汗水垂らして働く
いつの間にか「汗水垂らして働く」ことがかっこ悪いことになってきている気がします。 効率よく、短期間で業績を上げ、残った時間を余暇に当てるスタイルが「できる男・できる女」のモデルとなって、憧れにもなっています。
次第にこの考えは、企業における人事評価にもなり、殆どの日本人の共通認識にもなっているのではないかと思える程です。
初めからこの様に教育された社会人(一般人を含め)にとっては、なるべく仕事は難儀せず、時間をかけずに終えることに終始し、深く悩んで結論を出す前に答えを書いて終了してしまいます。
大変出来た文書で、誤字もない。しかしその具体的な内容やとるべき手段、それが行われた時の影響など当たり前のことに答えられない。 それこそ「想定外」になってしまっている。
私達も笑えたものではありません。 今度は失敗しないダイエット、聞くだけで英語がペラペラ、直ぐに出来る若返り法、絶対安全な投資、年収・・万円も夢でない等々
簡単に出来ないから苦労しているのであって簡単には出来るのならこの様なことは話題にならないのです。
「世の中簡単にはいかない」
汗水垂らして働くことの意義を再考する時期に来たではないでしょうか。
悲観的に書いているのではありません。当たり前に苦労を重ね、経験を積み重ねることが、明日への重い扉を開き、希望へと繋がるのではないかと思うのです。
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ほしいものがすぐ手に入るようになったら、そのもののありがたさも感じなくなり粗末にしてしまう。そんなこととも似てますね。
汗水垂らすこと自体がスポーツなどに限られ、働くということに繋がらない人たちが多くなりました。アルバイトだの臨時だの派遣だの不安定な職や責任のない勤めなどの影響もあると思いますが、じっくりと真剣に仕事に取り組んでいる人は頼りになり、ほれぼれしますね。
投稿: はるか | 2013年4月13日 (土) 21時26分
はるか様ありがとうございます
はるか様も同じ思いますが、根性とか無意味なことをやりなさいということではありません。
与えられた環境の中で色々なことに真摯に取り組むことで、今はダメですも応用力のある人間に育つのではないかと信じたいのです。おそらくそう願っているだけかもしれません。
そうだと諦めたくないだけなのです----
投稿: omoromachi | 2013年4月13日 (土) 22時48分