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2012年12月13日 (木)

肝臓病2(肝炎ウイルス)

 忘年会でついつい飲み過ぎになる季節ですので、今日は肝臓特に肝炎ウイルスについて説明したいと思います。肝臓の機能については以前のブログみて下さいねhttp://omoromachi.cocolog-nifty.com/blog/2012/12/post-5dec.html eye

 

 <平成241212FMレキオでの放送内容の要約です>Img_0144

 お酒や薬物、ウイルスの感染により肝臓の細胞が破壊される肝炎には経過が短い急性肝炎と、最低6カ月は持続する慢性肝炎があります。特に、現在わが国では、B型肝炎ウイルスやC型肝炎ウイルスの持続感染の状態にある人が多く、それぞれ100万人以上いると推定されています

 日本人では、肝臓病というとB型、C型、それにA型などの肝炎ウイルスによる肝炎、肝硬変、肝臓がんということが多いのですが、次第に日本人もアルコール消費量の増大とともに、アルコール性肝障害が増加しています。

 我が国のB型肝炎の感染経路としては、B型ウイルスを持ったお母さんから子供にうつる垂直感染と輸血が主な感染経路だったのですが、現在は輸血や垂直感染は殆どなくなりました。B型肝炎では感染者の510%が慢性化します。日本を含めた東アジアやアフリカではB型肝炎ウイルスによる慢性肝炎や肝硬変、肝臓癌が多く発症しています。

 予防法としてはB型肝炎ウイルスのワクチンを接種すると体の免疫防御が活性化され、多くの人では感染を予防出来ますが、完全ではありません。

 一方C型肝炎は1992年までの感染は少なくとも80%は輸血が原因で起きていました。しかし1992年以降はC型肝炎ウイルスを検出できるようになり、現在では輸血による感染はほとんどみられなくなりました。C型肝炎に感染した妊婦から新生児への感染もまれなのが、B型との違いです。C型肝炎で問題となるのが慢性化で、70%が慢性化してしまいます。感染者の20%は肝硬変を発症し、肝硬変から肝臓癌へと進行することが今問題となっています。

 Flower_07 現在、C型に関して有効なワクチンはなく、抗ウイルス薬が主な治療法で、新薬の開発により徐々に効果を上げています。C型肝炎と診断されたら、医療機関へ受診して、どうにかウイルス増殖の勢いを止める不活化や肝硬変への進行を遅らせる様な治療が必要となりますので、専門医と相談してください。日本における肝癌の80%はC肝炎からの進行により起こります。自然経過では感染・発症から30年ぐらいかけて肝癌になることが多いのです。肝炎ウイルスを沈静化させ、進行させないことで慢性肝炎から肝硬変、肝癌への進展を防ぐ方法となります。

 

現在B型肝炎、C型肝炎に効果の高い薬剤のインターフェロン療法やB型肝炎に対しての核酸アナログ製剤の治療は効果があることが分かっています。ただしこれらの薬品は値段が非常に高い薬なのですね。 そのため、この様な薬を使い肝炎の治療をうける場合に、医療費の助成を行っています。申請や診断書などが必要ですが、受診時に自己負担額(保険診療分)が軽減されます。

 詳しいことは県の保健所や病院hospitalでお尋ねになって下さい。

お時間のある方は、平成24年12月12日FMレキオの放送内容をインターネットで聴くことが出来ます。down

http://www.stickam.jp/video/181730129

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