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2024年12月11日 (水)

甲状腺の役割と疾患

今日(2024年12月10日)のFM放送「いきいきタイム」は甲状腺の病気について話をしました(今回時間が取れませんでしたので以前書いたものの再度の投稿となります。済みません🙇🙏)。 

 

甲状腺の何らかの異常(多くは放置してもよいもの)は、男性で15%、女性で25%が指摘されるようですので、ポピュラーな病気なのです。

 

ではこの甲状腺で何処にあるのでしょう? 甲状腺は前頸部の気管と皮膚の間にある蝶の様な格好をした16〜20gの小さな組織です。 

正常なら1殆ど気がつくことはありません。 左図のように両手の指をあてて、「ゴクンって」つばを飲む操作ななどをした場合に、気管以外に触れるのがあれば、甲状腺が大きいか、何らかの腫瘤がある場合です。比較的大きくなる慢性の甲状腺炎やバセドー病などでは、首の前が大きく腫れて素人でも見た目でも判る場合があります。

 

甲状腺の病気としては、元々ホルモンを分泌する器官ですので、ホルモン量の多い少ないための病気(甲状腺機能亢進症・機能低下症)と腫瘍(良性・悪性)が臨床上問題となります。

 

今回は甲状腺ホルモンについて話を致します。甲状腺は大切なホルモンを作る臓器で、これがないと私達は生きて行くことが出来ません。

甲状腺ホルモンの主な機能は新陳代謝を盛んにすること交感神経を刺激すること、③成長や発育を促進する作用にあります。

ですので甲状腺ホルモンが正常より多く出るバセドー病をはじめとする甲状腺機能亢進症では、①②により、動悸、息切れ、体重減少、発汗の増加、手の震え、暑がり、暑さに弱い、下痢などが出ます。 

橋本病をはじめとする甲状腺機能が低下(甲状腺機能低下症)する病気ですと今後や逆に、寒がり、体重増加(むくみ)、元気が出ない、脈が遅い、集中力の低下、便秘などが出ます。 

これらの症状は色々な病気でも起こることがあります。例えば自律神経失調症、更年期障害をはじめ心臓病や貧血、その他感染性疾患などでも似た症状が出ます。そのためこれらの病気だと思い込んで長い間苦しんでいたのに甲状腺ホルモンの異常による診断がついて薬を始めただけて生活が一変することもあるのです。

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(細かい字になりましたが、クリックすると拡大すると思います。済みません🙏)

甲状腺ホルモンの第三の作用は「成長や発達を促進する」作用があります。成長期には特に重要となります。 甲状腺ホルモンは、小児が正常に成長するために不可欠なホルモンです。

成長するためのホルモンとして、成長ホルモンが有名ですが、これと同様に甲状腺ホルモンは成長期には重要な役割を担っています。このホルモンが不足すると人間では成長障害が認められます。 

人間ではないのですが、カエルの実験で甲状腺ホルモンが欠損するとオタマジャクシはカエルになれなくなります。甲状腺ホルモンには成長や分化を早める作用もあるわけです。

甲状腺の病気の多くは採血とエコー検査で発見出来ますので、内科や甲状腺外来などで御相談下さい。

2024年12月 8日 (日)

ヴィットーリオ・エマヌエーレ2世のガッレリア(Galleria Vittorio Emanuele II)

ミラノには美しいヴィットーリオ・エマヌエーレ2世のガッレリア(Galleria Vittorio Emanuele II)があります。おそらくミラノを訪れる方の殆どがミラノのスカラ座とドゥオーモ広場を結ぶこのアーケードを通ると思います。

イタリア王国の初代国王ヴィットーリオ・エマヌエーレ2世にちなんで名づけられたこの場所は、最初に1861年にデザインされ、イタリアの建築家ジュゼッペ・メンゴーニによって1865年から1877年の間に建設されたとのことです。ちなみにガッレリア(Galleria)とはイタリア語でトンネルやアーケードを意味しています。

この通路の間には現在では世界的にも有名なブランドショップが立ち並び、世界初のショッピングモールの橋掛けとしても知られています。

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<ミラノのドゥオーモのテラスから見下ろした広場側のアーケード入り口です>
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<宿泊施設から見た広場側の入り口です>
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<早朝、アーケードに向かう時に見たジョギングの方々、こんな所を日々走っていたら気持ちいいかも>
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ドゥオーモも側から入った所です。ずっと世界的に有名なブランドが軒を並べています。ブランドに興味のない私でも知っている名前が数々ありました。
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通りはガラスのアーチと鉄製の屋根に覆われており、それぞれが調和の取れた美しさを保っています。世界有数の美しいアーケードだと思います。
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Wikipediaによると19世紀後半にヨーロッパ各地で競い合って美しいショッピングモールが出来たようです。

イギリスのロンドンにあるバーリントン・アーケード(1891年公開)、ガッレリアはベルギーのブリュッセルにあるギャラリー・サン・チュベール(1847年公開)、ロシア・サンクトペテルブルクにあるパッサージュ(1848年公開)、ナポリのウンベルト1世のガッレリア(1890年公開)などがオープンしたとのことです。


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映画の「プラダを着た悪魔」でプラダと言うブランドを知った私としても一応知っているプラダです。ここがプラダの本店です🤭


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アーケードの中央の十字路部分はドーム状のガラス製の天井で覆われていて自然光も入るようになっています。この八角形のガラスドーム広場の床面には、中央にイタリア王国の紋章のタイルが敷き詰められています。
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その隣には青いタイルで囲まれた牡牛のモザイクがあり、その股間部分がやや窪んでいます。この窪みに踵を合わせてクルリと一回転(一度に三回転以上出来るとの説もありますが)すると幸せが訪れる、旅行者は再びミラノに戻れる等の言い伝えがあります。現在は修復中とのことですがローマのトレビの泉で肩越しにコインを投げると同じ効果があると言われています。世界で色々と同じことがあるのですが、ここまではるばる来ると思わずやってしまいたくもなりますね😅

トレビの泉のコインはどこからでも投げれるのですが、ミラノの牡牛の股間は1つしかありませんので、日中の観光好客が多いと順番待ちになします😆 毎日なん百回となく大事な部分を踏まれて世界1悲しい雄牛かも知れません。 早朝出かけたら誰もいませんでしたの久しぶりに私も3回転してみました・・・もう1度来ることができますように🙏


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中央十字路の上には、4人の女神をモチーフとして、ヨーロッパ、アジア、アフリカ、アメリカの四大陸を表現したフレスコ画が描かれています。
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反対側(スカラ座の方面)のアーケード入り口にはレオナルド・ダ・ビンチの看板がありました。
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アーケードとスカラ座との間の広場(スカラ座広場)にはレオナルド・ダ・ヴィンチの記念碑が建立されています。1872 年に除幕されたとのことですので歴史のある像となります。中央にはレオナルド・ダ・ヴィンチの像が置かれ、台座には彼の弟子であるジョヴァンニ・アントニオの 4 人の全身像が置かれています。

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文書の途中に載っていた19世紀のショッピングモールの先駆けとなった各地のアーケードの写真を載せておきます。

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イタリア・ナポリにある「ガッレリア・ウンベルトⅠ世」のアーケード でなんとなくヴィットーリオ・エマヌエーレ2世のガッレリアと似ていますが、全体的には控えめな印象です(→ナポリ旅行No1

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2018年に出かけたベネルクス3国の旅で出かけたベルギーのブリュッセルにあるギャラリー・サン・チュベールの写真です。こちらでの朝食も忘れられません(→ブリュッセル最後の朝食

2024年12月 4日 (水)

膵臓の位置と役割について

2024年12月4日のFM「いきいきタイム」は糖尿病について話をしました。以前にも書いたことがあるのですが、今回は最も基本的な「インスリンの役割」については(以前のココロブの記事を見つけられませんでしたので「ニライの夢」のHPから☞インシュリンの働き)を参考にして下さい。

今回はインシュリンを出す膵臓に関して網羅して記載したいと思います。

膵臓の位置


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膵臓は腹部の上部に位置し、胃の背後にあります。

  • 形状: 約15〜20cmほどの細長い臓器で、頭部、体部、尾部の3つに分かれています。
    • 頭部: 十二指腸に隣接し、腹腔内右側にあります。
    • 体部: 胃の後ろを横切る形で左側に伸びています。
    • 尾部: 左側に向かい、脾臓(ひぞう)付近に位置します。
  • 血管との関係: 膵臓の背後には主要な血管(上腸間膜動脈や門脈など)が走っており、血液供給が豊富です。

**CTも沿えた位置関係をわざわざ示したのは、膵臓に病気があってもエコー検査などでは前面に胃や大腸があるため膵臓を正確に描出するのが困難なのです(CTでは背中側にあっても描出されますが)。その為に癌があっても発見しずらく、進行も速いので早期発見が難しい臓器なのです**

膵臓の役割

膵臓には外分泌機能内分泌機能の2つの重要な役割があります。

(A)外分泌機能膵臓が消化液を分泌する働きで、食べ物の消化を助けます。

  • 主な分泌物: 膵液(膵酵素と重炭酸イオンを含む)
    • アミラーゼ: 炭水化物を分解。
    • リパーゼ: 脂肪を分解。
    • トリプシンやキモトリプシン: タンパク質を分解。
    • 膵酵素:
    • 重炭酸イオン: 胃酸を中和し、小腸の消化酵素が働きやすい環境を整える。
  • 膵液の分泌調節:
    • 食事による刺激で分泌が促進。
    • 胃や腸から分泌されるホルモン(セクレチンやコレシストキニン)が分泌を調整。

(B)内分泌機能膵臓が血糖値の調節を担うホルモンを分泌する働きです。

  • ホルモンの分泌部位: 膵島(ランゲルハンス島)と呼ばれる細胞の集合体。
    • インスリン(β細胞で分泌): 血糖値を下げる。グルコースを細胞内に取り込ませる。
    • グルカゴン(α細胞で分泌): 血糖値を上げる。肝臓でのグリコーゲン分解を促進。
    • ソマトスタチン(δ細胞で分泌): 他のホルモンの分泌を抑制。
    • パンクレアチックポリペプチド(PP細胞で分泌): 膵液や消化運動を調整。
    • 主なホルモン:
  • 血糖値の調整の流れ:
    • 食後に血糖値が上がると、インスリンが分泌され、血糖値を正常値に戻す。
    • 空腹時や運動中に血糖値が下がると、グルカゴンが分泌されて血糖値を上昇させる。

素人さんには難しいかも知れませんが、膵臓はこのように消化と代謝の両面で重要な役割を果たしています。この機能の障害が起こると、糖尿病や消化不良などの病気につながります。

膵臓は比較的小さな臓器ですが、様々な役割があります。上記の役割が分かれば、膵臓の力が弱まった時(外分泌機能と内分泌機能が低下した時)にどのような症状が出るのかも理解出来ると考えます。

このような機能が低下する原因として急性(慢性)膵炎があります。

急性(慢性膵炎)の原因: その原因として一番多いのは飲酒です。それ以外は胆石が総胆管に落下することで起こる急性膵炎、高脂血症、過食、様々な内服薬(抗てんかん薬、免疫抑制薬、抗原虫薬、糖尿病治療薬など)、遺伝変異などがあげられています。


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膵臓の機能が弱まると、外分泌機能内分泌機能の低下によって異なる症状が現れます。以下に分けて詳しく説明します。

(1):外分泌機能が低下した場合

外分泌機能の低下は、消化酵素や重炭酸イオンの分泌が減少することで起こり、食べ物の消化が不完全になります。

主な症状:

  • 消化不良:
    • 油っこい食べ物の消化が難しくなるため、便に未消化の脂肪が混ざる(脂肪便)。
    • 腹部膨満感やガスが溜まりやすくなる。
  • 栄養吸収障害:
    • タンパク質、脂肪、炭水化物が適切に分解されないため、栄養素の吸収が不十分になる。
    • 体重減少: 栄養不足により痩せやすくなる。
    • 脂溶性ビタミン(A, D, E, K)の欠乏: 骨が弱くなる、視力障害、免疫力低下などが起こる。
  • 下痢:
    • 消化不良が原因で、水分の多い便が出やすくなる。
  • 胃酸過多の可能性:
    • 重炭酸イオンの分泌が減少し、胃酸を十分に中和できなくなる。
    •  

(2):内分泌機能が低下した場合

内分泌機能の低下は、血糖値を調整するホルモン(インスリンやグルカゴン)の分泌が不足することで起こり、主に血糖値の異常が問題になります。

主な症状:

  • 糖尿病(主にインスリン不足による):
    • 口渇感(喉が渇く)。
    • 多飲(頻繁に水を飲む)。
    • 多尿(排尿回数と量が増加)。
    • 全身のだるさや疲労感。
    • 網膜症(視力低下)。
    • 腎臓病。
    • 神経障害(手足のしびれや痛み)。
    • 血糖値の上昇(高血糖):
    • 進行すると合併症が現れる:
  • 低血糖症状(稀にグルカゴンの分泌不足が原因):
    • 空腹時や運動中に血糖値が異常に低下する。
    • めまいやふらつき、冷や汗、意識障害などが発生する。

外分泌機能と内分泌機能が同時に低下した場合の病態

  • 慢性膵炎:
    • 外分泌と内分泌の両方の機能が低下する疾患。
    • 消化不良の症状に加え、糖尿病を発症することが多い。
  • 膵腺腫瘍や膵臓がん:
    • 膵臓全体の機能が障害され、外分泌・内分泌の両方に問題が生じる。
    • 消化器症状と糖尿病症状が同時に現れる場合がある。

早期発見・治療の重要性

膵臓の機能低下は初期症状が軽いため見過ごされやすいですが、放置すると深刻な合併症につながります。以下の対策が重要です:

  • 外分泌機能低下の場合:
    • 消化酵素製剤(膵酵素補充療法)を服用。
    • 脂肪分が少なく消化しやすい食事を心掛ける。
  • 内分泌機能低下の場合:
    • 糖尿病の管理(インスリン注射や血糖値管理)。
    • 規則的な運動や食事療法。

適切な診断と治療を早期に受けることで、症状の進行を抑えることが可能です。

2024年12月 1日 (日)

アンブロジアーナ図書館(Biblioteca Ambrosiana)、アンブロジアーナ絵画館(Pinacoteca Ambrosiana)

今回で4度目のミラノですが、これまで3度の訪問は半日から1日観光で直ぐに他に移動で宿泊もしたことがありませんでした。今回念願叶って1日中ミラノのドウォーモが見られる宿泊施設に宿泊し、ミラノ観光をすることが出来ました。 改めて気がついたのは、殆どミラノのことを観ていなかったのだということでした。美術館、スカラ座、運河、朝夕の眺め、初めて体験することが沢山ありました。

その1つにアンブロジアーナ図書館(Biblioteca Ambrosiana)、アンブロジアーナ絵画館(Pinacoteca Ambrosiana)があります。何処にあるかと言うとミラノ大聖堂広場から徒歩5分の距離にあり、行こうと思ったら何時でも行ける美術館だったはずです(私が知らなかっただけですが😢)。 実はミラノの美術館の中でも選りすぐりの大作が鑑賞できるおすすめの絵画館で、併設している図書館はあのレオナルド・ダビンチのスケッチなどが豊富に貯蔵している凄い図書館だったのです。 私は初めてですので分かりませんでしたが、以前は写真撮影は不可だったようですが、私が訪ねた時には全部OKでした。

この絵画館・図書館を訪ねて良かった点は ①結構有名な作品がある ②ラファエロの「アテナの学堂」の同寸大の下絵があり、それの解説の動画が面白かったこと ③現在も使われているヨーロッパでも古い図書館とその中でレオナルド・ダ・ビンチのデッサンが定期的に展示されていることでした・・・・このことに興味があれば是非訪ねてみて欲しいと思いました。

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ローマのサン・ピエトロ大聖堂からここに移動したかという訳ではありません(笑)。この絵画館は色々な模写・模造作品も置かれていて、知らないとその見分けがつかないのが難しい所です。 そのためこの絵画館を見学していて・・・あれ!この作品はどこかの美術館で観たような・・・と言うことが沢山あります。まあ私には違いが分かりませんが・・・😅
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ティツィアーノ「三賢王の礼拝」

ルネサンス・ヴェネツィア派で最も重要なイタリア人画家のティツィアーノ・ヴェチェッリオの作品「東方三博士の礼拝(Adorazione dei Magi)」で、これもオリジナルです。面白かったのは中央の柱の所で足を高く上げておしっこしている子犬は当時は不敬とされ塗りつぶされていたそうです。それが修復の際に分かり最初の作品に塗り直されたのこと。

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『聖家族と聖アンナ、洗礼者ヨハネ(Sacra Famiglia con sant’Anna e san Giovannino)』ベルナルディーノ・ルイーニ作。

『聖家族と聖アンナ、洗礼者ヨハネ』(伊: Sacra Famiglia con sant'Anna e san Giovannino、英: Holy Family with Saints Anne and John the Baptist)は、イタリア・ルネサンスの画家ベルナルディーノ・ルイーニが1530年頃、板上に油彩で描いた絵画となっています。ベルナルディーノ・ルイーニは、特にレオナルド・ダ・ヴィンチの影響を受けている画家と言われていて、この絵もレオナルドの下絵を模写して作成したとも言われています。人差し指(中指では御座いません😅)を立てている所はなんとなくダビンチの絵で観たことがあるような気になります。 この絵は1796年にミラノを占領したフランス軍(ナポレオン軍)に接収された後、パリに持ち去られ、ルーブル美術館に展示されたそうです。その後1815年にミラノに返還され、この美術館で展示されています。

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『果物籠』(1595年 - 1596年頃)Pinacoteca Ambrosiana:カラヴァッジオ
ミケランジェロ・メリージ・ダ・カラヴァッジオ(伊: Michelangelo Merisi da Caravaggio)は、ルネサンス期の後に登場し、1593年から1610年にかけてローマ、ナポリ、マルタ、シチリアで活動した。あたかも映像のように人間の姿を写実的に描く手法と、光と陰の明暗を明確に分ける表現は、バロック絵画の形成に大きな影響を与えた画家となっています。
この作品はアンブロジアナール絵画館でも特に有名な作品の1つとなっています。何故かというとユーロの紙幣になる前のイタリア10万リラ紙幣にこの絵が採用されているため、昔(?)のイタリア人には懐かしい作品とのことでした😊
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『聖母子と3人の天使(Madonna del Padiglione)』
『聖母子と3人の天使』(伊: Madonna con il Bambino e tre angeli、英: Madonna and Child with Three Angels)または『パディリオーネの聖母』(伊: Madonna del Padiglione、英: Madonna del Padiglione)は、イタリア初期ルネサンス絵画の巨匠サンドロ・ボッティチェッリが1493年ごろ、板上にテンペラで制作している絵です。比較的小さなトンド (円形画) に聖母子と天使が描かれている。大きくはないのですがこれもアンブロジアナール絵画館の目玉的作品です。
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*この絵画館の目玉がバチカン美術館のラファエロの間にあるフレスコ画の『アテネの学堂(Scuola di Atene)』の下絵がこのアンブロジアーナにあり、ミラノで最も貴重な作品の一つとなっています、実に大きくて迫力のある作品です**

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中に入って暫くじっと見ていたのが、実際の下絵の大きさと同じスクリーンに下絵と完成した色の付いた作品が対比されながら動画形式で流れていることです。成る程「この部分はこんな色になったのね」と感心しながら眺める事が出来ます。
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迫力ある大画面に映し出された動画をみて、奥の部屋に進むと実際の下絵を見ることが出来ます。
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アンブロジアナール絵画館にあるラファエロの下絵👆となります。実物大ですのでかなり巨大な下絵となっています(285 x 804cmの大きさです)。

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<アテナイの学堂>
「アテナの学堂」はルネサンス期イタリアの画家ラファエロ・サンティのもっとも有名な絵画の一つだと思います。描かれたのは、ローマ教皇ユリウス2世に仕えた1509年と1510年の間である。バチカン教皇庁の中の、現在ラファエロの間と呼ばれる4つの部屋の壁をフレスコ画で飾ることになって、ラファエロはまず署名の間と呼ばれる部屋から着手することにしたそうです。 そして、最初に『聖体の論議』を仕上げてから、2番目に手がけたのがこの『アテナイの学堂』となります。いろいろな方の意見では長きにわたってラファエロの最高作とみられているとのことです。 
ルネッサンスの3大画家と言えば、ミケランジェロ、レオナルドそしてラファエロと言われています。そのなかでラファエロは一番若く巨匠2人から影響を受け、そして尊敬していたことが分かります。彼は中央の最も重要な人物「プラトン」をレオナルドの姿で描いていて、下絵にはなかったヘラクレイトスをミケランジェロの姿で描いています。ラファエロと同時期にローマでシスティーナ礼拝堂(1511公開)を手掛けていたミケランジェロへの敬意を込めて後で追加されたという説もあります。右端に自分も描いています。完成した「アテナイの学堂」の中にルネッサンスの3大画家の姿が入っているのです。
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ベルティーニ『ダンテのステンドグラスの窓』

どのように歩いたかは覚えていませんが、絵画を見た後に進むと、ステンドグラスの間があります。 上の作品はミラノ大聖堂の多くのスタンドグラスを制作したイタリア人画家のジュゼッペ・ベルティーニの『ダンテのステンドグラスの窓(Vetrata dantesca)』と呼ばれています。

フィレンツェ出身の政治家で、詩人かつ哲学者のダンテの作品がステンドグラスで表現されているそうです。1851年のロンドン万博の為に制作されたステンドグラスのようです。歩きながら階下に降りると間近に見れるのも有り難い展示となっています。


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ステンドグラスをこれほど近くで見ることは殆ど経験なくて、間近で観るステンドグラスは実に鮮やかです。
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エセドラの広間

途中でらせん状の階段があり、その壁面を古代彫刻のようなモザイクで飾られていました。 後で調べたらアンブロシアナ図書館長ジョヴァンニ・ガルビアーティが、1930年から1931年にかけて、ウェルギリウス(古代ローマの詩人)生誕2000周年を記念して作られたそうです。古代ギリシャやローマ時代の古い作品かと思いきや比較的新しい部分のようです。


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偉大な精神の中庭

階段を登り、他の棟に移動する途中で見えて来る中庭です。


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「音楽家の肖像」Pinacoteca Ambrosiana)

奥に進むとレオナルドの間があり、これまでの作品の模写が展示されています。この部屋で必見なのはレオナルド・ダ・ヴィンチ作の「音楽家の肖像」(コピーではありません)となります。レオナル・ド・ダヴィンチ作とされる作品は生涯10数点しか存在せず、その中の貴重な一枚を鑑賞できるのが大きな目玉となっています。(調べた範囲内ではレオナルド・ダ・ヴィンチ作と書いてあったり、あるいは認定しておらず、正式な作品として挙げられないという諸説もあります・・・実際はどうなのでしょうか?) きめ細やかで迫力、眼力に圧倒されます。 


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アンブロシア―ナ絵画館には図書館も併設されており、ヨーロッパの中でも非常に古い歴史を持っています。枢機卿フェデリーコ・ボッローメオによって1607年に設立された。同じくボッローメオ枢機卿が設立したアンブロジアーナ絵画館とともに、アンブロジアーナ館の内部に位置する。1609年から公開された。公開の図書館としては、オックスフォード大学ボドリーアン図書館(1602年公開)、ローマ・アンジェリカ図書館(1604年公開)に次いで、西洋史上3番目とされています。。現在でも図書館は市民に開放されています。

 

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ブレブレの写真になってしまいました(実はカメラの手ぶれ補正機能をオフにしたのを気づかずに写真を撮っていました、残念😢😢😢・・・ショック💨)
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私達が行った時に中央に展示されていた時計は、これもダビンチが描いたスケッチから実際に後で作り上げたようです。
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この図書館で必見なのが、レオナルドが約40年間書き綴ったノートの一部の「アトランティコ手稿」が展示されていることです。あの独特な文字でびっしり書かれていたり、それこそ思いつくままにスケッチで残していたりしたのだろうと想像します。天才ダ・ビンチらしくあらゆる内容でファンには堪らないものが間近で見ることができます。
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天才レオナルド・ダ・ビンチの手記を間近で見れる貴重の体験でした。
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図書館の一部は売店となっていました。私もついハガキを買ってしまったほど余韻に浸りました。
気になった方がいらっしゃったらミラノ旅行時に訪ねてみてはどうでしょうか?

2024年11月29日 (金)

今週の生け花(令和6年11月第5週)

いよいよ11月も終わりとなり、明後日からは12月となります。長年(?)生きてきたにも関わらず、満足して12月を迎えることは殆どありません。2024年も世界中で戦争のために生きるのが精一杯の人々が多い中で、私などはボケッとしながら何不自由なく生きています。 それにも関わらずいつも何か取り残したような感覚で毎年12月を迎えるのです。何もしないうちに1年が過ぎようとしていることへの焦りみたいなのを感じてしまう年末なのです😢

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こんな私と比べて、今週の生け花は「シャキッと」としています😅 折り曲げられ直線化したサンゴ水木が有無を言わせぬ力強を引き出しています。まるでプロレス技で決められたり、柔道の押さえ込みが見事に効いて身動きが取れそうもないぐらいです(表現が幼稚で、生け花に申し訳ない🙇)。風が吹いても微動だにしない感じがします。
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今週の花器も不思議な形で、初めて見た斬新なものでした。
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12月は街も華やぎ活気に満ちていることでしょうが、浮足立たずにしっかり前を向いて歩みたいものです😆
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<花材:ガーベラ、サンゴ水木、カーネーション、トルコキキョウ、ルスカス>

2024年11月27日 (水)

過敏性腸症候群の病態と治療薬について

過敏性腸症候群という疾患があります。慢性的に便秘や下痢を繰り返すも、内視鏡や血液検査などをしても異常を指摘できない疾患群です(今の現代医学で解明されていないだけでもっと違う病態があるのかも知れませんが・・)。

多くの方もストレスでお腹が痛くなったり、トイレに行きたくなった経験はしたことがあるかも知れません。

私達の胃や腸(小腸、大腸)の運動は私達が意識的には調節出来ない自律神経がコントロールしています。この胃腸をコントロールする働きに異常が起こると、便秘や下痢などの排便異常、腸蠕動異常による腹痛、嘔気などが出現します。

過敏性腸症候群の診断は一般的には国際分類のRomeeⅣ診断基準を元になされます。

最近3か月間、月に4日以上腹痛が繰り返し起こり、次の項目の2つ以上があること。

 ① 排便と症状が関連する ②排便頻度の変化を伴う ③便性状の変化を伴う

 期間としては6か月以上前から症状があり、最近3か月間は上記基準を満たすこと・・・皆様方はどうなのでしょうか?

 

Th_hl12_08この様な病態は日本人では10%程度の方に認められるそうで、頻度が高いのは20〜40代に多く、男女比では2:3でやや女性に多く認められます。男性では下痢型が多く、女性では便秘型が目立ちます。

過敏性腸炎のタイプは①下痢型、②便秘型、③交代型 ④分類不能型に分かれます。下痢型は突然起こる下痢が特徴です。そのために通勤や通学、あるいは仕事上で支障が出ます。便秘型は腸の蠕動がスムーズに行かずに便が停滞します。コロコロした硬い便となり排便が困難になったりします。交代型は下痢型と便秘型が交互に繰り返します。

潰瘍性大腸炎などの炎症性疾患や、食中毒や感染症では下痢などが起こりますし、腸の動きの弱い女性では便秘になったりします。 過敏性腸炎の便秘は一般的な便秘と違い、腹痛や腹部不快感を伴い、時に強く、また排便後は症状が軽快します。一般的に食事によって症状が誘発されるも、睡眠中は余り症状がないと言う特徴があります。

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「腸は第二の脳」と書いてある文献もあります。以前は胃腸の動きは自律神経が担っていますので、私達の意志(脳)とは関係ないと思われていました。しかし今では脳と胃腸は自律神経やホルモンなどを介してお互いに関連しあって調整する仕組みが次第にわかってきています。「脳腸相関」と言われているメカニズムが少しずつ解明されるようになっています。

解り易い例から説明しますと、お腹が減ると食事がいつ入って来ても大丈夫のように胃腸は活発に動く準備をしています。その時に胃が「ぐ〜」となったりします。胃腸から出されるホルモンや血糖などの推移を感じ取って脳は「腹が減った〜」と私達に信号を送っています。

下痢や便秘などを繰り返しても内視鏡や検査をしても異常が見つからない過敏性腸症候群は脳が感じ取るストレスとの関連が重要と言われています。色々なストレスを受けて胃腸の自律神経に乱れがおこり、胃腸の運動障害が起こっているのです。自律神経が乱れることで頭痛や疲労感、抑うつ気分などの胃腸以外の症状も出てきたりします。

過敏性腸症候群は胃腸症状が主ですが、その原因にストレスなどの心的要因も多いため、胃腸科のみならず心療内科や精神科とも相談して治療を進める必要もあるのです。

最後に現在、主に用いられる治療薬を記載致します。

(A)高分子重合体

高分子重合体は、胃では殆ど作用せず、小腸・大腸のような中性~弱アルカリ性条件下では、大量の水分を吸収しゲル化することで小腸や大腸からの水分吸収を抑制する作用があります。便は適度の水分を含み便の容積も増すようになります。殆ど重篤な副作用も報告されていませんので、安全性も高く、現時点でIBS患者さんの基本的な治療薬と考えられています。

(B)セロトニン受容体(5-HT3受容体)拮抗薬

IBSの下痢症状は、朝の通勤通学途中で便意が切迫することが多く著しくQOLを低下させる原因となっています。5-HT3受容体拮抗薬は過剰なセロトニンの作用を抑える薬で、腸の蠕動運動の異常亢進を抑制して、腸管水分輸送異常の改善を促し、下痢や腹痛をを抑制する作用が期待されています。

(C)抗コリン薬

抗コリン薬は昔から使われている薬剤で腸管運動の活発化を抑制します。下痢型IBSの場合に他剤と併用することも可能ですが、様々な副作用もあり使用には注意が必要となります。副作用として便秘、排尿障害、眼圧上昇、口渇、眠気、めまい、心悸亢進などが認められ、前立腺肥大や眼圧の高い緑内障の患者さんに対する投与は禁忌となります。また、高齢者や自動車の運転をなさる方に投与する際は、慎重な判断が求められます。さらに、抗コリン作用を有する三環系抗うつ薬、MAO阻害薬、抗ヒスタミン薬と併用すると本剤の作用が増強されるため注意が必要です。過敏性腸症候群は比較的若い患者さんが多いので副作用に気をつけながら併用も可能な薬だと考えています。

 

(D)便秘治療薬

過敏性腸炎に特化した訳ではなくて、便秘型には従来の便秘薬の浸透圧性下剤、刺激性下剤が適宜使用されています。また近年、便秘治療薬としてクロライドチャネルアクチベーターやグアニル酸シクラーゼC受容体作動薬や胆汁酸トランスポーター阻害薬の新薬も使用可能です。

 

過敏性腸症候群は胃腸症状が主ですが、その原因にストレスなどの心的要因も多いため、胃腸科のみならず心療内科や精神科とも相談して治療を進める必要もあるのです。

2024年11月24日 (日)

サンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会(Chiesa di Santa Maria delle Grazie):最後の晩餐

サンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会(Chiesa di Santa Maria delle Grazie)と言えば知る人ぞ知る、レオナルド・ダ・ビンチの「最後の晩餐」がある教会です。イタリアは世界遺産が1番多い国ですし、きっとミラノにも沢山世界遺産があると思いきや、ミラノ唯一の世界遺産はこの「最後の晩餐」だけなのです😲
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サンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会は、15世紀にドミニコ会の修道院として建造されたとのことです。「最後の晩餐」は正面の教会ではなく、左側にある修道院の食堂の壁に描かれています。
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前回(2014年)はミサの最中で写真を余り撮れませんでしたが、今回は比較的ゆっくりと説明を受けながら写真も撮ることが出来ました。主祭壇を正面に見て左右に7つずつ、計14の礼拝堂が並んでいます。それぞれの礼拝堂の絵画や装飾も細かいです。言われるまでは礼拝堂が分かれて存在していることに気がつきませんでした😅
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もしもミラノで「最後の晩餐」をご覧になりたい人は、必ず予約をして欲しいと考えています。まず当日券は殆ど手に入らないと考えて下さい。理由は閲覧は完全予約制となっているからです。観覧できるのは15分刻みの1グループの25~30人程度で、完全入れ替え制であること。世界中からこれを見たい観光客(もちろん地元の人もそうでしょうが)が訪れるミラノで1日せいぜい1000人程度しか閲覧出来ないと言うことになります。

まずは「公式予約サイト」からチャレンジしてみて下さい☞「最後の晩餐公式予約サイト」
気をつけるのは予約開始時間です。予約は3ヶ月ごとにオープンします。3, 6, 9, 12月に次の3ヶ月分のチケットが購入可能となります。それもイタリア時間の正午12時開始となります。日本の時差も考えてチャレンジして下さいね。私はこの時間を念入りに調べて予約しようとしたのですが会議が延びて20時に公式サイトを開いたら私の希望の前後全てが売り切れに成っていました。 このことも予測はしていたので、次の現地ツアー会社での申し込みに直ぐに変更しました。公式よりも3倍程度高くなります。仕方ないことですが是非見る価値のある絵だと考えています。 私は「GetyourGuide」から直ぐに申し込みました。 公式サイトから手に入れられなかったのはショックですが、ノンビリ構えていると現地ツアーも直ぐに売れ切れになるので注意して下さいね。

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教会の前でこのツアー会社の係と待ち合わせで、バウチャーを交換します(上👆がチケットとなります)。現地で係から説明を受けて、手荷物などは教会の横に事務所で全部預けることになります。
1時間のツアーですが、8時に集合して、教会の中などを散策しながら私達の入る時間に合わせて中で待機となります。15分間と短く感じるかも知れませんが、中で見るのは「最後の晩餐」と後ろにある「キリストの磔刑 」 の2作品だけですので、ゆっくりと鑑賞できます。
写真を撮る時間は十分にあります。一度に入るのが20〜30名ですので慌てなくてもそれぞれが写真を撮れます。 私もこの絵を背景に写真を撮りました。 私自身が入る写真はこのイタリア旅行で3〜4枚程度しかありませんが、もう2度と対面することはないかも知れませんので記念の1枚になりました。
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右側のドアが開いてグループで一緒に中に入ります。全員でこの人数ですので広々です。
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反対側の壁にジョヴァンニ・ドナート・モントルファーノが描いた『キリストの磔刑』があります。これも凄い作品だと思うのですが・・・同じ教会の食堂内であるにも関わらず色がはっきりと残っていて、レオナルド・ダビンチが違う方法で描いていてくれたらと考えてしまうのです。
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大きさは420 x 910 cmあります。レオナルドは1495年から制作に取りかかり1498年に完成していて、作品1つにかける時間が長いレオナルドとしては異例の速い仕上がりだそうです。ほとんどの作品が未完とも言われるレオナルドの絵画の中で、数少ない完成した作品の一つとされます。
先進的なことを好むレオナルド・ダ・ビンチらしく、通常のフレスコ画としては描かず、テンペラ画法を取り入れた為に教会内の湿気などで損傷が激しく、描いた20年後でレオナルドが存命中に既に顔料が剥げて来たことも記載されているとのこと・・・なんと勿体ないと思ってしまいます😂 
 
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最後の晩餐を見るのは、実は3回目となります。とても贅沢な話しです。 今回どうしても入りたかったのは、これまでは写真撮影が不可だったので自分のカメラで撮りたいと思ったのです(もちろん写真が不可でもミラノに来たら予約したと思います)。
2015年12月1日から旅行者が拝観する際に写真撮影が可能になったのです(動画撮影は今でも不可です)。私が前回出かけたのは2014年9月でしたので内部の写真撮影は出来なかったのです。 2015年12月以降の旅行者は世界的な名画を自分のカメラに収めることが出来てラッキーだと思います。
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レオナルド・ダ・ヴィンチの「最後の晩餐」は1977年から1999年にかけて修復されて、鮮やかになりました。しかし修復されたとはいえ痛みがひどすぎた為に現在の修復ではこれ以上は出来ないようです。修復前の写真も入り口に展示されていましたがかなりすすけた感じでした。
元々修道院の食堂にあった為にこの中央部分(キリストの足のある箇所)に食堂と台所を行き来するためのドアが取り付けられたためにその部分が切り取られなくなってしまっています。なんとも悲しい事です。人類の宝のような作品もナポレオン時代には馬小屋として使用されていたり、2度のミラノの大洪水では壁画の上まで水浸しになったとのことです😂
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昨年のオーストリア旅行で、ウィーンの☞ミノリーテン教会に立ち寄った時に、レオナルド・ダ・ヴィンチ「最後の晩餐」と同サイズのモザイク画でのコピーがあります。モザイク画なので色あせることなく鮮やかです。 フランスのナポレオン1世がミラノで実物の「最後の晩餐」を観て感動し、立ち寄ったウィーンで1809年にジャコモ・ラファエリに依頼して制作されたモザイク画だそうです。完成後はフランスに持ち帰る予定だったとのことですがナポレオンが失脚してこのままウィーンに残されていました。 この時代まではミラノの最後の晩餐も比較的色鮮やかに残り、キリストの足の部分もちゃんと残っていたと思われます。

先ほどネットで調べていたらGoogleのArt&Cultureの中でこの絵の復元が載っていました。


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もしかしたらこれがレオナルド・ダ・ビンチが描いた最初の時代に近いのかも知れません(これもオリジナルからではなくて弟子などが残したコピー作品から再現したようです)。

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しかしどんなに鮮やかな色に復刻してもサンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会(Chiesa di Santa Maria delle Grazie)のオリジナル作品をみた感動には及びませんでした。私はこれまで3度の訪問で3度ともレオナルド・ダビンチがこの教会の空間の中に実存している不思議な感覚や、時代の重みを感じることが出来ました。

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15分間の感動を胸に外に出ました。これまでは直ぐに他の場所に移動でしたが今回は、教会の中庭や裏手にも回って観る時間がありました。
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教会の中庭や裏手から見るサンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会の方が正面より美しい気がしました。サンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会は1296年に着工し、1469年に完成しています。何時も正面からしか見ていませんでしたが、裏手に回ると、ゴシック様式だけでなく、色々な要素の組み合わせで出来ていることが分かります。後方にルネサンス様式の円蓋があり、その上に鐘楼が見えます。不思議な形の教会ですね。


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願わくばもう一度謁見したい作品の1つでした。

2024年11月22日 (金)

今週の生け花(令和6年11月第4週)

11月後半になると日本列島急に寒くなったようです。 南国の沖縄でも秋らしくなりました。 まだ半袖で通勤なのですが、そろそろ長袖を出そうかと考えています。 日本が南北に長いお陰で季節の移り変わりも変わっています。その土地の気候に合わせて文化も異なり、違う食材も提供されています。 日本の魅力的なところはそれぞれの地方独特の文化が在り、風景が異なることではないかと感じます。 違いは排除するものではなくて共有するものだと改めて思うのです。
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今週の花器は随分と細長いようで正面と側面では違う雰囲気です。いつも生け花を見て感動するのは全く異なる花材を使用して上手く調和して美しさを醸し出している所です。

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次第に世界の分断が進む中で「生け花達」のように違いを乗り越えて大切な地球の中で共存して欲しいと願うのです。
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今週はちょっと派手に飾ってみました。これから寒くなると思いますが、短い秋を楽しんで欲しいと願っています😊
<花材:つつじ、ガーベラ、菊、カーネーション、小菊>

2024年11月20日 (水)

ミラノのドゥオーモ(Duomo di Milano )の追加写真

今日は第3水曜日ですので会議の為に私のFM放送はありません。それで医療ネタもなくブログのアップなしで終えようかと思いましたが、前回ミラノのドゥオーモ(Duomo di Milano ) の紹介で写真が多くなり間引いた写真がありましたので、これを記載したいと思います🙇(前回☞ミラノのドウォーモ)。

 

これを見るとやはりミラノのドゥオーモ(Duomo di Milano )は世界的にみても美しい教会の1つだと改めて感じました。

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夜明けのミラノのドゥオーモ(Duomo di Milano ) と広場
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早朝の散歩。色々な所で赤い「M」の看板がありますが、決してハンバーガーのマクドナルドではありません。地下鉄のマークです😊。ドウォーモには地下鉄を利用してミラノ駅などから訪れることが出来ます。
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ドゥオーモ広場から大聖堂の反対側の私達の宿泊施設を見た所です。早朝の散歩では観光客も少なめです。
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個人的には自撮りしませんし、自分が写真を撮られるのも好きではありません。旅行の写真もなるべく人物が入らないようにしているのです。これぐらいですと丁度人物の大きさと比べて大聖堂の大きさがイメージしやすいと思います。扉も大きいですよね。下に拡大したドアの写真を載せてみました。

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青銅製は、イタリアの彫刻家「ルドヴィーコ・ポリアーギ」の作品で、ドアの表面には細かに 花や果物、動物をモチーフにして聖母マリアの生涯が彫られています。

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これは宿泊施設から夕陽が当たった大聖堂の正面となります。これだけ見ても表面の大理石の色合いが皆違っていて美しい光沢を放っています。
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135本もある尖塔の先にはそれぞれ異なった聖人像が立っています。
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広場の中央で大聖堂に向かって建つ像はイタリア王国初代国王ヴィットーリオ・エマヌエル2世の騎馬像です(後ろ姿ですが・・😅)。ドウォーモに向かって勇ましく飾られています。統一イタリアの象徴として国民から敬愛された人物だそうです。
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大聖堂の横からみたミラノ市内です。統一感があり街自体が調和が取れて建築されています。
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夕暮れ時に眺めていると丁度大聖堂の内部に光が灯ったせいで、これまで外からは見えなかったステンドグラスの輝きが確認出来ました。夜の大聖堂の中はどんな雰囲気なのでしょうか?
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数ある尖塔の中で中央にひときは大きな黄金の立像が光っています。聖母マリア像です。

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大聖堂のテラス登った時の写真です。全てに細かな彫刻がなされています。どこもかしこもです・・・手抜きなんかしておりません😃
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屋上のテラスを降りた時に教会内部も見れる時間があったので写真を撮ることが出来ました。
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18世紀初頭に造られたこの礼拝堂👆には、7世紀のミラノ司教「ジョヴァンニ・ボーノ」が祭られ、「ジョヴァンニ・ボーノの礼拝堂」と呼ばれています。大聖堂の側面にあるのですが、これだけでも規模的には大きな教会の主祭壇に匹敵する程です。両脇に置かれている像は、守護天使と聖ミカエルです。聖ミカエル相変わらず何処に行っても人気です😊

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宿泊施設に戻り、ノンビリ。ベットに横になりながら大聖堂が見えました。本当に至福の時間です✨️😍
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2024年11月17日 (日)

Duomo di Milano(ミラノのドゥオーモ)

世界には美しい教会が沢山あります。どれが1番綺麗かどうかは人それぞれですし、時代背景や人々との関わり方や周囲の自然との調和などもあり評価するのは間違いかも知れません。 しかしながらミラノのドゥオーモ(Duomo di Milano ) は世界でもきっと美しい教会と多くの方が賛同する建築物だと思います。
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美しい白の外観が特徴的なミラノ大聖堂は、聖母マリアに捧げられた世界最大級のゴシック建築です。建設は1386年にミラノの領主と大司教の号令で着工しますが、完成したのは、ナポレオン最盛期の1813年の事でした。実に500年近くもの歳月が費やされています。

聖堂の総面積は1万1700㎡(全長158m、幅93m、高さ108m)もあり、ゴシック建築の大聖堂としては、バチカン市国のサン・ピエトロ大聖堂に次ぐ大きさです。


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この外観の美しさを支えているのが外壁の素材です。初めから計算して、建物全体にイタリア北部のCandoglia採石場の大理石を使用することを決定して取り入れたそうです。少し赤みがかった白い大理石それ自体が美しく輝いています。

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特に夕陽が大聖堂に当たるとその輝きが増して恍惚の世界へと信者を導いたのかも知れません。

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ミラノのドゥオーモを特別にしているのが135本の尖塔で、それぞれの先端には聖人などが1つ1つ彫刻されています。彫刻家 Gugliotto dell'Amadeo の作品群となっています。

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聖書の人物、聖人、預言者など、約3500体もの彫刻が建物全体を飾っています。この巨大な大聖堂の外壁には余すことなく細かな彫刻で埋め尽くされています。
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ラテン十字型の大聖堂内部はは40本の柱で支えられ、大きく5つの身廊、翼廊、後陣で構成された重厚感漂う構造となっています ています。高さもあることより巨大な空間が存在します。床面積も広く大凡12000平方メートル(3600坪ぐらい)もあるそうで、一度に最大4万人の収容が可能だそうです(実際入ったかどうかは不明ですが・・😸)。


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この写真は2014年の写真となっています。
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この辺りからは2024年の旅行の時の写真です。工事中だったりミサの関係で入れなかったりしたので撮った時間帯が2014年と2024年の写真が混在しています(🙏)。
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改めて確認してもそれぞれのステンドグラスも美しく輝いています。
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今回改めて内部のステンドグラスの写真を撮ると、ステンドグラスの多さや美しさを再発見いたしました。
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ミラノ大聖堂は聖堂内見学以外にも、面積8000㎡を誇る屋上テラス(画像下)の見学や、地下聖堂、考古学エリアなど、見どころが満載です。30年以上前に初めてミラノを訪ねた時に屋上にも登りましたが、2回目、3回目は屋上には上がりませんでした。今回久しぶりに登るために朝1番のエレベータ付きの予約をしました。歩いても登れるのですが、その後直ぐに移動でしたので今回は楽をしてエレベーターを選びました。
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この斜めの橋みたいなのはフライング・バットレスという外壁補強の柱でゴシック建築の特徴です。これがあるお陰で教会の壁を厚くする必要がなくなり、ステンドグラスなどの窓を大きく取ることが出来たために教会の内部も明るくなりました。
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ドゥオーモを覆うマッジョーレ湖近くで採れるカンドリア大理石が美しいですね。この大理石は非常にデリケートで変色しやすく劣化すると割れてしまうそうです。そのために絶えず清掃・修復がされているとのことですが、後何百年分の大理石のストックはあると聞いたことがあります(曖昧ですが🙇)


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この尖塔の多さがミラノのドゥオーモの最大の特徴かも知れません。ここが屋上の中央テラスとなります。今回は朝一番で昇りましたのでここで横になりながらのんびりと過ごしている方はいませんでしたが、写真などではここで寝そべって眺めている方が出て来ます。
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下部よりも上の階が大きいキノコのような特徴的な形をした建物はヴェラスカ塔(英語: Velasca Tower)と呼ばれ、1950年代にイタリアのミラノでBBPR建築組合によって建てられた超高層ビルだそうです。30年前の記憶には残っていませんでしたので、新しく出来たビルだと思ったのですが当時からあったのですね😅
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屋上テラスから階段を降りて反対側(南側)を眺めた部分となっています。今回で多くを見学できました。改めて世界有数の美しい教会だと感じた次第です。これからもミラノ市民を見守ってくれることでしょうね。

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一日中見ていたも見飽きない神々しい大聖堂でした。

2024年11月15日 (金)

今週の生け花(令和6年11月第3週)

2024年11月も中旬になりました。沖縄地方は10月後半から11月にかけてスカッと秋晴れという天気がありません。今週もいくつかの台風が南にあって台風25号は次第に速度を落として居座り続ける感じがします。 地球温暖化で台風の動きも読めなくなってしまいました。 これまでの常識ではなくて温暖化の中で、その都度情報を更新しないと予測がつかない地球環境になっているかも知れませんね。

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台風の動きはどうであれ、何時もの2階の小さなスペースには穏やかな時間が流れています。今回初めて見る、超高層のビルのような(😊)花器の上に真っ直ぐに伸びたストレリチアが印象的です。
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余りにも直線的な生け花にアクセントを添えているのがツルウメモドキの曲線でしょうか。そのお陰で柔らかい感じになりました。
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何時もながら個性溢れる花々を良くまとめて作品にしていると感心してしまいます。早く秋らしい青空が見たい沖縄地方です。
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<花材:ツルウメモドキ、ストレリチア、小菊>

2024年11月13日 (水)

喫煙と関係がない肺がん(腺がん)が増加していることに注意

肺がんと言っても実は組織学的にだいぶ違うタイプの分かれており、それぞれで治療の選択肢や予後も違って来ます。このことが肺がんを一色単にまとめて説明するのが難しい点ですが、重要ですのでお伝えします。

肺がんは左右にある肺の中に出来る悪性腫瘍(がん)ですが、腺がん、扁平上皮がん、小細胞がん、大細胞がんの4種類に分かれます。喫煙率が高く平均寿命も今より短かった戦後直ぐにはタバコと因果関係が強い扁平上皮がんや小細胞がんが多いために、「肺がん=喫煙者」のイメージが定着しました(もちろんこれは現在でも正しい認識です)。
タバコの有害性に対する啓蒙活動や健康志向になり、現在では喫煙者が次第に減ってきています。そのことを反映して病理組織の分類では腺がんが過半数を占めてるようになっています。腺がんは肺の末梢に発生することが多く、進行は中程度といわれています。

<肺がんのタイプ別の割合と、喫煙との関連(非喫煙者と比べたがん発症率)、罹りやすい年齢・性差>

(A)腺がん:肺がんの約60%。喫煙との関連が比較的弱い(男性で1.5倍、女性で1.3倍)。約半数は非喫煙者

(B)扁平上皮がん:肺がんの約15%。喫煙により発症することが多い(27.5倍)。中高年の男性に多い。

C)小細胞肺がん:肺がんの約15%。喫煙により発症することが多い(7.5倍)。中高年の男性に多い。

(D)大細胞がん:肺がんの約5%。喫煙により発症することがやや多い(5.6倍)。 腺がんと同様に肺の末梢に発生し、進行や転移その速度は比較的早い。

*喫煙による肺がんの発症リスクは、タバコを喫わない人と比較して男性で約5倍、女性で4倍程度とされています。上に記載したように同じ肺がんでも、タイプによって喫煙の影響には大きな差があり、注意が必要です*

現在日本においても男性の喫煙者の減少により、扁平上皮がんは減りつつあります。しかし、逆に肺腺がんは増加しています。現在、男性の肺がんの40%、女性の70%が腺がんということになります。その結果、「タバコを喫わないのに肺がん(肺腺がん)」というケースが、とても多くなっています。

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<何故、タバコを吸わない女性に肺腺がんが多いのでしょうか?>

受動喫煙もない非喫煙者の女性の肺がん(腺がん)のなる影響として注目されているのが「女性ホルモン」との関連性です。現在色々な研究機関で関連性の有無を調べている段階で、まだ結論は出ていないようです。エストロゲンは、肺のがん細胞の増殖を直接促進したり、肺がん細胞中にあるエストロゲン受容体に、エストロゲンがつくことによってがん化を促進したりすることにより、肺がんの発生にかかわると考えられています。


また非喫煙者でも肺がんの原因として、アルミニウムやヒ素、アスベストやPM2.5などの大気汚染などを吸引または浴びることも考えられます。


<増えている肺腺がんの発見が遅れる原因は?>
・個人的には2つの理由があると考えます。前述したようにまだ「喫煙者=肺がん」のイメージが強く相対的に非喫煙者が多い女性は「私は肺がんにならないはず」と思い込む事が多いのではないか、その為に検査を受けない事に繋がっている?
・もう1つは、タバコの煙には70種類以上の発癌物質が含まれています。その為に煙が直接降りかかる、咽頭や気管の太い部分(気管支)などが刺激されてがんが発生。これは主に気管などにおこる「扁平上皮がん」の原因となります。 気管支に起こると「咳や痰、血痰など」が早めに出やすく、本人もタバコを吸っているし気になります⇔「早めに病院を受診」する構図が出来ます。
これに対して腺がんは「気管支などがある肺の中心部ではなくて肺の奥の部分から発生(肺の奥の粘液などを分泌する細胞から発生)☞症状が出にくい、症状が出た頃にはある程度進行している場合がある。
**以上のことを踏まえると、非喫煙者の女性の方も「肺がんのリスク」があることを考えて検診を受けて欲しいと願っています。肺がんのタイプ別の非喫煙者の割合は、腺がんが約半数です。**

2024年11月10日 (日)

ブレダ絵画館(Pinacoteca di Brera)

これまで3回ミラノには来たことがあるのに、いつも半日観光で移動でした。ブレダ絵画館(Pinacoteca di Brera)』 は見るべき美術館の1つだと観光本などにも書いてあることも多く、今回はこれは外せないと考えて旅程に組み込んだのです(もちろんミラノには世界的に有名なウフィツィ美術館がありますが、これまで短時間ですが3回入ったことがあり、今回はパスしました)。

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Wikipediaによると、ブレラ美術館はルネサンス期から20世紀にわたるイタリア絵画の宝庫であり、とりわけヴェネツィア派、ロンバルディア派などルネサンス期を中心とした北イタリアの絵画が充実している。中部イタリアの絵画にも重要な傑作が含まれている。

ブレラ美術館の建物は、17世紀に建てられたイエズス会の施設であった。これを1772年、当時ロンバルディア王も兼ねていたマリア・テレジアが入手した。ここに1776年、美術アカデミーが設置され、絵画の収集が始まった。その後、ナポレオンによって美術館として整備され、1809年、彼の誕生日を記念して開館、一般にも公開されるようになった。1882年には国立美術館として開館したとのことです。

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元々イエズス会の教会だったということですが、宮殿のような佇まいで中庭も広々としています。
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ブレラ絵画館の中庭中央にはカノーヴァ作の「ナポレオンI世」のブロンズ像があります。前述したように何故ナポレオンかと言うと絵画館として開館したのはナポレオンが統治する1880年代だからだそうです。ご存じのようにナポレオン1世(ナポレオン・ボナパルト)は、フランス革命後のフランス皇帝です。イタリア遠征ではオーストリア軍を破り、ヨーロッパ大陸の大半を勢力下に治めました。ミラノにも1796年に入場し支配下に置くことになります。
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正面から階段を上がり2階の回廊を回ると、ブレダ美術館の入り口があります。
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ブレダ美術館のいいところは第一級の絵を貯蔵しているにも関わらず比較的空いていて、他の有名美術館よりゆっくりと鑑賞できるという利点ともう一つは分かりやすい展示方法です。 

イタリア美術史を代表する画家の名作が、原則として、徐々に制作年代が下るように見やすく展示されています。美術史を概観するためにも、もってこいです。いつ頃から遠近法が出て来たのとか、その過程では有名な美術作品でも顔と足がアンバランスなような今では気になる点も見つけることが出来るのです。

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並ぶこともなくチケットを購入できました。私達2名分のチケットですが、それぞれが違う作品が描かれていました。素人の私はチケットを観ながらこの2つの作品は見逃さないように心得ました(笑)。

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入り口付近には初期のキリスト教の礼拝堂のような部屋がありました。1番古い時期の絵画だと思います。

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ずらっと初期キリスト教時代の絵画作品が展示されています。この時代の作品はほぼ平面的で遠近法などを意識した作品はありません。
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ジョヴァンニ・ベッリーニ「ピエタ」:

ジョヴァンニ・ベッリーニ(1430~1516)が1470年ごろに描いた「ピエタ」です。 新しい技法を見慣れた私たちにとってはあまり気に止めない作品ですが、これまでは3人が同じ平面に描かれることが多かった時代に、3人の前後左右の遠近感をしっかりと意識して書いた作品と言われています。そのように見ると「なるほど」と思える作品でした。



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アンドレア・マンテーニャ「死せるキリスト」

遠近法による非常に斬新な構図が用いられたのが、1480年ごろに描かれたアンドレア・マンテーニャ(1431~1906)の「死せるキリスト」です。画面に対して直角に短縮法で描かれたキリストは今までなく、のちの画家たちに大きな影響を与えたと言われる作品です。恐らくこのような角度からキリストを描いた作品は余りないと思います。 

やはり新しい美術を観て来た私たちにとっては、きっと違和感があるのではないでしょうか?・・・(よく観察してみて下さいね)・・・遠近法や短縮法を用いるのであれば「キリストの顔・デカ🙇、足:小ちゃい🙏」と感じませんか? 遠くは小さく、近くは大きく描くのならもう少し顔が小さくて、足が大きければ完璧だったのかと考えてしまいました。もしかしたら作者が宗教的な意味で顔の方を強調したかったなら別の問題かも知れません?

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ベッリー二:アレクサンドリアにおける聖マルコの説教 St. Mark Preaching In Alexandria 1504年 347.0cm x 770.0cm
この作品は大きさも記載しましたが横が7.7メートル、縦が約3.5メートルの大作です。聖マルコはイタリアのベネチアの守護聖人です。それがなぜブレダもあるのかも不思議です。

『アレクサンドリアでの聖マルコ説教』はヴェネツィアのスクオーラ・グランデ・ディ・サン・マルコ(聖マルコ大同心会館)の集会所のために依頼された絵画だそうです。本来はベネチアに飾られる予定でした。それがナポレオンの侵攻の後、1809年にブレラ美術館に送られ現在に至るそうです。本作は、1世紀にアレクサンドリアに住んでいた聖マルコの布教活動を描いていて、イスラム教徒をキリスト教に改宗させる場面を表明しています。当時、国際都市のベネチアにおいてはキリスト教徒のベネチア人と交易で来たイスラム教徒に対して、改宗の場面を見せつける狙いがあったのかも知れません。


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パオロ・ヴェロネーゼ「シモン家の晩餐」

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ガラス張りの中に絵画が置かれていました。私達が訪ねた時にはその日の作業は終わっていたようです。実際にここでは正面の絵画の修復作業が行われていて、その修復作業を身近で観られるようにガラス張りにしているそうでした(学生さん達への教育の意味合いもあるのかも?)。
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Valle Romita Polyptych:ブレダ絵画館

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カルロ・クリベッリ「蠟燭の生母」
1つ上の宗教画と違い、きめ細かな表情や色使いが分かります。時代の変化と供に表現方法が細かくなったと印象づけられました。
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ラファエッロ・サンツィオ「聖マリアの結婚」
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ラファエロの柔らかい線がイキイキと表された作品です。左右前後の均衡の取れた作品です。背後の寺院の窓を中心とした完璧な遠近法で描かれた作品となっています。
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やはりラファエッロは人物描写が柔らかで美しいです。

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ドナート・ブラマンテ「柱に縛られたキリスト」

ドナート・ブラマンテ(1444~1514)が1490年ごろに描いた「柱に縛られたキリスト」も、解剖学的にきわめてリアルで、1500年代の画家へ影響を与えたそうです。この頃になると背景に遠い山や川などの風景を取り込む画風もよく見れるように変わって来たと思います(なんとなく有名なダビンチの「モナリザ」もこんな背景がありました)



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この絵の面白いのは、どの方向から観ても女性の眼が自分に向けられているような表現をしていることでした(動画じゃないと分からないですね😅)。これもヨーロッパ各地の宮殿などで観る人物画の表現に取り入れられています。
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「聖母子、諸聖人とフェデリコ ダ モンテフェルトロ」ピエロ・デッラ・フランチェスカ(1412~92)。
チケットの表紙にあった絵画です。背景に古代由来の、幾何学的にバランスがとれた遠近法で描かれていますが、まだまさ2次元的な表現にとどまっているように感じてしまいます。

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『聖マルコの遺骸の発見』 ティントレット (1548年頃)

ティントレット(1518~94)の「聖マルコの遺体の発見」は、現在の写真撮影のお手本になるような遠近法で絵がかれています。右側の一方の面を直線化することで右側の面が奥にゆくに従い次第に小さく変化することでより遠近が強調されることになります。

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『アーケードでの喧嘩』ウンベルト・ボッチョーニ (1910年)
オルセー美術館で見かけるような絵画ですね😸
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Peter Paul Rubens 最後の晩餐
最後の晩餐のシーンは多くの方が描いていますが、この絵では裏切り者のユダが誰かとてもはっきりしています。1人だけキリストを向かずにこちらを向いています。

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ミケランジェロ・メリージ・ダ・カラヴァッジョ「エマオでの晩餐」

ミケランジェロ・メリージ・ダ・カラヴァッジョ(1571~1610)の「エマオでの晩餐」。この作品を見るとまず思い浮かべるのはフェルメールやレンブラント、ヤン・ステーン、ハンスなどのオランダ絵画ではないでしょうか? これまでキリスト教のイエスや周りの聖人などは一般庶民とは違う描き方だされていました。その中でカラヴァジョのこの作品は、当時の薄暗い質素な室内で庶民の服装をした人々とキリストが一緒に描かれています。この作品が与えたインパクトは大きかったのだろうと想像してしまう作品です。

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最後にこの作品を紹介します。ブレが絵画館の絵葉書などで1番売れる作品だそうです。「The Kiss」 フランチェスコ・アイエツ (1859年)
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この作品は男女の愛を示す作品として優れていると思いますが、その時代背景がわからないと通り過ぎる作品かも知れません。これが描かれた時代のイタリアではイタリア統一運動の前の群雄割拠の国々がお互いに攻めぎあう時代となります。 恋人同士であった2人の男女。 この場面の直前に男性はすぐに戦場に向かう命令が下ります。わずかな時間を割いて女性の元へ、最後の別れになるかも知れない接吻です。時間がなくもう行かねばなりません。そんな貴重な一瞬の別れを表現しています。このKissから寂しさを感じるのはそのためかも知れません。
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2024年11月 8日 (金)

今週の生け花(令和6年11月第2週)

ここ何日は流石の沖縄でも秋(本土では冬でしょうか?)を感じる天気になりました。もう11月ですものね・・・あと2024年も残り2ヶ月です・・・速いような遅いような・・・今年は私にとっては掴み所のない1年となりつつあります。 

 

何時もの2階の小さなスペースに生け花が飾られていました。偶然廊下で活けた職員と出会って話をしました。今週のテーマは秋をイメージして活けたそうです。「成る程」と言う出来栄えです😊

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トクサ、りんどう、鶏頭も秋をイメージするお花達ですね。 今回は茶色の竹の籠のような丸い花器に対して、トクサの直線でメリハリが付いてはっきりした輪郭になっています。
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本土の方ではもう冬が近くなっていると考えますが、那覇市はまだまだ秋の時期となります。暫くはこの秋を楽しみたいと思っています。
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残り2ヶ月となる2024年ですが、2ヶ月だと言って焦らずに自分のやるべき事を淡々とやれるように努めたいと思う今日この頃です💝
<花材:トクサ、鶏頭、りんどう>

2024年11月 6日 (水)

腱鞘炎とばね指

今日のFM放送は指の障害について話をしました。
私達の指には沢山の関節があって、繊細な動きが可能です。家事や仕事、スマホの操作などでも毎日のように沢山の動きをこなしています。

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このような細かな動きを支えているのが、手を動かす為の筋肉の動きを伝える腱の存在です。腱はスジみたいなものですが、腱鞘(けんしょう)と呼ばれる包みに被われています。腱鞘は腱を取り巻くトンネルの様な構造で、腱が動くたびに周りに引っ掛からない構造となっています。腱が骨と強く結び付いてる部分は指の動きに重要で厚くて硬いトンネル部分があります。これを特に靱帯性腱鞘と名付けています。

 

を動かす時に腱は腱鞘の中を動いていて、その間には常に摩擦が加わる状態となっています。その為使いすぎるとこの腱を包む腱鞘との間で炎症が起こることもしばしばです。 それを腱鞘炎と言っていて、指を動かしたりすると痛みや違和感が発生します。

 

最初は痛みのため動かし難い場合もありますが、この腱鞘炎が進んで、このトンネルと腱が引っ掛かると,動きそのもにも異常が出てきます。

 

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バネ指(弾発指:だんぱつゆび)は炎症がひどくなり、手を曲げたり伸ばしたりする時に腱鞘炎のため腫れた部分の腱がトンネル(多くは靱帯性腱鞘)の部分に引っかかり、その後通過するときに一気に伸びた腱が縮むため、弾けるように「バキ〜ン」と指が伸びる「バネ現象」が起こる病態を「バネ指」と呼んでいます(図の方は曲げる所を書いてありますが、反対側も同様に腱があり同様な症状が起こります)。

 

バネ指は腱鞘炎ですので、炎症の時には安静が1番です。それ以外は消炎鎮痛薬の内服や湿布、バネ指の起こっている腱鞘部分にステロイドの注射をして様子を見ます。それでも改善ない場合は、図の靱帯性腱鞘の部分で引っ掛かりますので、原因となるこのトンネルを縦に裂いて広げることで治療します(腱鞘切開)。

 

今回も私の専門外ですので、余り深く追及しないで下さいね

2024年11月 3日 (日)

スカラ座(Teatro alla Scala)見学とマリア・カラス特別展

4回目のミラノでどうしても入りたかった場所の1つがスカラ座でした。本来ならこの場所でオペラなどを鑑賞した方が良いと思ったのですが日程が合いませんでした。 それではと「見学ツアー」がないかと申し込むことにしました。随分前に申し込んだせいか最初の時間帯はリハーサルのため不可となってしまいました。その後の時間帯なら入場可能とのことで取り直す事になりました。

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2024年のスカラ座ですが、改修工事のために外が覆われてしまったいました(残念)。
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(翌日朝早くのスカラ座の写真です👆)

スカラ座(イタリア語: Teatro alla Scala、あるいは単にイタリア語: La Scala)は、イタリア・ミラノにある歌劇場です。 初代の宮廷劇場以来の歴史のある(イタリア)オペラ界の最高峰とされる劇場となっています。  特にスカラ座は数々の著名なオペラの初演の舞台となっていて、プッチーニの代表作である『蝶々夫人』や『トゥーランドット』はスカラ座で初演されています。

 

あまり知りませんでしたがジュゼッペ・ヴェルディとは切り離すことが出来ない劇場としても有名だそうです。ヴェルディは19世紀を代表するイタリアのロマン派音楽の作曲家であり、「オペラ王」の異名を持つ人物です。代表作は『ナブッコ』、『リゴレット』、『椿姫』、『アイーダ』などがあります。


2024年の旅行時は外部が改装中で天幕が張られて残念でしたので、2014年の旅行時の外の様子を追加しました。

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実は現在の建物は2代目のもので、初代の歴史的建築物は1776年2月25日、謝肉祭のガラ・コンサート後に焼失したそうです。

現在の建物は新古典主義の建築家ジュゼッペ・ピエルマリーニが最初の設計案を作ったが、オーストリア長官のフィルミアン伯爵はこれを却下したそうです。1776年、第2案が女帝マリア・テレジアにより承認された(ここにもマリア・テレージの名前が出てくるとは思いませんでした。昨年のオーストリア旅行ではよく聞いた名前でしたが・・)。

新劇場はサンタ・マリア・アッラ・スカラ教会を移転して、その教会があった場所に建設されたために、「スカラ座」と劇場名がつけられたそうです。 2年を費やした新劇場は「公国立スカラ新劇場(イタリア語: Nuovo Regio Ducal Teatro alla Scala)」の名で1778年8月3日に落成したとのことです。 *何時も間違えそうになりますがミラノのオペラ座じゃなくてミラノのスカラ座でございます😅*

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更に今の劇場の大きさやスタイルになったのが2002年1月19日から2004年11月までの間、大改修プロジェクトによるもので、その時から内部構造や延長工事で建物自体も大きくなったそうです。


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スカラ座の入場券です(オプショナルツアーとは別です)。スカラ座開演当時の様子がプリントアウトされています。昔は馬車で乗り着けたのでしょうね。
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私達がスカラ座の中に入った時に本格的な音楽が聞こえてきていました。ボックス席に入ると丁度リハーサルが終わる直前でした。ボックス席は透明なビニールのカーテンが仕切られていましたが、時間となりそれも取り外されて見学が可能となりました。(恐らくリハーサルが時間より延長したせいでしょうか、時間通りに入った私達はリハーサルの最後の部分の演奏などを綺麗な写真で克明に撮れたのです。有名な方々の練習中の顔写真もアップされすので、これは載せない事にしました)。
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舞台を中心に馬蹄形の美しいボックス席が周りを囲まれています。建築当時から建設費はバルコニー席の売上げで賄われ、各ボックスの持ち主は自席を豪華に飾り立てる事ができたそうです。その後は歌劇場と言うより「スカラ座」の名の高貴で裕福なミラノ市民の絶好の社交場として使用されるようになります。 音楽の殿堂よりも社交場に変わった事が一時期あったようです。 1階の平坦な部分には元々座席はなくて、立ち見で食べたり吞んだりしながら音楽を聴いていたそうで、楽団も座席から丸見えの状態だったそうです。

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更に今の劇場の大きさやスタイルになったのが2002年1月19日から2004年11月までの間、大改修プロジェクトによるもので、その時からだいぶ内部構造や延長工事で建物自体も大きくなったそうです(劇場よりも付属の練習場や舞台装置などが拡張追加されたとのこと)。
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スカラ座は一貫して、バルコニー席の階上に余り裕福でない人でも観劇できるようなガレリア席を設けているそうです。写真の上端の階の部分だと思います。 この部分はロッジョーネ(天井桟敷)と呼ばれいます。ロッジョーネへの入口は、通常の正面入口とは別に建物横に造られているそうです。 

熱狂的なオペラファンが多く、音楽の知識も豊富な人々や音大生など足繁く通う人々が多いそうです。 バルコニー席よりも天井桟敷の人々の評価がそのオペラの完成度を示すことが多いと言われる程だとのこと。その為に大喝采もありますが、歌手がうまく歌えたり失敗したりするのに対しは痛烈に批判され、大ブーイングを浴びることもあるそうです。スカラ座の天井桟敷はオペラ界の炎の洗礼であるとみなされ、失敗は末永く語り継がれのだそうです。

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中央の天井を飾るシャンデリアもゴージャスです。
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正面のボックス席には特別席(ロイヤルシート)があります(👆)。政治家や国賓として招かれた方などが鑑賞できるようです。
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ボックス席の後ろにはこのようなホールが在り、この劇場と関係した有名な作曲家や関係者の銅像などが展示されています。休憩時間ではこの辺りでワインなどを飲んで過ごすのでしょうか?
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私達が出かけた時に「マリア・カラス」の特別展が行われていました。
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またミラノのスカラ座には博物館(Museo Teatrale alla Scala)があります。スカラ座博物館は、毎日9時30分から17時30分まで開館しており、特別展に入る前に見学しました。
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美しく装飾された17世紀のスピネットが展示してありました。当時のヨーロッパ貴族の間では華やかな絵画や装飾が施されたチェンバロが装飾品の1部として飾られていたそうです。その中で、奏者に対して弦が斜めに張られた形のチェンバロを「スピネット」と呼ぶとのことです。ピアノの原型になった感じもしますが・・?


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バロック期の版画家ジャック・カロ(1592-1635)の作品が展示されている部屋がありました。彼は、ルネサンス期のイタリアで生まれた仮面劇、コメディア・デッラルテ (Commedia dell'arte)の登場人物を模した陶器の人形などを制作しているそうで、ヨーロッパ各地でこの手の喜劇役者?の人形を観ることがあります。

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スカラ座と関係が深かった作曲家のこちらはヴェルディのデスマスク、髪の毛、右手の型です。そして遺品が展示されています。


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マリア・カラスの『椿姫』はスカラ座の歴史上において最大の成功作のひとつであり、記録的な収益をもたらした舞台であったそうです。今でもマリア・カラスのスカラ座での「椿姫」の公演は歌唱力や彼女の表現力に対して賞賛の声が聞こえる程です。

マリア・カラスの上演が余りにも素晴らしかった為に、その後1964年12月17日にカラヤンとミレッラ・フレーニのコンビでの上演が完全に失敗して以来、スカラ座での『椿姫』の上演が封印されることとなったそうです(「カラスの呪い」と呼ばれているとか)。 1992年になってムーティが上演を強行し、30年近くに及ぶ封印を解く事となったとのこと。これが成功かどうかは私には分かりません😅


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マリア・カラスがスカラ座で出演した写真が数数展示されていました。
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スカラ座の展示室の目立つところに飾れているの黒髪の女性の肖像画が、ギリシャ人のソプラノ歌手マリア カラス(1923〜1977)です。
マリア・カラスが名声を極めた頃、スカラ座にはカラス派とレナータ・テバルディ派というものがあったため、『椿姫』の公演の最中に天井桟敷に陣取ったテバルディ派の観客から野次と口笛が鳴らされたという伝説も残っているとのことです。
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上の写真の金髪の女性が「レナータ・テバルディ」です。とても上品な美しい方でマリア・カラスとは生い立ちや社交的な派手さが異なる2人となっています。マリアカラスがスカラ座でデビューする頃にはレナータ・テバルディは既に名声を得た方だったようです。
イタリアのサッカーのように劇場内でも市内でもカラス派とテバルディ派 に分かれて論争が続いたそうです。その様子に嫌気がさしたレナータ・テバルディはニューヨークのメトロポリタン歌劇場を主舞台にするようになったそうです。
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マリア・カラスも演じた『トゥーランドット』のスコアも展示されていて、その表紙だけで歩ルターになりそうな飾りつけでした。
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マリア・カラスはギリシャ人で生い立ちも、その後の交友関係の派手さも優等生のイタリア出身のテバルディとはかなり違うようです。
マリア・カラスは、当時100kg近くあった体重を落とし声楽のトレーニングも積むなどして、名実ともにスカラ座のプリマに成長してゆきます(劇場では彼女が実際に使用した衣装も展示されていて、ウエストも細く節制して取り組んでいたことが覗えます)。 その後世界的な大富豪のオナシスと愛人関係になって世間のマスコミにも頻回に登場するようになします。しかしながらやがて不摂生がたたり歌が歌えなくなってしまいます。オナシスとも破局になり引退し、その後隠遁先のパリで53歳で死去する悲しい運命を辿ります。

私はオペラに関して殆ど分からないのですが、アリア・カラスの凄さは「彼女の持つ歌への表現力」だと聞いたことを思い出しました。 オペラの魅力は歌唱力だけでなく視覚や感情にも訴えかける総合芸術で、その頂点を極めた方に1人がマリア・カラスさんだったのかも知れません。

7年ぶりにスマホを購入(iPhoneXから16へ)

7年ぶりにスマホを購入して、昨日の午後からは新しいiPhone16へデータの移行などを行い、おおよそ終了しました。

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アップルからのサポートも1昨年でiPhoneXは終了。これまでバッテリーを交換して持ち堪えてくれていました。若い人みたいにスマホで色々とやることもありませんし、iPhoneで写真を撮ることもほとんどありません。唯一写真を撮っていたのがこのブログでの「生花」だけでした。

毎年のようにカメラの性能が良くなったと言うiPhoneですが、私にとって唯一写真を撮る海外旅行ではミラーレス一眼で撮影しています。ただ病院の職員のiPhoneの写真を見ると旅行の写真もスマホで十分と思えるほど画質の性能が向上しています。実際スマホで十分と思うのです。まあ私は使いこなすことが出来ませんが・・・😂

ただ私の場合は海外ではスマホは地図アプリとして重宝しますし、飛行機や電車のチケットから買い物の決算、情報収集が重要となってしまうために写真は写真機に任せればいいと割り切っているのです。スマホに様々な情報を入れているためにパスポートの次に無くしたり落として破損することがあれば旅行が持続できない怖さがあるのです。

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まだまだiPhoneXで私は十分なのですが、2回目のバッテリー交換が必要であったり、海外で使用したいeSIMに対応できなかったり新たなソフトに対応ができない不便さも生じでしまいました。

今回とうとうiPhone16へ乗り換えることになりました。いま写真を撮って思うのですが、形の方は16よりもXの方が薄くてカッコいいと私は思ってしまいました。当然カメラ性能が気にならない私としてはProは必要なく無印にしました。

7年間ですごい進化を遂げていると思いますが、まだ2〜3時間しか触っていません。写真の顔認識の精度の向上、ディスプレイの美しさや音響も随分と良くなったと感じました。私にとっては写真の進化よりも、世界どこでも通じる同時翻訳がもっと実用的に使えるように進化して欲しいと願うのですが・・・🤭

2024年10月30日 (水)

ミラノ最高の眺めの宿泊施設(後半)

今回のイタリア旅行の最初の宿泊地がミラノでした。これまで3回ミラノには旅行に来ていますがいずれも半日観光宿泊もミラノ郊外や違う場所への移動でした。今回初めてのミラノ2連泊となります。そうなると俄然宿泊してみたい場所がありました。

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前回の続きとなります。今では観たことのないようなアンティークなエレベーターから上がり、施設内に入るといっぺんモダンな造りに改造されていました。

(☞前回のブログで紹介した古風なエレベーターを利用階でおりていよいよ宿泊施設内へと入ります)
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入り口からエレベーターに乗り4階で降りました。この階のいくつかの部屋に入る共通の場所(昔の貴族の館なら1区画と言うことになるのでしょうか?)に入るため、暗証番号のあるドアを開けて入ります。 ここからは突然タイムスリップしたかのように近代的でリノベーションされた宿泊施設へと変わります(写真の上が入ったところです)。 
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1つ奥の部屋までは共有スペースとなっています。これだけも豪華な部屋が作れそうです。
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最後に自分達のドゥオーモ側に面した部屋の鍵を回して中に入ることが出来ました。その中も凄く近代的で綺麗な部屋です。無料の飲料水や自動のコーヒーメーカー、ポットやお菓子、アイロンなども置いてあり、必要なものは全て整えている施設です。
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シャワールームも綺麗で水の勢いも良好です。イタリアらしく便座の横にビデが設置されています。
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1年も前から予約を入れた部屋の理由がこの眺めです。これが何時か見たかったのです。願いが叶いました
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大聖堂が正面目です。明日は広場でスポーツのイベントが開かれるようで様々なテントなどが設置されていました。
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大聖堂に夕陽が当たり刻々と変化する眺めを見ているだけ幸せになれます💝 夢の中の風景です✌️
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大聖堂の下から上へと夕陽が差し込んでゆきます。

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夜の大聖堂もライトアップされて息を飲む美しさです。
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朝日が昇る前の大聖堂のシュルエットです。大聖堂の向こうから日が昇ってきます。神秘的な空の色でした。ミラノのドゥオーモは世界最大級のゴシック建築であり、全長158m、幅92m、高さ108mの威容を誇り、5世紀もの歳月をかけて多くの芸術家によって完成されそうです。ミラノのドウォーモについては改めて中や外それに屋上のテラスからの眺めをまとめて記載したいと思います。

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この場所に泊まれて幸せでした。

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ドゥオーモ全体には、聖書の人物、聖人、預言者など、約3500体もの彫刻が存在しているそうです。また135本の尖塔があり天辺にはひとつひとつに聖人の像が立っています。

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そして一番高い位置にはこの教会の名前の通りマリア像が輝いています。昔ミラノではこのマリア像より高い建物を建ててはいけないとされていたそうです。この部屋から望遠で写真をとると金のマリア像が確認出来ました。
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この大聖堂の名称はミラノのドゥオーモ (伊:Duomo di Milano)でいいと思いますし、ミラノ大聖堂と呼んでもいいかも知れません。また元々の正式名称はサンタ・マリア・ナシェンテ教会(伊:Santa Maria Nascente)といい、日本語訳すると「生まれつつある聖母のための教会」となります。
この世界最大のゴシック建築が聖母マリアのために捧げられた教会であることを思い出しました。 ミラノのドウォーモの頂点からマリア様が手を広げてミラノ市民を守ってくれるように建てられた教会なのでしょうね。
これまでミラノの中心部で宿泊したことがなかったので、朝夕だけでなく夜間も目の前の広場を散策できる便利さがありました。価格は高いのですが泊まる価値が十分にある施設でした。旅行者のためにも早く日本の円安が改善されて欲しいです😂

(ミラノのドゥオーモについては改めて外や内、屋上などを含めて後日記載したいと考えています)

2024年10月27日 (日)

ミラノ到着から宿泊施設へ(前半)

今回のイタリア旅行最初の宿泊地がミラノでした。これまで3回ミラノには旅行に来ていますがいずれも半日観光で宿泊もミラノ郊外や違う場所への移動でした。

今回初めてのミラノ中心部で2連泊となります。そうなると俄然宿泊してみたい場所がありました。ミラノ大聖堂を1日中見れる場所を1年前からネットで探していて、個人的には最高だと思う宿泊場所を泊まることが出来ました。

少し間延びしましたので前半でミラノ到着から宿泊までの経路の紹介、後半(10月30日投稿予定)に宿泊施設の様子を記載するように2部に分けて紹介したいと思います。

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ミラノにはマルペンサ空港とリナーテ空港の2つがあり、前者が規模も大きく長距離の国際線となっています。今回利用したのはミラノ市内から近いリナーテ空港としました。

上の地図のようにリナーテ空港利用の利点はミラノ中央まで地下鉄で20分程度で行ける便利さにあります。更にリナーテ空港と大聖堂のある広場まで昨年開通した地下鉄4号線を利用出来るようになりました。 

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リナーテ空港で入国審査も終え、スーツケースも受け取りいざミラノ中心部へと進みます。地下鉄4号線は開通したばかりで到着ロビーからは空港敷地内の1番端にあるので少し歩きます。しばらく掲示している矢印通りに歩きますが、駅までの通路も凄く綺麗で、エレベーターや歩く歩道も整備されています。日本出発前は荷物の事や治安のことも考慮してバスでの移動も考えたのですが実際使用して地下鉄が便利でした。
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小さな空港のせいかまだ利用客は少ないようですし周りにイタリア名物の不審者らしき人もいません(笑)。
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今回はイタリア旅行ですので、切符売り場などで手伝う振りをしながら金銭を要求したり、切符を買う時や電車の乗り降り時にスリに遭うなどもあり注意が必要だと多くの方が忠告しています。
まずは切符売り場でモタつかないようにと考えたのですが・・・リナーテ空港からこの地下鉄の切符売り場は人が少なく危険を感じる事はありませんでした。 タッチ式の自動販売機が在りましたので、まずモニターをタッチして英語表記に変えて購入。 今回は1回券を購入。これで恐らく改札から90分は乗り換えても使える様です(2.2ユーロ)。 
改札はチケットを機械に挿入するのではなくてセンサーの上にタッチする方式でした。
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リナーテ空港からミラノのドウォーモ広場に近い、SAN BABILA駅まで乗り、そこで地下鉄M1に1駅乗り換えてもいいし、私達はSAN BABILA駅から地上に出て徒歩でドウォーモ広場へと向かいました。10分程度歩くだけですのでわざわざM1に乗り換える必要もないかと考えたのです。

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スースケースを転がしながら、ハイセンスな街並みを歩き出すといよいよミラノに到着したなという実感が湧いて来ました。角を曲がると見覚えのあるミラノのドウォーモの尖塔が見えて来ました。上部は工事中のようですね。まあ年から年中どこか補修工事をしていますので古い遺産をの残すのは常にどこかを修繕する必要があるのでしょう。
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ドウォーモを過ぎた広場の正面にあるのが今回の宿泊場所です。

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Googleマップに示しましたが、この宿泊施設(Amabilia Suites)の立地条件は最高でした。
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ホテルではありませんので、事前にオーナーと到着時刻や待ち合わせ場所をやり取りする必要があります(これが面倒くさいですが、それだけの価値はあります)。
私達は基本的に海外ではSIMを入れ替えてネットでやり取りしていますので、電話番号がなく通常の電話は出来ません。日本ではLINE電話でやれますが、ヨーロッパの多くは「What`sUp」のようなインターネット電話でやり取りをすることが多いようです。 
メールでのやり取りでお願いするように申し込んでいるのですが、到着時間が飛行機の遅延や電車のトラブルで直前まで正確な時間が分からないことがあり、これが問題となります。 
宿泊のオーナーには時間と場所を指定していて「もしも時間が遅れるようならメールをしますのでチェックして下さい」と念を押したのですが・・・メールしてもなかな返事が来ず、15分程度遅れて係の方がやって来ました。まあイタリアでは15分や30分は遅れてと見なさないようですので問題ないでしょう😃
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まずこの古い歴史ある建物に入る為の鍵を渡されます。そこから建物の中に入りますが、日本では見かけることのない古い年代のエレベーターが付いています。エレベーターがあるだけでそれはそれで凄いことです。
このエレベーターの外枠の鉄格子のような扉を開け、木製のエレベータのドアを手動で押し開けて、入ったら今度は手動で閉めなければなりません。 3人が入れる程度のエレベーターで利用階の番号を押すと上に動いて行きます。降りる時は逆に木製の扉を内向きに開け、外の鉄製の扉を外に開けて出ます。出た後もちゃんと閉めないとブザーがなって知らせてくれます。次の方のことも考えてちゃんと閉めることをしないといけません。 こんな古風なエレベーターは使用したことがないので面倒くさいよりも結構楽しく開け閉めして乗り込みました😆
(8月30日(水)のFM放送は音楽特集ですので、医療ネタがありませんので8月30日に後半で宿泊施設の中を紹介致します)

2024年10月25日 (金)

今週の生け花(令和6年10月第4週)

10月も最後に近づきました。那覇市は台風の影響でしばらく雨模様の天気でスッキリしません。時間が取れませんので写真だけ紹介致します。

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<花材:ナナカマド、ポンポン菊、リンドウ、クルクマ>

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