膝や股関節などが多く見られます。 

関節に対する免疫の異常な攻撃により 指や手、膝の関節などが炎症を起こし変形して来るのが関節リウマチで、女性の多い疾患です。 

尿酸が増えて関節などに析出して炎症を起こすのが痛風で、中年男性に多く、足の指に起きることが多いです。 

スポーツ選手、特にコンタクト競技の場合、急激に関節に負荷がかかり靱帯や軟骨を損傷して痛みが来るのがスポーツ外傷です。

これらの痛みは何となく分かると思います。しかし、インフルエンザなどで関節が痛んだりしたことありませんか? 今回は上記と違う場合にも皆様が関節が痛むことを経験していると思いますので、その事を書いて見ます。

インフルエンザなどのウイルスが体内に入ってきたら、そのウイルスを撃退するために、私達の免疫システムが作動します。白血球の中のマクロファージなどの免疫担当細胞から、ウイルスなど異物が体内に入ってきたことを知らせる物質・サイトカインが産生されます。それと同時にプロスタグランディンE2(PGE2)と言う物質も体内で作り出されます。 

そのPGE2には私達の体に対して発熱作用と同時に関節の発痛作用もあります。 サイトカインが出過ぎると私達の正常な臓器も攻撃対象としてしまい臓器不全に陥ることがあります。 PGE2にはこれを抑制する作用があり、サイトカイン間違って過剰産生してしまうことを制御しています。

Th_ 発熱することで、熱に弱いウイルスに対抗しようとする人間の防御システムだと理解出来ます。 しかし何故関節が痛まないといけないのかは分かりませんcoldsweats01  

風邪などの熱性疾患の場合、プロスタグランディンD2という眠気を起こす作用のある物質も産生され、安静にして体力を温存するためだと考えられています。 その延長で解釈すると、関節が痛むことで運動を抑制し、むやみに動いて体力を消耗することを防いでいるのかも知れません。

やはり病気になったら休んで下さいという体の機能なのでしょうか? 人間の体は奥が深いですheart01

(2014/10/01のFMレキオ「いききタイム」はこちらから視聴出来ますdownhttp://www.stickam.jp/video/182367868

« 2014年9月 | トップページ | 2014年11月 »