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2013年12月 2日 (月)

シルクロードの終着点:沖縄

「シルクロードの終着点:沖縄」って書くと皆様は何のことだと思われるでしょう。 

沖縄に住んでいる皆様は当然として、Photo_2 沖縄に来県された方は、那覇空港でも国際通りでもあるいは小さな集落でも「シーサー」をご覧になったことがあると思います。

シーサーは魔除けの獅子のことで、首里城をはじめ建物の門や屋根、村落の高台などに、家や人、村、国家に災いをもたらす悪霊を追い払う魔除けとして設置されています。

民家の屋根などは一匹(?)だけですが、多くは一対あり、口の開いたシーサーが雄で、右側に置き、福を招き入れ、災いに対しては吠えて中に入れない役目があり、口を閉じたシーサーが雌で、左側に置き、幸福を逃がさない災難を家に入れないとされています。(どちらも同じ大きさで男女で役割分担をしているなんて男女均等法なども必要のないほどです・・

獅子を沖縄の方言で「シーサー」と呼ぶのですが、中国から伝来したといわれます。沖縄はもちろん日本、中国には元々ライオンはいませんので、そのルーツはシルクロードを遡って古代オリエント文明にあり、その行き着く先はなんとエジプトのスフィンクスではないかと言われています。(本土の神社で飾られている狛犬も同じルーツと言われています)

Th_mennfisu 1990年頃エジプトに旅行に行った時に見た、4000年前のスフィンクスが次第に東へ伝わり、とうとう私の実家の屋根にもあったシーサーになったと考えると感慨深いものがあります。

小さなシーサーがこの様な長く壮大な旅をして、気候も文化も全く違う沖縄に辿り着いたのです。寒くなると布団に入って動きたくなくなりますが頭の中ではシーサーが辿ったように海を渡り、中国、シルクロード、中東、そしてエジプトへと夢を馳せて、まだ見たことのない世界を想像してみたいものです

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旅行・地域」カテゴリの記事

コメント

omoromachiさん、おはようございます

沖縄旅行で沢山のシーサーをみました。確か残波岬にも大きなシーサーがあって家族と一緒に写真を撮りました。

シーサーがスフィンクスと関連するなんて考えたことがありませんでしたので、興味深く読みました。 私の近くの神社にある狛犬も元はスフィンクスだったのでしょうか? 

世界を夢見ての記事でも感じたのですが、omoromachi様には旅行先のどの国に対しても尊敬を持って見ていることが読み取れます。素晴らしいことだと思いますよ。

ツクシンボ様、おはようございます。

シーサーは魔除けとして色々な場所にあります。残波岬には確か大きなシーサーがあったと思います。観光用に20〜30前につくられた様な記憶はあります。

子供の頃から見ていたシーサーがあのエジプトの大スフィンクスと関係があるなんてそれこそ歴史ロマンです。

私はどの国でも「いい人もいれば悪い人もいる」と思っています。ですので全体としては何処に行ってもその人々の暮らす文化を尊敬したいと思っています。 違う文化だから悪いとか低いとは考えたくありません。 文化の基準は自分の住んでいる場所ではなくその土地土地で違ってもいいと思っています。

コメントありがとうございます。

おはようございます^^
シーサー 我が家にあります^^
沖縄で買ってまいりました。
シルクロードの終着点の意味がわかりました
エジプトには行った事が無いのですが
スフィンクスとの関連・・そうかもしれません
世界遺産の本やビデをを購入しています。
写真を詳しく見ると世界中の文化が繋がっていると思います。
ピラミッドもエジプト以外にアステカや似たような小型のものが
世界中に同時期に作られています。壊れて廃墟になっていますが。
目に見えないテレパシーのような何かが 世界中に伝わって 
あんなに壮大な 天に伸びる三角形の構造物ができたのも不思議です。
日本の文化は お隣の中国韓国 仏教ではインドと
入り混じっていますが 世界に類を見ない日本独自の
素晴らしい文化の花が咲いています。
石や水や森の自然崇拝も 世界に多々ありますね。
古代ローマは 自然崇拝をキリスト教に改宗させられました。
院長先生の シーサーから 色んな文化の事が浮かんできました。
今朝 地球は ひとつなんだと シーサーから学ばせていただきました
ありがとうございましたo(*^▽^*)o

愛様、こんばんは。

形も色も可愛いシーサーもありますので沖縄観光のお土産としていいですよね。愛様のご自宅にもあるのですね。きっと色々と守ってくれすはずですよ。

エジプト文明はヨーロッパ文明と関わりがありますし、世界中の色々な文化に影響を与えたと思います。

日本の文明は中国・朝鮮半島はもちろんのこと、仏教に関しては遠いインドからやって来ています。
日本人は単一民族と思われていますが、DNA鑑定上は色々な民族が入り混ざっています。世界の色々な文化を吸収しながら、日本独自の文化を開花させたと思います。

日本はヨーロッパ文明と違い自然を支配するのではなくて、自然を敬い尊ぶ社会だと思います。沢山の神々がいたり、わびさびの世界観もあります。素敵な国だと思います。

スフィンクスが長い時間と距離をかけてそれぞれの文化に合うように姿を変えながら沖縄まで辿り着いたことを思うとシーサーも愛らしく思えるのです。

こんばんは(^_^)
もう30年も前に沖縄へ 行ったことがあります(^^ゞ
お土産物屋さんには必ずシーサーが並んでいて
今 ウチの玄関にも 並んで見守ってくれています
このシーサーが はるばる海を渡り 長い年月をかけて
遠いエジプトから来たとは 思いもしませんでした(^_^;)
先ほど 北海道の方の記事に お邪魔して来ましたが
今は こうして沖縄に…
シーサーが聞いたら さぞ ビックリするでしょうね(笑)
「お疲れさま(^^*)」と声をかけて
大事に飾っていきたいと思います

モカラテ様、こんばんは。

モカラテ様の玄関にもシーサーがあるのですね。遠いエジプトと較べたら沖縄と神奈川は近いですね。

長い道のりを辿って来たかと思うと愛おしくなります。昔沖縄の屋根の赤瓦が台風で飛ばされないように漆喰で固めるのですが、その職人さんが余った材料で屋根の中央にシーサーをつくってくれていた様です。ですので1つとして同じのはなくて個性的でした。 今考えると昔実家の赤瓦の屋根にあったシーサーの写真を撮っておけばよかったと思っています・・・残念。

シーサーも全国展開で皆様の家を守ってくれていたらいいのですね

我が家にもありますよシーサー。沖縄に行ったらみなさん買って帰られるのですね。厄難除けとして飾ってあります。うちのはかわいい愛嬌のあるシーサーです。でもそれがスフインクスがきたものとは知りませんでした。こちらもシルクロードの終着点として京都丹後の絹織物が有名なのですが、世界の文化の流れは国境を越えて広がっているのですね。いいことを教えてもらえました。

はるか様、こんばんは。

全国的に「シーサー」人気がありますね。国際通りなどの観光客相手のお店を覗くと沢山のシーサーが展示されています。 色とりどりで愛嬌もあり自分に合った個性的なシーサーが捜せるものと思います。

日本は南北のアメリカ大陸を除いては、アフリカ、ヨーロッパ、ユーラシア大陸の色々なものが最終的に辿り着く場所だったのかも知れませんね。 これ以上東に伝える必要はありませんので最後の端の方で文化が熟成したのかも知れません。

絹織物にせよ、よいものは言葉の壁、文化の壁、民族の壁を越えて分け隔てなく伝わって行くのですね。 異文化を受け入れる余地がなければ発展もないのでしょう。シーサーから色々なことを想像して楽しめます

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