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2013年6月23日 (日)

沖縄慰霊の日

6月23日は沖縄にとっては重い1日です。 沖縄での組織的な戦闘が終わった日が沖縄での終戦です。

Photo 今回は日曜日でしたが、沖縄では慰霊の日は公共施設(国立を除く)や学校が休みになります。 昔大学病院に勤めていた時に沖縄に越してきた友人が大学病院はやっているのに、子供の学校が休みなのはびっくりしたと話をしていました。

沖縄では地上戦が行われ、軍属ではない一般住民の4人に1人が犠牲になりました。3ヶ月におよぶ地上戦で家族がばらばらになり、死んだ日や場所さえもわからな方も多かったのです。 そのため6月23日が亡くなった方の命日にもなってしまったのです。沖縄では一家全滅も多く、親族に亡くなった方がいない家庭は少なかったと思います。そのため沖縄では慰霊の日は公休日なのです。

私の叔父も今の中学・高校生だった頃に鉄血勤皇隊(本土でいう学徒兵ではありません)にかり出され、防空壕や壕の中で戦う兵士のための通信や爆弾の輸送のため、安全な壕ではなく爆弾の飛び交う地上を走らなければならない任務を負わされていました。 私の叔父も摩文仁の何処でいつ亡くなったか正確な情報も遺骨もありません。ですから6月23日は仮の命日なのです。

私の名前にはこの叔父の名前の一文字が与えられています。平和のお陰で、私は叔父の何倍も長く生きています。

どんな戦争でも死んでいくのは戦争に巻き込んだお偉いさんではなく、希望に満ちた若者達や子供、何も罪のない一般市民なのです。

沖縄戦で鉄血勤皇隊に駆り出された子供達(13〜18歳)の死傷者数を書いておきます。  
学校名  ;部隊名 :動員数:戦死数:死亡率の順に記載します

県立工業高校;工業鉄血勤皇隊・通信隊;94人:85人:90.4%
県立第二中学校;二中鉄血勤皇隊・通信隊;144人:127人;88.2%
開南中学校;開南鉄血勤皇隊・通信隊; 81人:70人; 86.4%
那覇市立商工学校;南工鉄血勤皇隊・通信隊;99人:72人;72.4%
県立第一中学校;一中鉄血勤皇隊・通信隊;371人:210人:56%
(沖縄師範学校; 師範鉄血勤皇隊; 386人:224人;58% ) 

地上戦になれば本来守ってやらなければいけない子供達が名ばかりの戦闘員として駆り出され、爆弾の飛び交う中を兵士への通信や爆弾、食料の運搬のため最も危険で無謀な任務を課せられるのです。 これが戦争なのです。 

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コメント

戦争は、権力というものが人間の弱さ、狡賢さ、汚さをあぶり出しにして、
表面に浮き上がらせるものなんですね。。

omoromachiさんの記事を読んで、

「戦争は終わっていない。ただ形を変えただけ。」

と思いました。

kokageさんコメントありがとうございます。

戦争は権力者が相手との交渉とういう試合を放棄したようなものです。ここで諦めたら国民が苦しむだけのことがわかっているのですから・・試合を放棄しても、年取った権力者にとってはそれまで好きなようにやってきたのだからあとは構わないのです。

私が中学や高校生の時に親父から15や17の叔父の死を聞かされても余り強い衝撃は受けませんでした。しかし自分に子供が出来て、今その子よりももっと若くして砲弾の中を走らされ、死んでいって叔父さん達のことを考えるととても辛いのです。

「戦争は終わっていない。ただ形を変えただけ。」とても怖いことです。

6・23は学生時代にはいろんな集会や学習会があり、よく覚えています。しかし今はどうでしょう。沖縄以外の県で、自分たちの問題として6月23日をどれだけの人がとらえているのでしょう。
6・23の延長に今があるのです。そしてまた軍靴の足音が聞こえ始めているのです。平和憲法を変えて戦争しやすくしようといっている党が与党になってしまっているのです。
子どもたちを人殺しにしたくありませんし、むざむさ殺されるようになっては困ります。きちんと平和外交ができる交渉能力のある人がこの日本人の中にいるはずです。

はるか様、こんばんは

6・23についてご存じだったのですね。 平和のありがたさを再確認出来る日だと思います。 平和は何もしないで出来上がったのではなく、戦争で亡くなった人々の犠牲の上に成り立っています。

戦争の本当の怖さを知らなければ、喧嘩することは容易なことです。 
他国間の紛争を戦争で解決するのは一番愚かなことです。そして戦争の本当の姿を理解できれば、どんなタフな交渉も粘り強く行えるはずです。 

過去を直視し、過去から学ぶことが出来ればと日本の進んで行く道は判っていくと思います。 この様な知恵のあるリーダーが出てきて欲しいものです。

こんにちは。
今日が沖縄慰霊の日ですね。
TVで慰霊祭を放映しておりましたので
黙祷を捧げさせて頂きました。
平和を祈るばかりです。
若くして無念の命をとられた叔父さまの
ご冥福をお祈り申し上げます。

マコママさん、こんばんは。

今日は沖縄県独自の慰霊の日です。黙祷を捧げて下さりありがとうございます。私の叔父さん達はあまりに若く命を奪われましたので、私は死ぬまで戦争だけはやっては駄目だということを発信しようと考えています。

おばあちゃん子だった私は、いつも戦争は全ての美しいものを奪ってしまう。戦争だけはどんなことがあってもやっては駄目だと聞いて育ちました。

これからも平和な日本であって欲しいです。

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