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2013年4月10日 (水)

急性アルコール中毒

4月10日になりました。新しい職場で少しなれてきましたでしょうか?

職場や大学などの歓迎会など飲み会が増えると思います。この時期に心配になるのが急性アルコール中毒です。

日本において、最近10年間で70人以上の若者が急性アルコール中毒で亡くなっています。折角、希望に満ちた若者をアルコールで失いたくはないものです。

飲んで楽しむことはよいことでしょうが、どうか「一気飲み」だけは避けましょう。

Photo 「アルコールの作用」についてお話します。アルコールは少量なら気持ちをリラックスさせたり会話を増やしたりする効果があります。少量のアルコールが循環器疾患の予防になったりHDL(善玉)コレステロールを増加させたりの利点もあります。まさに酒飲みからすれば「百薬の長」となり、飲めるよりどころとなっていますhappy01

アルコールは分子が小さいので、脳にも入り込み、脳を麻痺させます。脳が麻痺することにより身体に変化が起きた状態が「酔い」です。お酒は脳を麻痺させるのです。 

酔いの状態は、血液の中のアルコール濃度により違います。アルコールの分解能は遺伝によって決定されます、後天的に強くなるのはありません。 脳の麻痺も大脳皮質(私達の感情・思考・記憶を司る)、小脳(平衡感覚)、次に延髄(呼吸・心拍・体温)の順で一般的に進みます。

ふだん脳は、必要に応じてブレーキをかけ、その人の言動を適度にコントロールしています。「歯止めが効く」のは、大脳がきちんと働いているからなんですね

でもお酒を飲んで大脳が酔っぱらうと、人によってはそのブレーキが効かなくなります。普段考えられないようなことを言い出したり、必要以上にハイテンションになったりするのです。本人にとっては楽しい時期です。

次いで小脳が麻痺してくると、運動・平行感覚の障害が起こります。千鳥足になりますが、足が麻痺するのではなく、平衡感覚を司る小脳が麻痺するのです。めまいや嘔吐も起こってきます。 

最終的に延髄まで麻痺が来ると呼吸停止、心停止、低体温などが起こり場合によっては命を落とすことになります。

今回の説明は少々乱暴ですが、分かりやすいくすために書きました。

お酒は「百薬の長」と言われます。脳にとっても決してお酒は悪者ではありません。大切なのは(これが一番難しいのですが)“ほどほどに飲む”ということです。

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コメント

お酒を吞むときの変化がよく分かりました
急性アルコール中毒でなぜ死ぬのかも初めて分かりました
多方面で勉強になるブログです
これからもよろしくお願いします

た〜ま〜やさんコメントありがとうございます
お酒弱くなりましたか? 
それでも私の何倍も吞んでいるのでのでしょうけど
沖縄によることがあれば、また飲みに行きましょう。

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