口先に欺されてはいけない
あれから3年になろうとしています。遠く離れた沖縄であのテレビの映像を見ながら信じられないことが今起こっているのだと・・・・
どうにかしないといけないと思いながらも何も出来ない自分に、悔しさと申し訳ない思いが入り交じった気持ちで過ごしていました。それは終わったことではなく今も申し訳ない気持ちが続いています。
震災後当院の看護部長を始め交代で5名の看護師がボランティアとして現地で活動をしてくれました。出て行けない私に「先生は病院を離れる訳にはいかないので私達が行ってきます」とまだ余震のある中で、福島県、宮城県に向けて出発しました。私は彼女らを送り出すだけで自分は何もしない、やる勇気もないことを恥じていました。
あの大地震のことや原発事故に対していかにも「精一杯の対応をしています」と見せかけている方々がいます(私もかも知れません)。 本気で原発事故のこと、福島の復興のことを考えているのでしょうか? 私達も人の「口先に欺されて」いないでしょうか? 言葉は重要です。しかし優しい言葉や力強い言葉が正しくないことだってあります。
一番大事なのは発した人の言葉そのものではありません。今私達に求められているのは、その人の行動や一瞬垣間見られる表情や言葉使いの中に、その人の本性を見抜く力を養うことだと思うのです。
どうか希望だけは失わないで欲しいと願うのです。
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もうすぐ3年になります。私もボランティアで出かけました。
今は復興した所と出来ない場所の二極化が進んでしまいました。
もっと誠意を持って原発事故の処理をして欲しいと思います。
投稿: テルテルリン | 2014年3月 9日 (日) 00時32分
テルテルリン様、初めまして。
大変の中ボランティア活動なされたのですね。
仰る通り、福島に関しては三年経って改めて復興出来る場所と出来ない場所の差が出た気がします。
改めて原発の怖さを思い知らされたような気がします。
政府は原発事故はコントロール下にあると世界に公言したのですから、一番重要な課題として取り組んで欲しいと思います。 訳のわからない法律を作ることに必死になる前にしないといけないことがあると思うのです。
投稿: omoromachi | 2014年3月 9日 (日) 00時45分
素晴らしい、スタッフをおもちですね。
あの時ほど、私も医師免許が欲しいと思ったことはありませんでした。
何も特技のない私は、職場からの派遣で、県内の避難所での畳運びをしました。
決してきれいとは言えない畳でしたが、すこしは体が休めたのではと信じています。
投稿: しげまる | 2014年3月 9日 (日) 19時58分
こんばんは。
そうでしたか。
宮城にも派遣していただいたのですね。
心から感謝いたします。
私が避難所の救護室で診察をしていただいたのは、金沢医大のドクターでした。
心臓の薬がキレていたので、大変心配していただいたことを今も覚えています。
あれから、3年。。。
復興???決して皆さんに甘えているばかりではありませんが。。。
復興ではなくて、瓦礫が片付いたです。
あと何年経てば、故郷は還って来るでしょう?
私の家は津波は免れたものの、地震の被害はかなり受けて現在も暮らしています。
今年は大掛かりな修繕をしたいものですが。
自分の健康や余生を考えると、どこまでとつい考えてしまいます。
最近も頻繁に地震がおきているので、とても不安で仕方ありません。
当時、心的外傷なんとかかうつの傾向がみられますって診断されました。
でも、負けずにファインダー覗いて「小さな感動を!」がんばっています。
最後に、3年前のスタッフの皆さんそして送り出してくださったomoromachi さんありがとうございました。
投稿: EOSのパパ | 2014年3月 9日 (日) 22時06分
しげまる様、こんばんは。
私は沢山の素晴らしい職員に助けられています。有り難いことです。
しげまる様はその時にボラティアとして活動されていたのですね。何も特技がないなんて全く違いますよ。私などは何も出来なかったのに、しげまる様のお陰で畳の上で休まれた方はどんなに感謝しても感謝しきれないと思います。素晴らしいことをなされたと思います。
あれから3年です。改めて被災地の方々のことを考えたいと思います。あの時日本中で叫ばれた「絆」という言葉が私達のこれからの生き方を問いかけているような気が致します。
投稿: omoromachi | 2014年3月 9日 (日) 22時12分
EOSのパパ様、こんばんは。
大地震の被害を直接受けたEOSのパパ様ですので、気にしておりました。
あの未曾有な災害、その後の人も景色も一変した場所で生き続けることの大変さを経験した方にとっては精神的なダメージも大きかったと思います。
日本で今後も色々なことが起こる可能性があります。同じ小さな島国に生きる人間として助け合う必要があります。いつでもお互い様なのですよね。
病気や地震など沢山の経験をされているからこそ、パパ様の写真の中には穏やかを感じるのです。いつも素敵な写真に私は癒されています。
明日、震災の時に出て行ってくれた職員にも、この様な嬉しい言葉を頂いたことを伝えたいと思います。ありがとうございます。
投稿: omoromachi | 2014年3月 9日 (日) 22時31分