格差の広がり
「景気が回復しているらしい」と報道されています。
日銀が市場にお金を印刷して出せばインフレが進み円安基調となり株価も上がるはずです。消費税の増税の前に、マンションをはじめ大きな買い物に対しては駆け込み特需もあるのだろうと考えます。
経団連を初め、日本のトップ企業の経営者がこぞって株価が上がり、需要が伸びそのことがひいては末端の賃金まで上がり全て上手くいく話をしています。 ニュースも沢山取り上げていますので、何となくそうなのかと思いたくもなります(当然ながらマスコミも企業ですのでNHKは政府の意向がかかるでしょうし、民間のマスコミは広告収入が増えることを期待して今の経済政策を正面切って批判することはないでしょう。その意味での中立は保たれていないと考えています:私の考えは間違いかも知れませんが、そう思っただけです)。
しかし政府をはじめトップ企業の方は一般国民が賃金が上がって景気の回復を実感できるのはまだ先のことだと話しています。 何か説得力があり、納得してしましそうになります。
しかしそれは、全てがシナリオ通りに上手くいった時に限ります。 もしも途中で目標に達しなければどうなるのでしょう。 今世界はエジプトをはじめ大きな混乱の中にあり、世界中に不安定要因が存在します。
現在、大企業や国内外の投資家・資産家は株の含み益で儲かり更に所得を増やすはずです。生活必需品の消費税が増えても痛くも痒くもないはずです。 一般庶民はどうなるかというと上手くいって賃金が上がるはずですが、物価は上がり、消費税も増え実質今と変わらない生活水準となります。
もしも経済政策が失敗すると、大企業はこの短期間で増やした財産を凍結(備蓄)し、不必要な人材は切り捨てるはずです。 多くの国民は給料も上がらないのに物価と消費税はあがり、非正規社員が増えるだけです。
素人の私から見ると政策でつくられた
バブルでは、成功しても失敗しても一部の資産家は損をせず備蓄を増やすはずです。そして資産家と庶民、大企業と中小企業、首都圏と地方の格差を広げただけにしかならないのではと考えてしまいます。
格差の広がりは社会を不安定にして、多くの人々が生活に追われ考える余裕もなくなるかも知れません。行き場を失うと自暴自棄となる方々が増えることが心配です。
もう一つ気になるのは急激な経済変動でファンドを始めとする海外の投資家が儲けた日本のお金は日本には戻ってこないことなのです。これも日本の勤勉な国民が働いて返すのでしょうね。経済の素人の私ですがどうも納得いかないのです。
« 今週の生け花(平成25年7月第2週) | トップページ | 花嫁:坂庭省悟 »
「日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事
- 穏やかな春の1日(2023.02.23)
- 今年もアトリエトトロの子ども達から素敵なクリスマスプレゼントが届きました(2022.12.21)
- 第7回世界のウチナーンチュ大会に感激(2022.11.03)
- 私達の選択(考えることの大切さ)(2022.09.28)
- 旧盆の3日目(ウークイ):お月様(2022.08.12)
omoromachi様、こんばんは
仰せの通りマスコミも株が上がることを期待しているわけですのでミニバブルが続くことがいいのですよね。私も欺されるところでした。
しかしながら少し景気がよくなって正社員が増えることを期待したいですよね。市役所の放火みたいな自暴自棄(本人が悪いのでしょうが)になって起こす事件が増えないような社会にして欲しいです。
ニュースを見るよりコンパクトでわかりやすいです
投稿: ririka | 2013年7月16日 (火) 01時39分
ririkaさん、おはようございます。
日本の景気が上手くいくことを祈っています。今回は一気に国の借金を増やして景気を刺激していますので、これが打ち上げ花火で終わると大借金地獄が待っています。
景気が良くなって正規雇用が増えて、生活が安定して若い世代が子育ても心配なく行える国になって欲しいと本当に思います。
今は中国経済の行方、シリア・エジプト情勢を初めてとする中東問題、ヨーロッパの信用不安、ブラジルをはじめ新興国の不安定など様々な要因で経済が動いていきますので、日本だけの経済対策では今後の予想が難しいと思います。 良い方向に向かうことを期待するしかありません。
投稿: omoromachi | 2013年7月16日 (火) 08時41分
田舎では、景気のけの字の風も吹いていません。この景気対策は都会を目的としていて、田舎は置き去りの冷たいものです。それでも一つ一つの言葉の意味もわからない年寄りたちはテレビや新聞を見て景気がよくなっていると思っている人もいます。若い人たちは出費を押さえ、親に甘えたり、新品は買わないで中古を上手に使います。若い人たちは実感として景気はよくなっていないと知ってます。未来は若い人たちのものです。そういう実感を判断して未来を作ってほしいと思います。
投稿: はるか | 2013年7月16日 (火) 14時01分
はるか様、こんばんは。
選挙に絡んで皆さん良いことしか言いません。 ある政策を実行に移すとき、光の部分だけでなく影の部分もあり、その影の部分もちゃんと説明し、方針を訴えなければならないと思うのです。
小泉旋風が巻き起こりあんなに熱狂していたはずですのに、時間がたってみれば格差だけが残ってしまいました。
多くの国民はあの時と同じように、期待感だけで熱狂しているように思えます。
熱狂の後、知らぬ間に人権や自由が浸食されて、格差や負担だけが広がった社会にならなければよいのですが・・・・
贅沢な国ではなくて、幸せな国でありますように
投稿: omoromachi | 2013年7月16日 (火) 18時55分