今週の生け花(平成25年10月第2週)
台風24号も過ぎ去り爽やかな秋空が戻ってきていますでしょうか? ただ南の海上では台風25、26号も発生しています。
特に26号の動きが気になります。
今日も生け花クラブの皆様が新しいお花を生けてくれていました。この花のお陰で病院2階の小さなスペースは清々しい秋晴れ状態です。
黄色の菊や赤いバラの実が色彩的には目立ちますが、左の直線的に伸びた茅(カヤ)と折り曲げたヒペリカムが全体のバランスを保っています。
茅の茎は屋根材として用いらいますね。 茅(チガヤ、スケ、ススキなど)は茎に油を多く含むため、水をはじく性質があって屋根を葺くには好材料だとして使われるそうです(ちなみに形は似ていても稲や麦などの茎は水分を吸収してしまうため屋根葺きには使用できないそうです)。
今日目立っているのバラの赤い実です。バラは花だけでなく実も花材として使われるのは面白い発見です。 丸い実が特徴的ですね。バラの花は色々な色があるのですが、実の方は皆赤い色なのでしょうか? バラを花以外で使うなんて・・・と思っていましたが・・・・思い出しました。
20年ほど前にブルガリアの中央に位置するバラの谷を訪れたことがありました。 ブルガリアは現在世界のバラ香水(ローズオイル)生産の70%を占めています。
世界中の有名な香水の中にこの地のローズオイルが使われているようなことを聞きました(記憶が正しければその様な感じでした)。バラから香水、石鹸、クリーム、ジャム、リキュールなどもつくられますから、バラは花だけではなかったのですね。思い出せて良かった
英語の諺「Every rose has its thorn」(直訳:どんなバラにもトゲがある)を日本語に直して「綺麗な薔薇には刺がある」となったと思うのですが、英語と日本語へ訳したのでは少しニアンスが違うような気がします。
「綺麗な薔薇には刺がある」なるほど世の男性には注意勧告しているのかもしれませんが、なぜかひがむ女性のための慰め?にもなっているような気がします(怒られそうですので、先に謝っておきます) 外見が美しいだけでなく心も優しい女性にとっては辛い諺ですね。 私的には「どんな薔薇も刺はある」の方が良いなと思います。
変な方向に話が飛んでしまいましたが、心の優しさは外見にも表れます・・・そう思いたいこの頃です
<花材:カヤ、バラの実、菊、ヒペリカム>
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いつも素敵な写真有り難うございます
お花がある病院素敵です
ブルガリアのバラの谷ってどんなどころなのでしょう
名前だけで訪ねていきたくなります
「Every rose has its thorn」は訳の仕方でニアンス

が違ってきますよね
何から始めたら判りませんのが内面から
美しくなれるように頑張ります
投稿: ririka | 2013年10月12日 (土) 10時13分
ririka様、こんにちは。
生け花が飾られているのは嬉しいです。
バラの谷のローズオイルは世界中の有名な香水等にも使われているようです。
女性の美しさは単なる外見だけでなく何気ない仕草に表れます。 その一瞬の輝きを出すために色々なことに興味を持って取り組むことが大切なのかもしれません(未熟な私が知ったかぶりして書いてしまっています
)。
内面の美しさは簡単には得られないと思いますが、ririka様はこれからですので・・頑張って素敵な女性を目指して下さいね。
投稿: omoromachi | 2013年10月12日 (土) 11時53分