名前も知らない素晴らしい人々
不安感の強い現代社会のせいか、自己啓発本が沢山出版され、どのように輝やいて(あるいは人を押しのけて)トップとなってゆくのか、どのように成功してお金持ちになるのかというヒントを沢山書いてあります。 私は根気がなくてそのような本を最後まで読み通すことが出来ませんでした。本当に社会的にトップに立ったり、あるいはお金持ちの人が人として優れているのかどうかと思ってしまいます。
そこで出逢った名も知らないおじいさん、おばあさんがとても素敵だったのです。
恐らく東京、ニューヨーク、パリなどに出かけたこともなく、最新の機器とも無縁の方だったと思います(これは私のかってな想像で実際は違うのかも知れません・・)。
でも深いシワの向こうに人をもてなしてくれる笑顔、そして厳しい島の環境で暮らしていける術を身につけた最高の方々でした。
おじいさんが、「あんた学生さんね〜、私は無学だからなんにもわからんさ〜」と言われたことを憶えています。
全く無知なのは私の方で、そのおじいさんは小さな島で、畑をやり、漁に出かけ、立派に家族を支えて来たのです。 私などは1日も1人では島で生きていけません。
この世には名も知らない素晴らしい人々が沢山いるのです。安部総理やオバマ大統領と対比しても全く遜色ない偉大な方々がひっそりと暮らしているのです。
その島で感動し、頭が下がった思い出は30年以上たった今も私の心の中のとても大切な記憶です。
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