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2014年7月 2日 (水)

夏カゼについて

きょうのFMレキオは夏カゼについてお話をしました。
一般的に言われている「風邪」という病名はなく、鼻から咽頭、声帯(喉頭)までの上気道に起こった急性の炎症を上気道炎呼び、その症状としてくしゃみ、鼻水、鼻詰まり、喉の痛み、咳、発熱、頭痛などの症状などがでた病態を、風邪症候群と医学用語では使用しています。Th_

風邪は冬場にかかることが多いのですが、夏にもよく風邪になることがあり、「夏カゼ」と呼んだりしています。両方とも症状としては上気道炎の症状が主になります。

冬場も夏も風邪の原因は殆どがウイルスです。冬は低温、低湿度(乾燥状態)の気象条件ですので、冬場に流行る風邪の原因はコロナウイルスやRSウイルスなど、低温・低湿度で増殖しやすいウイルスが一般的です。(風邪とは区別していますが、インフルエンザを例にとるとわかりやすいかも知れません。冬の寒く、乾燥した時期にインフルエンザウイルスが活動しやすく流行しやすくなるのは皆様のご存じと思います)

では夏場はとなると、高温・高湿度の環境で増殖しやすいウイルスが原因となります。 罹るウイルスが違いますので同じ風邪でも性質が違ってきます。
皆様も経験上、夏のかぜは「お腹にくるよね」とか「喉が痛くなるのよ」とご存じの方も多いと思います。

夏カゼの原因となるウイルスは主にエンテロウイルスアデノウイルスがあります。  エンテロとは大腸や小腸などの腸の意味です。ですのでエンテロウイルスにかかると上気道炎症状と共に腹痛や下痢を起こすことが多くなります。 「夏カゼはお腹にくるよね」というのはウイルスがそのような性質があるからです。夏に冷たいものを飲むから腹部症状が出るわけではないのです。

もう一つのアデノウイルスのアデノとは喉という意味ですので、アデノウイルスかかると喉の痛みが強く、食べ物や飲みのものが喉を通りにくいなることと、夏の時期にかかることもあり脱水になることに注意が必要です。

子供さんに時々流行する咽頭結膜熱(プール熱)、流行性角結膜炎もアデノウイするの仲間による感染で、夏場に起こりやすくなります。両方とも学校伝染病に指定され、症状がなるまで登校禁止となっています。

Th_img_0210_200110 一般的に冬の風邪はクシャミや咳による飛沫感染が中心ですので、マスクに手洗い、部屋の加湿などをします。 それに対し夏の風邪はウイルスの付着したものを触るなどして、口を介して感染する機会が多いので、マスク、手洗い、特にトイレや洗面所のタオルの使い回しは避けるようにします。

同じ風邪でも夏と冬に流行するウイルスの違いで、症状や予防法なども異なっているのです。 夏は暑かったり、暴飲暴食をしたり、外で日焼けしたり、ワールドカップの観戦などで寝不足なども加わりますので、夏の体調管理は気をつけて下さいね。

(2014年7月2日のFMレキオ「いきいきタイム」はこちらから視聴出来ますdownhttp://www.stickam.jp/video/182332942

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医療 FMレキオ」カテゴリの記事

コメント

おはようございます。
omoromachiさん、いつもわかりやすく説明頂きありがとうございます。
確かに「風邪」っていう病気はないでしょうが、夏風邪ですねってお医者様に診断されてお薬貰ってきます。
風邪は万病の元って、古来からいいますね。
今日の記事でよ~っくわかりました。
夏は暑くて、体力も低下しがちでそこに付け込んだウイルスが勝っちゃって夏風邪にかかりやすくなるんでしょうね。
私は特に炎天下の撮影は即、活動限界がやってきます。
この間の熱中症のお話も大変ためになりました。

EOSのパパ様、おはようございます。

冬と夏で流行するウイルスに違いはありますが、殆どはウイルスが原因のカゼですので、やはり予防するのも、退治するのも私達の免疫力が力を発揮します。

夏は蒸し暑くて寝苦しかったり、昼間の活動や炎天下の活動では体力を消耗してしまいます。 夏のカゼは長引くことがありますので注意が必要ですね。

夏は脱水にも注意しながら日常管理を行って下さいね。

そうですか。風邪という病気はないんですか。ふつうhospital
に行って、どうしましたか?と聞かれると、普通は、症状をいうのに
咳や熱の時は「風邪をひいちゃって」と言ってました。
有難うございます。ためになります。

フーミンさん、こんばんは。

カゼと言うのは色々な原因や症状がありますので、医学的にはこの様に色々な病態を含めて風邪症候群と呼んでいます。

しかしながら、当然一般的に病院でも私の場合も「風邪ですね」と答えますし、大げさ(?)に「風邪症候群ですね」なんて使いません。 フーミンさんの様に「風邪ひいちゃって」で十分だと思います・・・すみません混乱させてしまいましたね。

夏の風邪と冬の風邪が若干違うので、このブログで説明しました。

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