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2013年6月30日 (日)

なぜ原発促進なのか?

最近、原子力発電の再開を見越した法案や、原発の輸出を国家プロジェクトのように後押しする外交について、私は理解出来ません。

福島の原発事故発生から2年以上たっても何一つ解決されていません
燃料棒の処理どころか、汚染水も次第に海へ流され続けていくでしょう。

汚染水が原発より海側の地下水から出たということは、その後海に出て行くはずです。 火を見るよりも明らかなことを、その様な事態になっていることを何故言わないのでしょうか?

今、日本の原発の安全をアピールし世界に売り込もうとしています。足元の原発事故の処理も出来ないのに売り込む? 詐欺と同じではないのでしょうか?

Photo 日本は天然資源に恵まれていません、だから原発というのは発想そのものがもう古いと思うのです。 原発を稼働させてもそのゴミの処理もまだ何も決まってもいませんし、方法もありません。 もしかしたら、後始末は後世にまかせようと思っているのでしょうか

原子力発電に使うウランの半減期は45億年です。永久的になくなりません。 原子力を使えば使うほど、核のゴミも日本にたまる一方です。 まさか太平洋に捨てるつもりなのでしょうか? あり得ません。

日本のプレートの図を書いてみました。Photo_3 地震が起こることを望みはしませんが、日本列島そのものがユーラシアプレートと太平洋プレートなどが衝突する部分にあるのです。 確実に地震は起きますし、それも頻回に起こるはずです。 防ぎようはありません。 ヨーロッパやアメリカのような地震が少なく安定した岩盤の上にはありません

原発だって被害を受けるはずです。そしてまた福島で起こったことが今度は日本の何処かで起こる可能性があるのです。 起こってしまえばもう2度と故郷は戻らないかも知れません。

本当に原発を維持・管理し、核のゴミを処理・保管するのにどれ程の莫大な予算が必要なのでしょう。それに加えた福島の原発事故の処理費用などがあれば全家庭の屋根をソーラー発電にでき、小さな小川までも利用した莫大な数の水力発電装置が設置できるかも知れません(実際のことはわかりませんが莫大な値段と思います)。

原子力関連予算を、太陽光発電を初めとする 再生エネルギーや次世代の燃料電池車などの開発に回し、政策として後押ししたらかなりのスピードでエネルギー自給のめどがたち、世界をリードできる日本の大産業になるのではないかと考えます。とても夢のあるチャレンジです。

発電に伴う利権が政治家だけでなく官僚、マスコミやあるいは発電と関係の無いと思われるような大きな企業まで支配してしまっているのです。これらの利権を守るために、日本の未来の希望や安全も奪っていることを、私達は次世代の子供達への責任という視点からも冷静に考える必要が出てきていのではないかと考えています。

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コメント

こんばんは。
被災しない人には、何もわからないのかもしれないです。
見えない恐怖を感じたことがない人にはわからないのかもしれません。
私の住んでいるところは福島ではありませんが、放射線測定車があちこち走って測定しています。
きのこ類や山菜などはもう市場に出ないですよ。
除染ってイスカンダルの放射能除去装置がないとできないのでは?
表土をすくって他に持って行っても何にも解決しないように思いますが。
無知な私にはなかなか理解できないです。
最近はホットスポットも話題に出なくなりましたね。

主人がいたら きっと原発の話 沖縄慰霊の話
たくさんomoromachiさんと 語れただろうなぁ~と思います。。
  
実は、彼は医療機器などの開発製造 営業に至る仕事をしていました。
原発問題には 最期まで常にアンテナをはりめぐらし活動しておりました。
が、心半ばで・・。

 
私には知識があまりないのですが 私も息子達も
omoromachiさんの、このお話と同じこと 
たくさん聞かされたなと 思い出しました。
  

また これからも発信して下さい。


EOSのパパさん、おはようございます。

本当に「イスカンダルの放射能除去装置」が欲しいですね。この様な装置が未来に出てくれたら良いのですが・・・
 
パパさんが書いているように除染って何でしょう? やらないよりはその場所の方にとっては良いかもしれませんが、ただ線量の多い上澄みだけを拾い集めて他の場所に保管しているだけで、保管している場所は永久に汚染され続けるのでしょうか?

福島で起こったことをしっかりと検証して、そしてその解決ができるまで原発に関して少なくても停止だと思ったのですが、なし崩し的に再稼働、積極輸出に転じようとしています。

起きてしまってからは遅い場合もあります、日本の子供達未来の住み家が無くなってからはもう取り返しがつきません。 絶対安全といって作った福島の原発の事故に対して歴代の行政府の誰が責任を負うのでしょうか?

たもまみさん、おはようございます。

ご主人がいたら、私のブログも観てもらえましたでしょうか。
色々な知識を生かして「この部分はあまいよ」などとコメントしてくれたかも知れませんね・・・残念です。

原発に関しては、電力需給や資源の問題色々あり、沢山の意見があると思います。答えは1つでなくてよいと思うのです。

でもまずは被害に遭った福島の原発事故の処理を重点的に行うのがなによりも優先されるべき課題だと思います。この処理ができて、問題点も克服されてから、原発を促進するかどうかは決めて行くべきだと思ったのです。

外国に日本の原発をアピールするのに安全といって売り込むのでしょうか? なにか判りません。

お母さんが子どもに「後始末ができてない」と叱っています。「後始末をしてから次のことにかかりなさい」と躾けています。おばあさんは「そのとおり」と見ています。
原発事故で放射能の影響が子ども達にでてきました。日本の国土に、世界の海に、そして子どもたちに、わたしたちの未来に放射能をまき散らしてしまった後始末が未だできていません。omoromachi様のおっしゃる通りだと思います。日本人はこんな無責任で金、金、金の人間ではなかったと思うのですが、今までの母が子に躾けたことは誠実で人から信頼される人になれということだったはずですが。
「赤信号、みんなでわたれば怖くない」とけしかけているものがいるのですね。

こんにちは(^_^)
勉強不足の私にも とてもわかりやすいです。
外国の方々に日本の原発の技術をアピールする…
というニュースを見て モヤモヤした気持ちがスッキリしました。
問題は ちっともスッキリではありませんが…

去年まで住んでいた社宅の空き室には 被災地からいらした方々が
3か月という決められた期間で住まわれていました。
もちろん3か月で帰れるはずもなく しばらくそこで暮らされていましたが。。
今は閉鎖されて 誰も住んでいません。
かなり多くの世帯が 入っていましたが 皆さん 帰れたのかどうか…
気になりつつも 忘れてしまいそうでした。。
もっと 考えて行かなくては いけませんでした。

はるかさん、こんばんは。

政府の中で、福島での原発事故が遠い過去のように、あるいは日本でなかったように語り出しているように感じてしまいます。 あのような事故は想定外であって今後はその対策を踏まえてもう危険はないかのような気にさせています。

色々な委員会も原発の安全性や事故処理のことではなくて、原発再稼働を前提に、どのようにすれば再稼働ができるかの提案の作成に余念がありません。再稼働についての報道が多い中、福島の原発の事故処理や放射線汚染の垂れ流しに対する危機意識や問題提起がありません。

はるかさんが書いていますように、「後始末をしてから次に移りなさいと」・・本当に当たり前のことだと思います。

原発の輸出よりも原発の事後処理を優先して欲しいと願います。今は順序が逆です。

モカラテさん、こんばんは。

あの地震のために故郷を離れた方々、あるいは放射線の汚染のため故郷の土地にさえ入れない方も多くいると思うのです。

その方々は誰に怒りをぶつけたら良いのでしょう。 私は何もできませんが、その方々の思いを少しでも知っておきたいと考えています。

原発ありきの考えではなくて、原発がなくてもやっていくために何をしないといけないかを考える時期に来ていると思います。 もう原発の安全神話は崩れたのです。 いつまでも古い考えに固着しないで新しいエネルギー政策を打ち出して欲しいものです。

omoromachi様、こんばんは

いつものように判りやすくて鋭い指摘だと思いました

今日の新聞に原発の廃炉の値段が書いてありました
誰が考えても使い続ける訳にはいかないのですが、電力会社は廃炉に対する予算も確保できていないとのことです

全く呆れてしまいました 

omoromachi様が原発ありきはもう古い考えと書いてあることが何となく分かりかけました
目の前が開けたような気になりました。

これからも判りやすい解説お願いします

つくしんぼ様、こんばんは。

原発は管理・補修・廃炉、さらに事故が起こればとんでもないような費用がかさんでいくと思います。福島のようなことが起こればそこに住んでいる人達の一生が台無しになることも考えないといけません。

火力発電所であれば廃炉になった鉄も再利用できるかも知れませんが、放射線にさらされた部分は核のゴミとして扱うしかありません。

戦後色々な技術革新が進んで来ています。天然資源の無い国かも知れませんが、技術力は持っているはずです。 事故を教訓として原発に依存しなくてもやっていける国づくりを考えて欲しいと思いますね。

私の拙いブログに沢山コメント頂いたことに感謝します。解説のようなことは出来ませんが、自分が疑問に思ったことを素直に表現できたら良いなと考えています。

今後ともよろしくお願い致します。

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