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2013年1月31日 (木)

呼吸器感染症

この冬の季節は呼吸器の感染症が増える時期です。

肺炎は、がん、心臓病、脳卒中に続いて、日本人の死亡原因の第4位になっている病気です。

私たちが呼吸をする時、空気はまず鼻から入り、のど、気管、そして左右に分かれる気管支を通って、肺に入ります。これらの、呼吸に関わる器官をまとめて「呼吸器」と呼びます。

 実際に呼吸によって酸素を身体に取り入れ、二酸化炭素を排出するのは、肺で行われます。鼻から肺までの通路は、空気の通り道の役目があり:空気の通り道ということで気道と言っているのです。 この気道のうち、鼻からの喉の奥の声帯までを「上気道」、その奥の気管から気管支までを「下気道」といいます。 

呼吸というのはある意味、空気と共にウイルスや細菌、化学物質、タバコの煙などを取り込んで成り立っています。その為に呼吸器は、空気と一緒に入ってくるウイルスや細菌などの病原微生物をさまざまな仕組みで排除し、身体を守る機能が備わっています。Th_495

まず、鼻毛や鼻の粘膜、のどの粘膜で大きな粒子を捕えます。そこで捕えられなかった小さな粒子が気管に入ると、咳をして勢いよく外へ出してしまいます。それでも残ったものは、気管支に生えている線毛という細かい毛がこれを捕えます。顕微鏡で観察すると1秒間に15回というスピードで動いて、気管奥から口に向かって異物を外へ追い出します。また気管支の壁には粘りけのある粘液を出す細胞もあり、粘液によって外から入った異物が付着しやすくなり、先程の絨毛の運動によってしだいにかき集められ、そこでイガイガしたら咳と一緒に痰として体外に出してしまうことが出来ます。 

外から入ってくる病原体と私達の防衛機能の均衡が破れると病気になってしまいます。普通は、病原微生物やウイルスは、まず口の周りの上気道から炎症を及ぼし、そのことを風邪の状態(上気道炎)と言っています。これが更に気管や気管支に炎症が及ぶと気管支炎。肺実質まで炎症が及ぶと肺炎となってしまうわけです。

 一般的には風邪症状の軽いのは上気道炎(一般的な風邪症候群)、重症なのが肺炎、その中間なのが気管支炎と理解したら良いかもしれません。 

上気道炎の症状は喉の痛みや鼻水、鼻閉が中心で、気管支炎はそれに加え咳や痰がひどくなり、肺炎になると、それに呼吸困難などの全身状態の悪化が加わって来ると考えるとわかりやすいかも知れません。呼吸器の専門科からは単純化し過ぎと怒られそうですが・・・おおよその感じはつかめると思います。

高齢者の方や慢性の病気を持っている方、呼吸器系の病気を持っている方などは健康な方に比べて肺炎になりやすく、治りにくい傾向があるので、とくに注意が必要です。

たかが風邪ですが、されど風邪です。こじらせないうちに病院を受診下さい。

FMレキオ2013年1月30日の放送はdownhttp://www.stickam.jp/video/181807578

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