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2013年11月23日 (土)

労働歌

勤労感謝の日を迎えました。 働くとはどういうことなのでしょう?

私が子供の頃(1960年代)近所に住むPhoto_3 親戚の農家のお兄さん(当時まだ30前後)に畑に連れて行ってもらうことがよくありました。 農家ですので, 早朝から,ブタや牛の世話をしながら、 お昼休みをとって午後の4時頃から日没近くまで畑に出ます。 その時いつもリアカーを引いて行くのです。 そのリアカーに乗せてもらうのが好きだったことと、お兄さんが農作業している間、畑のバッタやトンボ、近くの溜池で魚やカエルなどと遊ぶのが好きでした。 お兄さんも1人では寂しかったのか判りませんが快く連れていってくれました。そして日が落ちかけて帰るのです。 帰りに荷物がなければまた乗せてもらい、芋などを積んでいると、後ろから押してあげるのがまた楽しかったのです。
帰りしな、時々お兄さんが唄っている曲の中で「星影のワルツ」「高校三年生」などの当時のポピュラーな曲に混ざって、いわゆる労働歌のような歌もありました。その中でも今も2つの曲は憶えています。

1つは「しあわせの歌」と言うタイトルで、フランキー堺さんと左幸子さんの主演映画「しあわせは俺いらのねがい」にもなったそうです(後日知りました)。私は1番の歌詞しか知りませんでしたが、調べたら3番までありました。
1 :しあわせはおいらの願い 仕事はとっても苦しいが
  流れる汗に未来を込めて 明るい社会を作ること
  みんなと歌おう しあわせの歌を
  ひびくこだまを 追って行こう
   (2番3番は省略します)

Ami 戦後すぐの日本は新しい日本をつくるためこの様な事を唄って頑張ったのかもしれません。

もう一つ憶えている曲は沖縄民謡の「汗水節」という曲です。これもお兄さんが唄っていて憶えた曲です(5番まであります)。

1:汗水ゆ流ち 働ちゅる人ぬ〈汗水流し働く人の〉
  心嬉しさや 他所ぬ知ゆみ〈その心の嬉しさは 働かない者は知ることがない〉
  他所ぬ知ゆみ ユイヤサーサー<働かない者は知ることがない:囃子> シュラヨ シュラ 働かな<囃子:さあ働こう>(2〜5番は省略)

黙々と日々仕事をしていたお兄さんやこの種の労働歌を思い出すと、改めて働くことは大変だけど大切なことで、それ以上の喜びをもたらしてくれることなのだと思いましたね。 働くことは主体的な行動であって、させられていることではないのだと考えさせれました。

汗水垂らして働くことを今の日本人は敬遠しがちで、馬鹿げたことのように思っているふしがあります。 戦後の日本は同じ仕事なら工夫して汗水垂らさず短時間で終えることを目標としてきたと思います。それは常に進化する社会のために必要な努力です。 勘違いしないで欲しいのは、汗水垂らして働く経験がなければ工夫も創意も生まれてこないと思うのです。

汗水垂らして働く尊さを知らなければ他人の働きにも尊敬の念を抱けないのではと考えます(オレオレ詐欺みないな輩はこの様な働き方を知らないのでしょう、不幸なことです)。

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コメント

おはようございます。
私達勤労者?にとってはお休みで、
気持ちよい朝を迎えています(笑)

>「働くことは主体的な行動であって、
させられていることではない」

私自身の仕事とへの関わりに
パンチを食らった感じです。

当たり前のことですのに逆に
上司から指示を受けて
させられている
自分がいます。反省

自分でやっていると思えば
仕事も楽しくなるのかも知れません
色々教えて頂き有り難うございました。

おはようございます(^_^)
子どもの頃の懐かしいお話…情景が浮かんでくるようですね
小さい頃は お手伝いって なぜかとっても嬉しくて楽しかったのを覚えています。
今年の春から 1年ぶりに始めた仕事は 土日もクリスマスも お正月もありません
でも そうして働けることが ちょっと嬉しかったりします(^^ゞ
病院で お仕事をされてらっしゃる方々は 昼夜 関係なくですから 本当に頭が下がります。
今年 就活を始めた 次男と三男にも
「汗水垂らして働く尊さ」を知ってほしいな…と思いました

ツクシンボ様、おはようございます。今日、明日と連休の方も多いと思います。 子供の頃勤労感謝の日というのはピンときませんでした。 働き出して働くことの意味を考えるようになりました。 

「働くことは主体的な行為」に関して、私自身がさせられているとか嫌だと思うことが時々あるのです。発想を変えるためにもブログに書いて自分に言い聞かせようと思っているだけです。

これからもよろしくお願いします。

モカラテ様、おはようございます。

子供の頃本当にお手伝いをしたりして褒められたり、子供ながら役にたったという充実感がありましたね。

モカラテ様も皆様がお休みの時に働くことになっているのですね。誰かが誰かの為に働いているから世の中が回るのです、有り難い事です。 

モカラテ様の子供達も親の姿を見て育ったのですから就活活動の次男、三男さんも頑張ると思いますよ

わあ、「しあわせの歌」覚えてました。歌えました。ずーーーと昔歌った記憶で歌うと最後までちゃんと歌えました。いつどこで歌ったのかはっきりと覚えていませんが、1番ちゃんと節をつけて歌えました。たぶん中学生か高校生の頃教えてもらっていますね。最後の「ひびくこだまをおおってゆうこお」ってところが好きでした。
私も働くことが大好きです。田畑に出て汗水流しているときが幸せです。もちろんおいしいものを食べているときも幸せですが、それ以上に辛くても腰が痛くても草を刈ったり鍬をふるったり種をまいているときが幸せなんです。そんな時お空を見るんです。青い空にありがとうこんなに働ける幸せをくれてって感謝するんです。

はるか様、こんばんは。

まあ「しあわせの歌」唄えたのですね。子供の時の記憶は不思議なもので難しい歌詞でも曲と一緒に覚えていることが多いですよね。何十年も唄ったことがないのに思い出せて歌えたりします。

働く形態はそれぞれ違うと思うのですが、一生懸命に働く意味を考えたいと思いますよね。 汗を流して働く中で収穫への喜びも大きくなり、沢山のことへの感謝の念も出てくると思うのです。

自分の働きも無駄でなく、明日からもまた頑張ろうと気持ちを入れ替えるのです。

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