ものの豊かさを求め過ぎなのか
職場の歓迎会があり、その帰りのタクシーの中で、
運転手さんに「最近(売り上げ等)どうですか」と話しかけました。アベノミクスのお陰で景気が上向きになっているのかも気になっていたので・・・
この運転手さんは私と同年代の方で同じ時代を生きてきた方でした。その運転手さんは「まだ実感は湧かないけれど、みんな景気が悪い、日本は悪いと思っているだけなのかも知れませんよ。私達の小さい時と比べたらものすごい経済成長、ものが溢れた豊かな社会じゃないですかね〜」と話してくれました。
なにかとてもホッとさせられました。 物質的な豊かさを求めすぎて、これでもかこれでもかと追求していったあげく、昔より豊かになった日本や自分のことを忘れかけているのではないかと気づかせてくれました。
私の小さい頃、考えればとても貧しかったのだと思います。周りの友達も周りの家庭も同程度に貧しかったのでしょうか、あるいは子供だからかも知れませんが、貧しさを考えたことがなかったのです。 誰かがお菓子を持っていれば分けてもらえたし、誰かが遊び道具を持ってくればそれを使ってみんなで楽しんだものです。
豊かさは絶対的なものではなく相対的なことなのかも知れません。「奪い合えば足らぬ、分け合えば余る」そんな当たり前のことを忘れかけている気がします。
豊かさを追求することは悪いことではありません。しかしそれだけを追求するといつまでたっても喉の渇きは解消されない気がします。
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omoromachi様、今晩は。
豊かさを追求することは人間本質と理解します。
日本の政治家も企業のトップの方も、あるいは最近日本の税金が高くてシンガポールなどに移住する方にとってomoromachi様に考える方が少ない様な気が致します。少なくても日本で育ったお陰でお金持ちになっているのでしょに。omoromachi様の爪の垢でも煎じて飲ませたいぐらいです。
私の方は金欠で喉の渇きが癒せません
また色々と気づかせて下さい。
投稿: ツクシンボ | 2013年9月 2日 (月) 17時22分
ツクシンボさん、こんばんは。
私は凡人ですので飲ませるような爪はありません
。 しかしながらツクシンボさんが仰ることはよくわります。 どの国の人でも税金が高いから低い国へ移ろうという方がいます。 ある意味無責任だと思うこともあります。 当然努力したからその人の資産価値が出たのでしょうけど・・・税金を沢山払っても仕事をしている喜びが増えたらいいのにと思うのですが難しい問題ですね。
昔ある企業の経営者から企業の価値は税金を沢山払えることにあるのだということを聞いたことがあります。 日本的な経営は世界の荒波には勝てなくなっているのでしょうか? 残念です。 どんなに優秀でお金持ちになったとしても育てられた国や環境や恩師に敬意を払うべきだと思いますね。
投稿: omoromachi | 2013年9月 2日 (月) 18時59分
幸せだと感じるのも同じですね。何をもって豊かだと考えるのか、どうゆうことを幸せだと思うのか。「奪い合えば足らぬ、分け合えば余る」いい言葉ですね。近くの中学校の門に「生きるとは分かち合うこと」と刻んであります。アフリカで医療に携わった方の話の中に出てきた言葉だと聞きましたが、ずーっと前のことで定かではありませんが、いい言葉だと思います。200年から去年までの統計でこの地球上で飢えに苦しんでいる人が8人に一人の割合だと読みました。私たちは何を夢見て暮らしているのでしょうかねえ。
投稿: はるか | 2013年9月 3日 (火) 14時18分
はるか様、こんばんは。
「幸せとはなにか」という問いは哲学的、宗教的において永遠の課題だと思うのですが、自分の中で幸せになりたいという気持ちを持ち続けたいと思います。
幸せは何時も移り気で、すぐに逃げて行きます。同じ事でも幸せになったり不幸になったりする場合もあると思います。
はるか様が言うように地球上で飢餓に苦しんでいるのは実に多いのですよね。そして飢餓で苦しんでいる国々の中にも特権階級で贅沢な暮らしをしている方もいます。
最低限の生活が保障されていない国で幸福度を評価することは出来ませんが、比較的格差の少ない社会で暮らす国民は幸福度は高いと聞いたことがあります。ですので豊かさは相対的なものだと思うのです。
その意味でも日本国内で賃金や地域の格差がこれ以上広がらないで欲しいと願っているのです。
投稿: omoromachi | 2013年9月 3日 (火) 19時35分