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2013年1月16日 (水)

風邪をひくと熱が出て眠くなる

かぜや病気をしたときに、十分に睡眠を取った方がよいと昔からいわれています。    

医学的にも根拠のあることなのです。なぜ風邪やインフルエンザにかかると発熱し、眠くなるのでしょう?


  

体の中に病原体の細菌やウィルスが侵入すると、私達の免疫機能が働いて、細菌やウイルスを自分の体ではない異物として認識します。すると体の中では免疫担当細胞が活性化されて、細菌やウィルスの排除が始まります。

 

 その手順としては、まず、免疫系の細胞が「インターロイキン1」という「サイトカイン」 を産生します。このサイトカインが脳の視床下部に運ばれると、「プロスタグランディンE2」 という発熱物質と「プロスタグランディンD2」 という睡眠物質の合成促進作用のある物質が産生されます。

  

 発熱物質のプロスタグランディンE2は、Th_ 体温を上昇させることで熱に弱い細菌やウィルスをやっつける働きがあります。風邪をひいたときに熱が出るのはこのためなのです。また、「プロスタグランディンD2」は、体に眠気を感じさせます。通常よりも長く深い眠りを確保し、体力を温存するとともに免疫機能も高めているのです。

 

 この様な理由で私達は風邪やインフルエンザにかかると熱が出て、布団に入って眠くなるのです。人間の身体に備わった素晴らしい防御機能なのです。 

  

風邪をひいたらゆっくり休んで下さいね。

 

 

 

   

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