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2014年7月

2014年7月30日 (水)

日光が体に与える影響

今日のレキオは先週に引き続いて太陽光線が人間の肌と目に与える影響について話をしました。

太陽光線(主に紫外線)から肌を守るために、メラニン色素の誘導が起こります。太陽光線には私達の体によい部分と悪い部分があります。

太陽光線を浴びると皮膚を守るためにメラニン色素が誘導されます。太陽光線が強いとメラニン色素が増え褐色の肌になり、紫外線が皮膚の中まで入ることをブロックします。人間の防衛反応と言うことが出来ます。

070 人間の肌の色は、長年の太陽光線を浴びる量によって変化しました。黒人は日光に対して抵抗性がありますが、白人は弱く、日本人は中間でしょうか? ただ日本人でも太陽光線に関しては、それぞれが違います。

これまでの経験で、太陽光線を浴びると、①直ぐに日焼けするが色が黒くなりにくい、②日焼けもするがあとで黒くなる、③日焼けしづらいが後で白くなりにくい・・・大きく日本人を分けるとこんな感じでしょうか?  お解りと思いますが①、②、③の順に日光に弱い肌で、日焼け対策がより重要となります。 

紫外線が私達の肌のしなやかさ保っている真皮のコラーゲン(膠原繊維)やエラスチン(弾性繊維)に影響を及ぼすと、次第に皮膚の弾力が失われて「シワ」となってしまいます。

子供の夏休み期間は海や山のレジャーに出かける機会もあると思います。 大人は日傘に日焼け止めを充分に塗って対策をしていると思いますが、子供達にも帽子や日焼け止めクリームを適切に塗ってあげて欲しいですね。

夏休み明けの教室で、皆の顔が真っ黒に日焼けしていて教室内の雰囲気が変わったことを今でも思い出します。 昔は何も対策を取らずに、日焼けして水ぶくれなって、皮がむけて、痛て〜と思いながら、夏休みを楽しく過ごしていました

今は日光による傷害も判るようになったため、あえて無防備に太陽光線を浴びる必要もないのです

(今日2014/07/30のFMレキオ「いきいきタイム」はこちらから視聴出来ますhttp://www.stickam.jp/video/182343868

2014年7月28日 (月)

リーダー不在の世界

世界中で負の連鎖が止まらない。 目には目を、やられたらやり返す。 世界中で起きている不幸な出来事に対し、誰も負の連鎖を止めるリーダーがいない。

被害を受けた個人の憎しみは当然あり、その記憶は一生消えないと思います。 ただその恨みを返しているのであれば、今起きている世界の不幸はいつまでも消えることはありません。 

マレーシア機撃墜で家族を失った方からTh__2 「復讐はいらない。もう誰も犠牲にならないでほしい」との発言は、私達を救ってくれたような気がします。 

民間機をミサイルで撃ち落とすことに関して許すことは出来ません。 しかし、殺されたから今度はミサイルを撃った国の民間機を打ち落とせばいいのではありません。

私達の心の中には、相手を許せないこともあります。 しかし相手の不幸を喜ぶようなことにはなりません。復讐心を満たしても心は癒されないのです。 不幸は更に不幸を呼び起こします。

これ以上の憎しみを作らせないために不幸の連鎖をとめるリーダーが必要なのです。 

2014年7月15日 (火)

琉球王国と進貢貿易

先週、甲状腺ホルモンを作る原料のヨードに関連して、琉球王国時代の貿易の話を思い出したので書いてみます。

沖縄料理には沢山の昆布が使われています。 何故昆布が取れない沖縄が、全国一の昆布消費県になったのかについてお話しします(医者としての想像で書いているところもありますので、間違っているかも知れませんが、興味がお有りなら調べて下さいね)

Th_ 1400年代からの琉球王国は中継貿易として大きな発展を遂げます。日本本土は勿論、中国、朝鮮は言うに及ばず、遠くはマラッカ海峡を越えてタイまでの貿易ルートを持っていました(泡盛の好きな人は判るのかも知れませんが、泡盛の原料はタイ米です)。

その中で大きなウエイトを占めるものに進貢(しんこう)貿易がありました。琉球王国と中国間の公貿易のことで、中国皇帝への進貢(朝貢)を名目として行われたそうです。 進貢船は皇帝への貢物(馬、刀、硫黄、貝、錫、南方産の蘇木や胡椒、香 木など)のほかに、昆布など一般貿易品を輸出し、皇帝(中国)からは金や絹織物などの頒賜品や鉄などの材料が輸入されました。

一般貿易でも多大な利益を上げることができ琉球王国の大きな財源となりました。 1609年に薩摩の侵攻を受け、薩摩が琉球を支配しますが、表面上は支配したことにせず中国に対してこの進貢貿易を続けさせます。 大きな産業がなく、財源の少ない薩摩藩にとっては、重要な収入源となり、財政破綻寸前だった薩摩藩が幕末・明治維新に活躍できたのは、琉球を支配したためだったとも言えるのです。

さて最初の昆布の話しに戻します。中国は北京にしろ南京にしろ、沿岸部から遠く離れた場所にあります。交通手段の発達していない当時、新鮮な海産物は内陸部の人々には届きませんでした。 ヨードが不足して甲状腺機能低下症になると元気が出ない、むくみ、除脈、心肥大などを引き起こすことになります。そのためヨードの入った漢方薬などは金と同じ値段で取引されるだけの価値があったのです。

昆布は乾燥させ日持ちする食品です。ヨードもたっぷり含まれています。沖縄では取れませんが、当時、大阪で北海道からの昆布を取引し沖縄に持ち込みます。 これを進貢貿易として、ヨード製剤を渇望している中国と取引をして莫大な富を得たのです。 進貢貿易の後半では取引の殆どは昆布で成り立っています。

中国は琉球を属国と見なし大国の権威を示すために、安い昆布を買って、大金を与えていたということが言われていました。 しかし医者の自分からすると、当時の昆布は慢性の甲状腺低下症になっていた中国内陸部の方々にとっては金と同じぐらいの値打ちのある食品(薬)だったので、当然その値段を付けただけだと思っています。

沖縄ではこのような背景もあり、多量の昆布が大阪経由で入港し、一般庶民にも比較的手に入りやすくなりました。その後沖縄で取れない昆布は琉球料理にとっては欠かせない食品となったのです。

色々な歴史があって今があるのですね。今を大切に、そして未来を共有出来たらいいですね

2014年7月 8日 (火)

台風なんて嫌だ

7月としては過去最大級の台風の襲来です。今日は1日休診でした。台風が来ると病院の場合、単に休診にして患者さんや職員の安全確保、建物の点検・対策だけではすみません。入院・検査・手術などを再度組み直さなければならず大変です。

人間ドックを含め胃カメラや大腸内視鏡検査、CT,MRIの予定の方々などおおよそ100人程度の方に電話を入れ、可能な範囲で予約を変更しないといけません。 透析中の患者さんの場合でしたら、前倒しに昨日の夕方から十数名を追加で、臨時透析を行いました。 

私の直接関係する手術に関しても、患者さんやご家族にとっては、仕事や心の準備も済ませて、いよいよ明日手術となってからの延期はショックだと思います。 心苦しいのですが、自家発電などがあるとは言え予期せぬ事態となることもありますのでやはり延期をして万全の体制で臨まなければならないのです。そしてあまり遠くない時期に変更し追加施行しないといけなくなりますので、明日以降夕方遅くまでの手術になると思われます。

Photo 子供の頃、台風が来ると学校が休みかどうかが最大の問題でしたのに、段々と仕事を始め、次第に責任や決定権が出てくるとやはり大変です。どの時点で休診にするかも私の決定事項となるため、毎日気象情報とにらめっこで殆ど眠れない状況となります。 

巨大台風が日本列島を北上中です。沖縄も大変な被害が出ましたが、今後台風の風だけでなく、梅雨で雨が染み込んだ日本列島で水害や山崩れなどが起きなければいいのですが・・・これから台風が北上する地域の皆様もお気をつけて下さいね。 当院は現時点では大きな被害にも遭わずにすみそうです。皆様にも御心配おかけしました。

(以前のプログに記したような台風の特効薬がないでしょうかねhttp://omoromachi.cocolog-nifty.com/blog/2013/10/post-325e.html

2014年7月 2日 (水)

夏カゼについて

きょうのFMレキオは夏カゼについてお話をしました。
一般的に言われている「風邪」という病名はなく、鼻から咽頭、声帯(喉頭)までの上気道に起こった急性の炎症を上気道炎呼び、その症状としてくしゃみ、鼻水、鼻詰まり、喉の痛み、咳、発熱、頭痛などの症状などがでた病態を、風邪症候群と医学用語では使用しています。Th_

風邪は冬場にかかることが多いのですが、夏にもよく風邪になることがあり、「夏カゼ」と呼んだりしています。両方とも症状としては上気道炎の症状が主になります。

冬場も夏も風邪の原因は殆どがウイルスです。冬は低温、低湿度(乾燥状態)の気象条件ですので、冬場に流行る風邪の原因はコロナウイルスやRSウイルスなど、低温・低湿度で増殖しやすいウイルスが一般的です。(風邪とは区別していますが、インフルエンザを例にとるとわかりやすいかも知れません。冬の寒く、乾燥した時期にインフルエンザウイルスが活動しやすく流行しやすくなるのは皆様のご存じと思います)

では夏場はとなると、高温・高湿度の環境で増殖しやすいウイルスが原因となります。 罹るウイルスが違いますので同じ風邪でも性質が違ってきます。
皆様も経験上、夏のかぜは「お腹にくるよね」とか「喉が痛くなるのよ」とご存じの方も多いと思います。

夏カゼの原因となるウイルスは主にエンテロウイルスアデノウイルスがあります。  エンテロとは大腸や小腸などの腸の意味です。ですのでエンテロウイルスにかかると上気道炎症状と共に腹痛や下痢を起こすことが多くなります。 「夏カゼはお腹にくるよね」というのはウイルスがそのような性質があるからです。夏に冷たいものを飲むから腹部症状が出るわけではないのです。

もう一つのアデノウイルスのアデノとは喉という意味ですので、アデノウイルスかかると喉の痛みが強く、食べ物や飲みのものが喉を通りにくいなることと、夏の時期にかかることもあり脱水になることに注意が必要です。

子供さんに時々流行する咽頭結膜熱(プール熱)、流行性角結膜炎もアデノウイするの仲間による感染で、夏場に起こりやすくなります。両方とも学校伝染病に指定され、症状がなるまで登校禁止となっています。

Th_img_0210_200110 一般的に冬の風邪はクシャミや咳による飛沫感染が中心ですので、マスクに手洗い、部屋の加湿などをします。 それに対し夏の風邪はウイルスの付着したものを触るなどして、口を介して感染する機会が多いので、マスク、手洗い、特にトイレや洗面所のタオルの使い回しは避けるようにします。

同じ風邪でも夏と冬に流行するウイルスの違いで、症状や予防法なども異なっているのです。 夏は暑かったり、暴飲暴食をしたり、外で日焼けしたり、ワールドカップの観戦などで寝不足なども加わりますので、夏の体調管理は気をつけて下さいね。

(2014年7月2日のFMレキオ「いきいきタイム」はこちらから視聴出来ますhttp://www.stickam.jp/video/182332942

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