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2023年12月10日 (日)

グラーツ観光No4(聖心教会Herz Jesu Kircheと洗礼式の様子)

グラーツの中心地からトラムに乗って聖心教会(Herz Jesu Kirche)へと出かけました。海外では散策しながら綺麗な教会を見つけると出かけることにしています。昼食を終えてハウプト広場に戻り、そこからトラム3号線のKrenngasse行きに乗り、5つ目の停留所「Herz-Jesu-Kirche」で下りると高い尖塔が観ててきます。

Wikipediaによるとヘルツ・イエズス教会聖心教会:Herz Jesu Kirche) は、オーストリアのグラーツで最大の教会だとことです。建築家ゲオルグ・ハウバーリッサーによって細部に至るまで設計され、1881 年から 1887 年にかけて建設されたそうですので、思ったより新しい教会です。 ネオゴシック様式で設計された教会となっています。

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丸い大きなバラ窓に赤い壁と左右非対称ですが均衡が取れた高い尖った尖塔が美しいです。オーストリア国内でも3番目に大きく、尖塔の高さは109.6mもあるそうです。
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重厚なドアが閉まっていましたので、少し押して見ると開いているようで入る事にしました。
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入ると、祭壇の方で、何かの儀式が行われるようです。直ぐに賛美歌がなったり十数名の参加者と神父さんと助手の方や写真を撮る方もいました。なんと行われるのは「洗礼式」のようでした。これまで途中や終わった後の状況を観たことがありました。まさか最初から観ることになるとは・・・内心は困ったと思ったのですが、待っている間、音を立てずにビデオで録画しました。長くなりそうなら教会の内部見学は諦めようかと思ったのですが、大凡20分程度で終わりました。その後皆さん方が出て行ったので、奥に進み写真を撮ることが出来ました。
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周りの絵画や彫刻、シャンデリアも美しい教会です。
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天井画は施されていませんが、かなり高く広々とした教会です。
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入り口側を振り返ると大きなバラ窓とパイプオルガンがありました。この空間で音楽を聞いてみたいと思う素敵な教会でした。ガイドブックなどにはあまり載っていない教会でしたが綺麗な大きな教会でした。
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(洗礼式の模様)

信者ではありませんので、詳しいことは分かりませんが、Wikipedeaによると洗礼は「キリスト教の入信に際して行われるサクラメントの中心的な儀式で、水の中に沈める」と言う意味。儀式は、浸水または灌水や滴礼によって行われる。 カトリック教会、正教会、聖公会および大半のプロテスタントで「洗礼」と表記されるが、バプテスト教会では専ら「浸礼」または「バプテスマ」と表記される」と書いてありました。

これまで旅行の時に洗礼式をやっている所を見たことがあったのですが、今回ほぼ始まりから終わりまで見ることができました。

(幼児)洗礼式はBattesimo(バッテジモ)と呼ばれ、1歳ごろまでの赤ちゃんが教会で神父様からの洗礼を受けます。洗礼式では親が赤ちゃんの代わりにカトリックになる宣誓をしたり、神父様が聖水でお浄めをしたりします。これが済むと、赤ちゃんにも周りの人から「あなたもキリスト教徒の仲間入りね」とされるそうです・・・私なら勝手に決めないでと赤ちゃんながら思っていたかも😅
式の後は参列者を交えて皆でパーティを開き、ランチをみんなで楽しんだり、赤ちゃんへはギフトが配られたりと、昼から盛大に祝福をします。

なんとなく日本の伝統行事の子供が1歳の誕生日を迎える「初誕生」に似ている感じです(日本では宗教的な意味合いは少ないですね)。子供が何を取るのかという「選び取り」をするのは日本の伝統行事で、親やジジババが勝手にこの子にはこの才能があると思い込んで喜ぶ行事です😛。

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本当は綺麗な写真を撮ったのですが、許可を頂いていませんので、わざと遠方からのぼやけた写真を提示します😅

私達は中で子供の洗礼式が行われているのも知らずに、教会に入りました(ドアも開いていたので問題ないと思いますが・・・)流石にこれから式が始まる感じでしたので私達は入り口のドアの近くで静かに待機しました。音を立てないように観察しました。

祭壇の前で、両親と祖母が乳児を抱いて、神父さんの話や、両親の宣言(?)などの読み上げがあったり、音楽が鳴って皆で唄ったりしながら行われていました。細かいのは見えませんでしたが、子供の頭に水をかける様子もありました。ここでは全身をつけたりはしてないようでした(全身を浸したりする場合もあるようですが・・)。これをやることで「この子はキリスト教徒の仲間入り」が出来るとのことです。その後18歳の時に本当にキリスト教徒になるのかどうかを尋ねる儀式?もあるようです。

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両親や家族、またお姉ちゃん?などの小さな子供の民族衣装も可愛らしいかったです。

20分程度で式も滞りなく終わり、皆が連れだって正面の通路を出てきたので「おめでとう」と一応声をかけたら、嬉しそうに返してくれました。キリスト教徒に取っては特別な儀式なのでしょうね。

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教会の入り口で皆で写真を撮って、その後は食事会をするようで、これが一連の洗礼式の流れのようです。初めて最初から最後まで儀式を観れてよい経験になりました。お子様がすくすくと元気に育つことをお祈り致します。

2023年12月 8日 (金)

今週の生け花(令和5年12月第2週)

12月も第2週となりました。気温が乱高下しているで、体がついて行くのが大変だと感じる方も多いかも知れませんね。産業構造が変わる中で単純に円安・円高が良い悪いはなくなった気がします。気候だけでなく経済も世界中で安定していないのかも知れません。

年末は心穏やかに過ごしたいのですが世界情勢をみると悲しくなることが多いです。ロシアのウクライナ侵攻で亡くなった多くの人々やその戦費を民の為に使うことが出来たらどれ程素晴らしい世界がロシアにもウクライナにももたらされただろうかと想像します。 イスラエルがナチスから受けた迫害の記憶を自分だけでなく他の人々の為に使うことが出来たら、パレスチナの問題もなかったのだろうと想像してしまいます。 

なぜ、世界は生け花達のように、個性を持ちながらも協調して(地球という)作品をつくることが出来ないかと思うのです。

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今回は白い花器の上にレッドウイローのジェットコースターのような枝振りで構成され、花器の上にお花たちが濃縮されていけられています。
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可愛らしい黄色のポンポン菊やスプレーカーネーションが伸びやかに天に伸びています。源平草もしっかりと下方を支えています。
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寒い季節となりますが、この花のように心豊かに師走を楽しんで下さいね💝
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<花材:レッドウイロー、ポンポン菊、スプレーカーネーション、源平草>

2023年12月 6日 (水)

急性腹症(+以前の記事<急性虫垂炎>)

FM放送にて急性腹症について説明をしました。急性腹症とは急激に発症し、激しい腹痛を伴う数多くの疾患の総称で、早急に診断・治療(多くは手術)を必要とします。 原因としては、消化器疾患に限らず婦人科疾患、泌尿器科疾患なども含まれます。私たち外科医にとっては確定診断がつかない場合でも、緊急に手術をする必要に迫られる病態となります。決断が遅れるだけで救命率が下がる場合もあるのです。私が40年近く外科をやっている中でも、近年のエコーやCT検査などの精密度が上がり、多くは原因が絞られた状態で手術に入ることが多くなってきました。昔は「命を助けるために開けよう(開腹手術をしよう)」と決断したものです。そのため助かる命も多かったのです。

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<急性腹症をきたす主な疾患>

A・腹部①胃腸(胃・十二指腸潰瘍あるいは腫瘍(穿孔、急性虫垂炎、腸重積、ヘルニア嵌頓、虚血性腸炎、憩室炎(穿孔)、大腸がん穿孔、腸管捻転、急性胃腸炎、魚骨などの誤嚥による穿孔 など) ②肝臓・胆嚢・膵臓・脾臓(肝臓がん破裂、急性肝炎、急性胆嚢炎、急性胆管炎、胆石発作、総胆管結石嵌頓、脾臓破裂、脾梗塞など) ③腎臓・尿路(腎・尿路結石、腫瘍、腎梗塞など) ④血管系(腹部大動脈瘤破裂・解離、腸管膜動・静脈閉塞) ⑤婦人科系(子宮外妊娠、卵巣茎捻転、付属器炎、骨盤腹膜炎など) 

B・腹部以外:胸部(食道破裂、心筋梗塞、狭心症、動脈瘤破裂・解離など) その他全身性(膠原病、急性副腎不全、鉛中毒など)

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<急性虫垂炎>

ブログでは腹部外科の緊急手術で1番多いのが急性虫垂炎だと思いますので、以前書いた「急性虫垂炎」再度載せて起きます。

急性虫垂炎で生涯にわたって手術を経験された日本人は大凡5〜7%程度いらっしゃると思います。それでも素人の方が「急性虫垂炎で虫垂切除術を受けた」なんて言う方は少ないと思います。多くの方は今でも「盲腸の手術をした」と話をすると思うのです。では盲腸を切ったのかというとそうではなくてやはり虫垂を切除したことになっているはずです。 ではこの辺りから

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上のシェーマを見ながら説明します。食事を取ると食道→胃→十二指腸→小腸(空腸・回腸)となって大腸(盲腸・結腸・直腸)となって排出されます。大腸の始まりの部分で小腸が入ってくる部分よりも、下側に僅かにある大腸の部分を盲腸と呼んでいます。盲腸は特に草食動物では発達していて繊維質の分解に役に立つ部分ですが、肉食動物や人間では退縮してあまり意味がなくなっています。その盲腸の先端からトンネルの様に開いている小指ほどの大きさの管状の組織が虫垂です。 これも動物により違いもありますし、人間にとってまだ必要なものかどうかも議論の最中です。医学会でも免疫システムのためにあった方がいいとか、不必要なものなど様々な意見があり結論は出ていません。
虫垂は入り口が盲腸と同じ粘膜で被われているのですが、その入り口が何らかの理由(便の塊の糞石やバリウム検査の後にバリウム、あるいは小腸の炎症で周りのリンパ節が腫れた影響など)で詰まったり、詰まり気味になることで、急激に虫垂の内腔の圧が上昇し、炎症が強くなることで、急性虫垂炎が発症する場合があります。

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上の図のように、多くの方は右の下腹部に虫垂はあります。何らかの理由で虫垂の中の圧が上がり、炎症を起こすことで、痛みと熱(微熱程度)がでます。 経験された方や知識がある方は、虫垂炎でも最初は胃の痛みだったり、場所がはっきりしない痛みが、最終的には右下腹部の痛みがはっきりしてくることを知っているかもしれません(勿論皆同じ経過ではありませんが・・)。 お腹の中には胃からカーテンのようにぶら下がった大網と言う組織があります。 お腹の中に炎症があるとその大網が炎症の部位を包むようにして、膿がお腹全体に流れないようにする作用があります。 炎症や外傷で腸に穴が開いたも限局性の腹膜炎に止めるような働きがあります。
長々と大網の位置と作用を書いたのは、虫垂に炎症が起こると早い時期に大網が異常に気がつき、痛みとして伝達します。 根元が胃の部分にあるために、虫垂(右下腹部)の痛みが胃の痛みのように感じてしまいます。 そのことから虫垂炎の始まりの頃に胃の痛みやむかつきがくることがあり、病院へ受診しても胃カメラを受けて帰って来ることもあるのです。 その後半日から1日ぐらい経つと胃の痛みよりも右下腹部の痛みが急速に強くなり、本人も右下腹部が痛いですと病院を訪れる事になるのです。 
右下腹部の痛みは次第に増強し、始めは押した時に痛みがある程度ですが、次第に右下腹部を押して離した瞬間も痛みを感じます(これを反張痛といい腹膜炎の所見となります)。更に強くなると無意識にその場所を押そうとすると、自分を守る為に筋肉が硬直(筋性防御)が起こります。その僅かな違いを外科医は触診で確かめて手術の必要性を判断します。 現在はエコーやCTがあるために、ほぼ確実に判定が可能となっていますし、虫垂炎以外を除外することもある程度分かるようになりました。
では手術となると、腹腔鏡を使うか使わないかも判断に迷うことがあります。同じ急性腹症でも胆嚢炎は可能ならば腹腔鏡の利点が大きいのですが、通常の虫垂炎ならどちらもメリット・デメリットともあまり変わりません。腹腔鏡を使う先生方は傷が小さいとか色々なことを除外出来ると利点を言いますが、術前のCT検査にてその場所がピンポイントで分かりますので、痩せている方なら2Cm の傷で十分やれるのです。 35年以上外科医をやっている禿げオヤジにとってはどちらでも良いと思いますが、皮下脂肪が厚くて比較的軽症なら腹腔鏡を、痩せている方なら腹腔鏡を使うまでもないと考えています。まあケースバイケースです😊

2023年12月 3日 (日)

グラーツ観光No3(カイザー・ヨーゼフ広場のファーマーズ・マーケット、オペラ座、Café Mitte昼食)

(前回の続きです→グラーツNo2) グラーツの2日目の朝を迎えました。
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ホテルから見える朝焼けの街並みが美しいです。このまま観ておきたいのですが、今日もやることがいっぱいですので、朝食後直ぐに出かけました。
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土曜日の朝はカイザー・ヨーゼフ広場でファーマーズ・マーケット(朝市)が開かれると事前に知っていました。ヨーロッパは土曜や日曜日に朝市が開かれることも多くあります。地元の食材や特産物も売っていたり、地元の方々の行動も分かりやすいので朝市があると観に出かけることが多いです。
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ファーマーズ・マーケットでは、新鮮な野菜や果物、自家製のワインなどの酒類やジュース、塩漬け肉、焼き立ての黒パン、ハチミツ、ジャムやケーキなどを売っています。多くのお店が出店していて、散策するだけで楽しいです。
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自家製のジャムなども美味しそうです。ラベルなども可愛らしくつい買ってしまいたいぐらいです。
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近郊からこのような新鮮な肉類も売っていました。常連さんなのでしょうか? 店主とお喋りをしながら地元の方が買い求めていました。
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カイザー・ヨーゼフ広場から道を挟んでオペラ座があります。ネオ・バロック様式の現在のオペラハウスが建設されたのは1899年だそうです。第二次世界大戦の爆撃で被害を受けたそうですが、戦後すぐに修復されたそうです。その後1983年から2年の歳月をかけて大規模な修繕工事が行われ、現在の形となっています。
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グラーツのオペラ座の中は洗練された空間にまばゆい金の装飾とシャンデリアがある、優美なオペラハウスですそうです。今回残念ながら中に入ることは出来ませんでした。時間と演目があれば、ネットで公演を予約して出かけるのも良いと考えます。

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古典的なオペラ座の近くに、奇妙な鉄製の建造物が在りました。ネットで調べるとStatue Lichtschwert(Statue Lightsword)と書いてありました。オーストリアの芸術家ハルトムート・スケビッシュの作品の「光の剣の像」は、1992 年にシュタイリッシャー ハーブスト フェスティバルの機会にオペラ ハウスの前に建てられたとのこと。 アーティストは、アメリカ発見 500 周年のお祝いに触発され、ニューヨークの自由の女神を基にして、同じ高さの 54 メートルにしたとのことです 。余り意味が分からなかったので写真は撮りましたが素通りです😅

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オペラ座を観た後はまたもやグラーツのメイン通りのHerreng通りへと向かいました。天気もよくてとてもよい散歩日和です

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昨日出かけた市庁舎があるハウプト広場(Hauptplatz)から反対側にある小さな広場がありました。花壇と噴水のある池の間にマリア像の塔のある広場となっています。周りにはベンチがあり、多くの方が座って読書をしたりアイスクリームを食べていたりを思い思いに時間を過ごしていました。


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通りに面して、昨日から気になっていた市教区教会(City Parish Church )の建物がありましたので訪ねることに。
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グラーツの賑やかな通りから、教会に入るとビックリする程の静寂の世界でした。ヨーロッパの教会は壁が厚いせいか外が喧騒でも中に入ると静かなのが特色のような気がします。街歩きで疲れていた時に教会に入ると静かですし、多くは無料で座ることも出来ますので便利です(オイオイ、休憩所じゃありません・・とお叱りを受けそうですが)
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この教会はもともとドミニコ会の修道院として造られたそうですが、第二次世界大戦の米軍の空襲で破壊され、戦後に再建された教会とのことです。多くの方の口コミで主祭壇の後ろを飾る大きな美しいステンドグラスが見応えあると記載されていました。このステンドグラスはナチスに迫害を受けたアルバート・ピルクレの作品です。
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美しいステンドグラスと宙に浮いた三次元のキリスト像が印象的でした。しかしそのステンドグラスには秘密か隠されているようです。

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祭壇正面にある三面のステンドグラスの作品の向かって左側の赤い衣服をまとったキリストの迫害のシーンを拡大すると、作者の意図により、迫害するローマ兵に紛れてヒトラーとムッソリーニが隠されていました。これはビルクレ自身がナチスから迫害を受けたことと、キリストを迫害するローマ兵の中に「ヒットラーとムッソリーニ」をあえて書き加えたとのことです。確かにヒットラーとムッソリーニの顔が描いていました。

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街歩きをしながら、昼食をとるために、予約したCafé Mitteに向かいました。イタリア料理がメインのようですが、気楽にピザを食べて直ぐに街歩きをしたいために選びました。味音痴の私ですが、皆さん方の口コミもまあまあでしたの選んだのです。

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場所はっきりしませんが、ヨーロッパでよく見かけるペスト記念碑です。

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Café Mitteは予約していましたので、直ぐに席に案内され、コーラとビザを注文しました。グラーツで評判のお店だけあって、美味しいビザでした💝 さて直ぐに街歩き再開です(続く)。

2023年12月 1日 (金)

リュウキュウキジバトが巣立ちました❤️

小さな庭の一本だけ大きなイッペイの木が我が家にはあります。その木にはこれまでメジロが何度か巣作りをした、巣立つのを観察したことがあります(→2015年のメジロの巣立ち、→2018年のメジロの巣立ち。今年の春に大きくなりすぎたイッペイの木を途中で切り落としました(これまでに30年近くで2回目となりました)。そのために今年の梅雨ごろに巣を作るメジロの営巣は諦めていました。

そのイッペイの木も切った断端から枝を伸ばして成長してきました。これまでも時々リュウキュウキジバトがこの木に止まっているのは見かけました。


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最近、このハトを見かける機会が増えているなと感じてはいたのですが・・・なんとイッペイの切り取った断端の部分に小枝が無造作に置かれたような箇所が見えていました。これから巣を作ろうとする鳥でもいるかと思っていたのですが・・・後から調べて分かったのですが、リュウキュウキジバトはこのようなまばらに開いたような巣で営巣するのだそうです(メジロの巣の細やかさとは全く違う大雑把です😆)。

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キジバトは15日で卵から孵り、15日で巣立つそうです。と言うことは1ヶ月前から巣を作ったことになるのです。上の写真は実は小鳩がいることが分かって初めて2階の方から見た時の巣となっています。もう巣立った残りの巣です。まだ産毛が残っていました。
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なぜ巣立ったのを知ったかというと、上のやつ(笑)のせいです。いつもの通り夜に帰ってきて庭の木に水をやろうとホースに手を伸ばそうとしたら、そのホースに身動きしないコヤツがいたのです。外灯をつけたとはいえ薄暗いから動かないのでしょうが、確実に捕まえることができる距離にいたのです・・・不意を突かれた私も一瞬びっくり😲・・・そっと後ろに戻り今日の水やりは中止です😊 
翌朝(今週の日曜日)にはもう居ないだろうと思っていたら上の写真のように2m近くによっても飛び出そうとせずに私に激写されておりました。 私が更に近づくとヨタヨタと歩いて少し移動する程度でお互いに観察し合っている状況となっていました。おいお前「野生なら(野生ですけど😆)殺されているよ」と思わず話しかけてしまいました。
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もうもう1羽は少し飛べるようで、高い木の上に身を隠していました。
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親鳥が戻るとすかさず駆け寄り、くちばしから餌をねだっていました。結構大きいのですがまだ子供のようです。写真を撮ろうとした気付かされしまいましたが、私の方が後方に下がったのでしばらく親子3羽でくつろいでいました。土・日・月まで近くでこの1羽を観察できたのですが、もしかして病気で飛べないのではないかと心配していました。水曜日からは屋上の木の上で見かけました。少しホッとしました。毎度のことで営巣する鳥がいると住民(私達)は息を殺して生活しないといけないので、嬉しい反面大変なのです😀 
メジロにしろ今回のキジバトにしろ都会の真ん中の住宅地によくも巣を作るものだと不思議に思いました。それだけ彼らの生息地域が狭まっているのかも知れません。
まあ子供の頃より野生の動物が大好きな私にとっては勝手に営巣してくれるのは大歓迎です。元気でまたおいでね😉

2023年11月26日 (日)

グラーツ旅行記No2(グラーツ大聖堂、王宮、国立音楽大学、グロッケンシュピールハウスなど)

グラーツ旅行記No2(グラーツ大聖堂、王宮、国立音楽大学、グロッケンシュピールハウスなど)

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→前回の続きです。 城山を降りて旧市街地の観光に向かいました。するとなんとなく古い門構えのお店があり、覗くことに。「HofbäckereiEdegger-Tax」という名前のお店です。私は全く知りませんでしたが日本の京都にもその支店があるあるようです。(この公式サイトですグラーツの本店の公式サイト(ドイツ語です)

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日本のHPによるとグラーツ最古のベーカリー Hofbäckerei Edegger-Tax(ホーフベッカライ エーデッガー・タックス) となっています。公式な文献には1569年創業との記述がありますが、14世紀にはすでにベーカリーとして営業していたとも伝えられています。

1883年、ハプスブルク帝国の皇帝フランツ・ヨーゼフ1世のグラーツ滞在に際してパンを献上したのをきっかけに、1888年5月「オーストリア-ハンガリー帝国王家御用達」の称号を授かります。以来、王の(hof) ベーカリー(bäckerei) =「ホーフベッカライ」の名のごとく、宮廷にパンを献上し続けました。ハプスブルク家の象徴である“双頭の鷲”をトレードマークに使用できるのは御用達店だけに与えられた特権。グラーツ本店のファサードには見事な樫の木のレリーフとともに、黄金の鷲が訪問客を迎えています。

私にとってはこの歴史や門構えに興味がありました。肖像権がありますので、名前で隠しましたが、アイスクリームを頬張りながら歩く子供達がとても可愛かったですよ。

<グラーツ大聖堂:Grazer Dom>
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この日は天気も良くて、沖縄にいる時に太陽にあたる生活をしていませんので、帽子を被りましたが一気に日焼けしてしまいました。 

グラーツ大聖堂(ドイツ語: Grazer Dom)は、オーストリア第2の都市グラーツにあるカトリック教会となります。グラーツでは単にドーム(Dom=大聖堂)と呼ばれています。大聖堂と名前がつくように、この地方の教区の司教座がある最も位の高い教会となります。

やはり歴史は古くこの大聖堂は神聖ローマ皇帝フリードリヒ3世により1438年から1462年に建設されたゴシック様式の建物となっています。教会堂の隣りにはグラーツ霊廟(Mausoleum)も併設されています。

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グラーツ大聖堂は外観は意外とシンプルでしたが、中はカトリックの教会らしくフレスコ画や天井も装飾も素晴らしいですし、祭壇なども豪華となっていました。やはり内部はプロテスタントの教会とは違う雰囲気です。
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入り口の両側に 1 つずつ聖遺物の櫃が据えられています。元は 15 世紀中ごろにイタリアのマントヴァ公国から輿 (こし) 入れの道具として運ばれた長持ちを、イエズス会が殉教者の聖骨を納める櫃に転用したとのことです。
<王宮・らせん階段>
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グラーツ大聖堂からすぐ隣にある、王宮へと向かいました。王宮と言っても現在は州知事官邸となっているそうで博物館があるわけではありません。もとは皇帝フリードリヒ3世の居城だったそうですが、現在当時(1499年)のまま残っているのはゴシック様式の二重らせん階段だけとなっています。この螺旋階段を目当てに観光客は見にくるようです(私もですが😆)。
上の写真は王宮の中庭となっていて、正面の少し飛び出した部分が螺旋階段となっています。赤い矢印のところから入れます。もちろん無料です。
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二重のらせん階段右から上がっても左から上がっても、ぐるっと回って次のフロアでは一緒になり、また上に登ると左右のどこから行っても、行きつく場所は同じとなります。この階段は15世紀フリードリヒ3世の時代につくられた王宮で唯一残っているところだそうです。 当時の王様の遊び心で作った階段なのでしょうね。恋人同士なら左右に分かれてまた出会える楽しみがあるのかも知れません❤️〜❤️

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今回の旅行とは関係ありませんが、螺旋階段となるとレオナルドダビンチのフランス・シャンポール城を思い出したので、昔の古いアルバムをスキャンしました。やはりだいぶ規模は違いますね😆

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螺旋階段を見終わって入ったとことを振り返ると、グラーツ大聖堂の全体像が見えてきました。先ほど気がつかなかった左手にも丸い尖塔がありました。
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写真撮影の為に左手の路地を歩くと綺麗な丸いキューポラが見えてきました。
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更に進むと半球状のドームの上にマリア像と天使の像がある立派なファザードがあり、これがグラーツ大聖堂の正面かも知れません😅。小さな階段がありましたが、ツアーなのでしょうか多くの方が説明を受けていて階段を含めての撮影は出来ませんでした・・・と言うことは先ほど入ったのは大聖堂の裏口からだったのかも知れません😊
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王宮の隣にはGrazer Stadtkern(グラーツ市内中心)のモニュメントが立っていました。元のグラーツの中心点(地図で言う0地点かも知れません)

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中心の種の隣の駐車場です。なぜここを撮ったかと言うと実際の中心地はこの駐車場の中だそうです。詳細は不明ですが・・😅
<グラーツ国立音楽大学>
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今回のグラーツの旅行のアドバイスを貰った方がグラーツ音大に通った方で、その方から中の写真も頂きました。
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グラーツ大聖堂から市庁舎へ向かう細い路地を通り抜けてからくり時計のある建物へと向かいました。
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細い路地を歩きながら、建物の中や壁の装飾などをみるのも実に楽しいです。上の写真のように何故か像のレリーフがあったりします。レストランと関連があるのでしょうか?
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グロッケンシュピール広場 とカラクリ時計 >
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広場といっても小さなスペースしかありませんでした。からくり時計のある建物の1階はgottfried maurerという飲食店となっていました。からくり時計が動くのは午前11時、15時、18時の1日3回だそうです。私たちは18時に合わせて到着しました。
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午後6時に時計のチャイムが鳴り、ドアが開き、民族衣装をつけた男女がダンスをします。くるくると回る単純な仕掛けですが、意外と長く 6〜7分間は続きました。昨年出かけたスイスのベルンのからくり時計と比べて単純ですが時間はこちらの方が長いです。あまり期待をすると拍子抜けしますが、現代ではありませんので、昔なら感激する動きだったと想像しながら見るべきでしょうか😆
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仕掛け時計を見終わったので、また街歩き再開です。
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どのアイスクリーム店なのかわかりませんが、この写真を撮ったのはこの店舗のある場所でした。なんと教会の建物の一部が店舗となっています。教会と関連があるのでしょうか? わかりません。
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いつも間にかグラーツのメイン通りのヘレンガッセへ来てしまいました。グラーツ旧市街の中心部を走る広い通りで、市庁舎や州庁舎などがこの通り沿いにあります。すごく広々とした通りで、中央部分には路面電車も走っていました・・・轢かれないように中しましょう。
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通りの両サイドには中世の建物が整然と並んでいます。このように壁一面に凝った装飾がされている建物や高級店も軒を並べています。
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ここはグラーツの州庁舎の中庭になっています。ヘレンガッセには市庁舎と州庁舎があります。
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旧市街地から川を渡ってホテルの方角に向かいました。
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旧市街地と川を挟んだ反対側にも歴史のありそうな建物が並んでします。
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夕食はホテルに近いグラーツ老舗レストランの「DER STEIRER」を予約しています。ネットで調べたらオーストリアの地元の特色のある料理が人気のようでした。予約なしで入店すると入れなかったなどもありましたので、旅行前にこの日の19時30分に予約をしました。
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地元の定番のスープ料理です。いつもの通り料理の解説はできませんでしたが、見た目は辛そうに思えますが、辛さはなくて優しい味でした。お肉も柔らかく絶品です。料理を撮る癖がなくて、チキンに料理は半分食べたところで写真を撮り忘れたのことにきがついたのですが写真に撮ると無惨な姿に・・・反省😂
(グラーツ観光まだまだ続きます・・では次回)

2023年11月24日 (金)

今週の生け花(令和5年11月第4週)

2023年11月も第4週となりました。来週はいよいよ師走に突入です。年齢と共に明らかに月日が流れるのは速くなったことを実感致します・・・困った物です😊

今週もいつもの2階のいつもの小さなスペースに生け花が飾られていました。

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今日の生け花は賑やかです。可愛い子豚さん達がはしゃぎ回っていると思いましたが、どうも名前からするとフォックス・ファイスとのことですので狐さん達のようです・・・私からすると狐さんより子豚さんなのですが・・・😊 上を見上げるとクチバシが尖った2羽の鳥が求愛行動でもするかのようにクチバシをつつき合っている感じがしました。オイオイ今週は動物園かって言う感じです😸 皆様方はどう見えたのでしょうか?
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一度思いつくと、斜めから見ても、やはりブタと鳥です😅
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来週からは12月ですが、忙しい中でも時間を楽しみたいと思っています。いつも見て頂き感謝です💝
<花材:雲竜柳、フォックス・ファイス(角茄子)、ストレリチア>

2023年11月22日 (水)

便秘の種類と治療薬


2023年11月22日のFM放送「いきいきタイム」は便秘症についてです。ブログには便秘の種類や治療薬について説明します。

<便秘症の頻度>
日本における便秘の発生率は比較的高く、調査によれば、便秘の人口発生率は15%から20%の範囲内にあるとされています。特に女性や高齢者、ストレスの多い職場環境で働く人々において便秘の頻度が高い傾向があります。また、都市部や都市圏に住む人々の間で便秘の発生率が高いことも報告されています。これはライフスタイルや食事習慣の変化などが影響している可能性があります。また便意が起きても排便を我慢する仕事環境なども影響していると推測しています。

便秘の頻度において、男女間に差がみられます。一般的に、女性の方が男性よりも便秘になりやすい傾向があります。しかしながら男性の場合も年齢と共に次第に高くなり、80歳以後の高齢者においては男女差は殆どなくなっています。

全体的に、生活習慣や食事習慣が便秘の発生に影響を与えるため、個々の状況によって男女間の便秘の頻度は異なることがあります。

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便秘はメカニズムによって機能性便秘と器質性便秘に分けられます。機能性便秘はさらに「弛緩性便秘」、「痙攣性便秘」、「直腸性便秘」の3つに分けられ、器質性便秘と合わせて大きく4種類に分類されます。

 

A:<機能性便秘>

自律神経のバランスが崩れ、大腸が機能不全を起こしたことによる便秘です。食生活や生活習慣が原因で起こり、日常生活の改善で便秘も快方に向かいます。一般的に「便秘」と呼ばれているものは、この機能性便秘の中、次の3つのどれかに該当する場合がほとんどです。

①弛緩性便秘

これは最も一般的な便秘のタイプで、特定の病気や構造的な問題がない場合にみられます。
食物繊維の不足や運動不足、腹筋力の低下が原因で大腸の運動機能が低下して腸の中で長い間、便が留まることによって起こります。日常生活のストレス、不規則な食事、運動不足、水分摂取の不足などが原因となります。また神経因性便秘として分類する場合もありますが、脳や脊髄の問題が原因で引き起こされる便秘も殆ど弛緩性便秘(希に直腸性便秘)となります。

☆若い女性でデスクワークなどでじっとしている時間が長く体を動かす機会を作れない人がなりやすく、高齢者や妊婦などにも多くみられます。

 

②痙攣性便秘

大腸の過緊張によりぜんどう運動が強くなり過ぎて腸がけいれんを起こし、便の輸送に障害をきたしている状態です。大腸の働きを調節する自律神経がバランスを崩すことによって起こります。

☆職場や家庭でのストレスが多い人や、リラックスするのが下手で常に緊張が抜けない人がなりやすく、若年者や仕事に追われるサラリーマンに多いとも言われています。

 

③直腸性便秘

便が直腸に到達しても便意を催さず、直腸内に留まってしまうために起こる便秘です。便意を我慢したり、浣腸などを濫用したりすることで排便のリズムが崩れた人などに起こります。

☆高齢者や寝たきりの人や便秘を我慢してしまう人、朝の支度に時間が掛かってトイレタイムをきちんとキープできない人などに多くみられます。仕事の関係などで便意を感じても何時も我慢してしまう方は直腸の神経の反応が鈍くなり次第に直腸性便秘になる方もいますので、可能なだけ便意を感じたらトイレに行って排泄して下さいね。

 

B:<器質性便秘>

胃や小腸、大腸、肛門などに何らかの疾患があり、それが原因で便秘になっている状態をいいます。原因を取り除く(手術など)と便秘は消失します。

*機能性便秘が生活習慣を見直すことで症状が緩和されるのに対し、器質性便秘は医療機関の受診が必要です*
AとBがいわゆる便秘(慢性便秘)の原因となりますが、その他に一過性の便秘もありますので紹介します。


C:<その他:一過性便秘>

旅行者便秘: 旅行中に発生する便秘で、環境の変化、食事の変化、水分不足、長時間の座ったままの状態などが原因となります。

妊娠関連便秘: 妊娠中にホルモンの変化や子宮が腸を圧迫することによって起こる便秘です。

これらの種類の便秘は、原因や症状によって治療法が異なります。医師の指導のもと、個々の症状に合った適切な治療方法を見つけることが重要です。

 

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最後に便秘の治療薬について

便秘の治療薬は、便秘の種類や原因に応じて異なる効果を持ちます。いくつか代表的な治療薬とその効能を挙げてみましょう。

1:浸透性通便薬(オスモチック薬): 便を柔らかくし、便秘を解消するための薬です。便中の水分量を増やして柔らかくすることで排便を促進します。マグネシウム製剤やポリエチレングリコールが含まれます。

2:刺激性通便薬: 腸の運動を刺激し、便を柔らかくして排便を促進します。腸の運動を増やすことで排便を助けます。代表的なものにはセンナやビスマス塩があります。

3:軟便剤: 便を柔らかくし、排便を容易にするための薬です。便のかさを増やすことで排便を助けます。デュコラックスやスツールソフナーが含まれます。

4:腸管モチリティ促進剤: 腸の運動性を高め、便意を生じやすくします。腸の運動を促進することで便秘を解消します。プリュバリンなどがこれに当たります。

これらの治療薬は、様々なメカニズムで便秘を解消するため、個々の症状や原因に応じて適切なものを選択することが重要です。

重要な点では大腸のメラノーシスという病態があります(これについては以前記載しました→大腸メラノーシス)。大腸メラノーシスはセンナ、大黄(ダイオウ)、アロエなどの大腸刺激性下剤(アントラキノン系下剤)を長期連用(平均して9ヶ月以上)している方に起こって来ます(もちろん全員に起きるわけではありません)。漢方が良いと考えてセンナや大黄が入っている下剤を長期内服している方は、時々大腸内視鏡検査も行って、大腸粘膜の変化も確認されて下さいね。

 

2023年11月19日 (日)

グラーツ観光No1(クンストハウス、聖母救済教会、ムーアインゼル、シュロスベルク、時計塔)

ホテルの到着後(→前回の記事)、直ぐに行動開始です。ムール川を挟んで右側は旧市街で街全体が世界遺産となっています。

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ホテルを出て、川沿いを北へ向けて歩きます。上の地図の矢印の順で見学して歩きました。
<クンストハウス>
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このユニークな建物は美術館となっています。不思議な形で上から見ると丸い突起物もあって、巨大なナマコとかウミウシとかウーパールーパーなどの海洋生物に見えるなどと表現されています。私は最初に見た時に「風の谷のナウシカ」の出てくる「王蟲(オーム)」を思い出してしまいました。
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旅行前にネットでこの建物を観察するともう少し黒っぽい建物かと想像していましたが、実際はかなり光沢のある明るい建物でした。

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クンストハウス・グラーツ(Kunsthaus Graz)の名前の美術館となります。「クンストハウス」だけと検索したらクンストハウス・ウィーンも出てきました。ドイツ語でKunstとは「芸術」のことですので、この建物の固有名詞ではなかったのですね。
「クンストハウス・グラーツ」はロンドン現代美術館の館長を務めたこともあるピーター・クックと建築や都市計画に携わる会社のトップを務めるコリン・フルニエの二人の建築家によってデザイン、設計されたそうです(2003年竣工)。 一つ一つが946枚のアクリル板を組み合わせた様になっていています。それぞれに蛍光管が配置されていて、コンピューター制御により様々なグラフィックを描き出せるようになっています。


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中に入ると先ほどの外側から連続する生命体がすっぽりと柱によって支えられている様な構造となっていました。窓が大きく開いているせいで下を歩いても圧迫感はありません。
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1(orゼロ)階のフロアからは宇宙からの生命体を見上げるような状態となっています。
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1階のフロアには書店やショップなどが置かれていました。よく見ると日本の「招き猫」や「こけし」も売ってました。ここにも日本ブームがあるのでしょうか?
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1階のエレベータの前の係員にチケットを渡すと2階へと上がれます。2階以上は随時テーマ別に色々な展示会が催されています。折角ですので私たちも入ることにしました。私はリュックを担いでいましたので、大きな荷物は地下のロッカーに預ける必要があります(お金を入れて閉めて、開ける時に戻ってくる方法です。実際は値段がかかりませんが小銭が1ユーロ?が必要でした)。また地下のトイレはデザインよく綺麗ですので、荷物を受け取った後はトイレを済ませて出かけるのがいいと思います。無料です。
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前衛的な展示がなされていました。作品を見ながら上の階へと登って行きます。随時展示内容は変わるようです。
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上の階からはグラーツの街並みやこの建築の上層部を見ることが出来ます。
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ウミウシの様にとんがった部分は光を取り入れる窓となっていました。

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上部に作られている15の突起は天窓の役割もはたしていて、45度の角度が付けてありますが、一つだけは近くの時計塔の方を向いています(上の写真)。こちらにお寄りの際はこの窓も見つけて下さいね😉


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この建物は独特のデザインから古い街並みと調和しないと物議を醸しているそうです。個人的にはこんな奇抜な建物を世界遺産の街によく許したのだと思いました。しかしパリのエッフェル塔も最初は住民から大反対されたのことですので、この建物がグラーツに根付くのかはまだ未知数なのかも知れません。クンストハウスを出て裏の道を歩くと丸い巨大なお尻が道路に飛び出しています(笑)。

<聖母救済教会>
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クンストハウスから川より1つ中に入る通りを進むと母救済教会Mariahilfkircheが見えてきました。バロック様式の白亜の正面と双塔を持つ最も印象的な教会となっています。あまり大きく感じませんでしたが、中に入ると大きな庭園を擁する教会となっていました。マリアヒルフェル教会の歴史は 17 世紀初頭に遡り、1744 年から 2 つの教会塔を備えた現在の外観になったとのことです。
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教会のホームページによると「グラーツ・マリアヒルフ教区はグラーツの中心部に位置し、ムール川からはマリアヒルファー広場によってのみ隔てられています。 正面ファサードに印象的な 2 つの塔があるマリアヒルフの教区、修道院、巡礼教会は 1611 年に奉献されました。 グラーツ・マリアヒルフ教区は、同じ建物内に住むミノライト修道院の司祭たちによって管理されています」となっていました。中庭の形からすると修道院の一部でしょうか?
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ここのオルガンは,窓からの光を遮らないよう,あいだを開けて左右2つの対称形に分かれていて,造型的にも見事。
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天井にも細かなフレスコ画が描かれています。
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聖母救済教会を川沿いに向かって歩いて、グラーツの近代的な建築物のムーアインゼルに向かいました。


<ムーアインゼル>
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 クンストハウスと同様に世界遺産の中世の街のグラーツに突然近代的な構造物の橋が建築されています。ムーア川の両岸にかけられた巨大な貝のような形をした建造物があります。「ムーアに浮かぶ貝」という名のムーアインゼルです。長さ約50メートル、幅約20メートル。両橋の間にはカフェやシアターなどの人工の中洲のような構造となっています。2本の桟橋によって川の両岸とつながっていますので、もちろん無料の橋として通行できますし、中洲にはカフェとシアター、花屋さんなどもありました。以前テレビでこの場所でパーティーが開かれいたのを見たことがありました。設計は、ニューヨーク出身のヴィト・アコンチによるそうです。2003年、ヨーロッパの特定の都市で一年間を通じてさまざまなイベントを行う文化事業の開催地「欧州文化首都」にグラーツが選ばれたことを記念して、建造された。古い街と未来的な街が混ざり合った不思議なグラーツです。この様な新しいことを受け入れるのは学園都市として若者たちが多いからかも知れませんね。
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グラーツが2003年欧州文化都市を記念して建設した橋だそうで、最初1年で取壊し予定したとのことです。人々に人気がある為にこのまま現在まで存続していると記載されていました。わざわざ造って壊すなんてもったいないですよね。
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この橋を渡って旧市街地を見下せる城山に向かって歩きました。
<シュロスベルク+時計塔
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グラーツの小高いシュロスベルク(城山)には、正面のジグザクの階段を登ることもできますし、その正面には有料ですがエレベーターがあります(片道2€?)。

現在では山の上には城がなく城壁しか残っていません。「グラーツ」とは、スラブ系の言語で「城」や「砦」を示しますので、この跡こそがグラーツのシンボルなのかも知れません。12世紀には既にシュロスベルクの山上には城があり、難攻不落の要塞として名を馳せていました。15世紀から16世紀にかけてのオスマントルコ侵攻も何度も耐えきったシュロスベルクの城だそうで一度も陥落したことがありませんでした。

オーストリアはナポレオンによる戦争でフランス統治下に置かれてしまいます。その戦争(1809年)でもフランス軍攻撃されますが、陥落しませんでした。 しかしオーストリアの首都であるウィーンがフランス軍により陥落した後は戦争に負けてしまいグラーツも解錠されることになります。ナポレオンはこの城の取り壊しを命じます。こうして、一度も陥落したことがないまま、1810年にシュロスベルクの城は解体されました。



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シュロスベルクの山上へのルートは、ケーブルカー、エレベーター、階段(これが市街地より正面見える側にあります)、城山の裏のなだらかな坂道の4つがあります。見晴らしがいいとのことで今回は1890年建造のケーブルカーを利用して登ることにしました。シュロスベルクは町の中心部との高度差が123mとそれほど高くないですが、天気も良く眺めも素晴らしいです。夜もグラーツの街を見たかったために、今回は24時間有効なチケットを購入しました。
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ケーブルカーを降りると、レストランなどがありますがこのままなだらかな坂を歩いて、旧市街地が見える場所に移動しました。

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先ほど歩いて来たところですが、爆薬庫だった建物を使ったワインレストランとなっていてグラーツを見下ろしながら飲食をとることが出来ます。

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そこから、時計塔を目指して歩いて行きます。
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ナポレオンにより解体された城ですが、その時もこの時計塔だけは市民に時間を知らせるために解体を免れたそうで、唯一の生き残りとなっています。高さは28メートルあり、この位置からですのグラーツの街がよく見えます。
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短針と長針が逆という世界でもまれな時計塔ですが、どうしてそんなことになったのでしょう。当地観光案内所発行の日本語の小冊子によると、「元来時計塔には、分を指す長針はなく、時を指す短針しかありませんでした。のちに長針をとりつける際に、長針と短針を取り違えてしまった」(原文のまま)のだそうです。今ではうっかりミスがグラーツの名所を産んだのでした。確かに以前は何分よりも何時が重要で、町から時計を見上げた時に、分より時間が分かるように最初は短針しかなかったのも頷けます。

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時計塔の広場になる肖像を写真に収めたのですが、これがなんなのかわかりませんでした😅 台座にある「FURCHTLOS UNDTREU」の文字で検索してみると次のようでした。 シュタイアーマルク州の首都グラーツのシュロスベルクにある歩兵第27連隊。この記念碑は、歩兵第 27 連隊創立 250 周年を記念して建てられ、1932 年 7 月 3 日にアントン リンテレン知事によって儀式的に除幕されました。 これはヴィルヘルム ゲッサー (1881 ~ 1966) の作品で、片手に穀物の束を持ち、もう一方の手に剣を持った若者の等身大の裸体が描かれており、台座には連隊のモットーである「大胆不敵」が刻まれています・・・となっていました。
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時計塔の近くにレストランがあり、飲み物だけでも入る事が出来ます。少し水分補給と休憩もかねて入る事に。丁度反対側が見渡せる席が空いたためにそこに案内されました。上の写真は先ほどと反対側のグラーツの街並みとなります。
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時計塔の周りには城の取り壊し後に作られた庭園があり、ここから260段の階段で山を下りていきます。昔からあると思っていましたが、この階段は比較的新しく、第一次世界大戦中に作られたため、「戦争階段」という名がつけられいます。
では以前はどの様に登ったかというと、この城山の反対側には曲がりくねってはいますが、比較的大きな道路が市内まで続いています。ここものんびりと歩けます。降りて来たら、城山の麓のトンネルと繋がっていて歩いてくるとちょうど今の位置に戻ることが出来ます。
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これからも市内への観光は続きます。

2023年11月17日 (金)

今週の生け花(令和5年11月第3週)

令和5年11月第3週の生け花です。今日は時間が取れなかったために写真だけ記載致します。急に寒くなっていると思いますので、体調管理を行って下さいね。

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<花材:ケイトウ、アンスリウム、雪冠杉>
・・すみません、でんでん大将さんから指摘を受けて今気が付きましたが「リンドウ」ではなく「ケイトウ」です。訂正して書き直しました。

2023年11月15日 (水)

過去から学び、未来を考えて、今を生きよう

(今日はFM放送がなく、医療ネタもありません。悪しからず🙇)

いつも考えていることに、私達、人間は時間と共に生きているのだという思いです。 過去、現在、未来に対してこの時間軸を持って生きているのが人間だと思うのです。殆どの動物が本能から現在(あるいは過去から学習したこと)しか共有出来ないことに対し、人間は自分の過去(自身の記憶、あるいは伝統として受け継いだり、書物の記録を元に)を振り返り、今の生き方を考え、未来を想像するのことが出来るのです。

この素晴らしい能力を持った人間として、今をよりよく生きるために、過去を学んで、未来を想像したいものです。

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(写真がなかったので、上記のハスの花を載せています。20年以上前から我が家にあったハスですが、一度も花を咲かせることなく経過していました。私はこれが花を咲かせることさえ想像していませんでした。9月の初旬にニョキニョキと水面から花柄が伸びて白い花を咲かせました。夜に咲いて昼には閉じてしまう花でした。調べてみるとヨザキスイレンだそうです。花が咲いたお陰で名前が判った次第です。よくぞ我が家に20年以上いてくれたと感謝した一枚となりました)

2023年11月12日 (日)

Grand Hôtel Wiesler - Centre of Graz滞在記

これまでオーストリアには3回ほど旅行したことがありますが、多くはウィーンを中心とした旅でした。グラーツはオーストリア第2の都市というのに旅行者にはあまり有名な都市ではないと言うのが私の印象でした。

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今回の主なルートとなりますが、ウィーンはチェコのプラハやハンガリーのブタペストの周遊や単独でも旅行先に選ぶ機会があります。 ザルツブルグやインスブルグはドイツ観光やスイス観光に取り込む場合もありますし、有名な景勝地のハルシュタット観光も交通の便利性からするとザルツブルグやウィーンからのアクセスも良くて多くのツアーが開催されています。上の地図でわかる様にグラーツを観光ルートに入れるかどうかは個人旅行の場合は常に迷うことだと思っています。
 今回グラーツだけではもったいなので、60Km南に行けばスロベニアのマリボルにも行けるのでどうしようか最後まで迷っていました。グラーツの音大にいる日本人に連絡を取ることが出来て、今回の観光について相談をしたらグラーツだけでも見るところは多いですよとアドバイスをいただきました。それで丸2日間グラールの名所を回ることに決定しました。
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Wikkipediaによると、グラーツはグラーツ盆地のムール川沿いに位置し、学生や研究者数が6万人を誇る大学都市としての学術面や工業化による発展が目覚ましい歴史を持つ都市とのことです。市街はグラーツ盆地の北部に広がっているそうで東、北、西を400m級のグラーツ山地の山々に囲まれ、南方はグラーツ平野に通じるとのことです。

グラーツの気候はウィーンなどのパノニア気候と比べて地中海沿岸地域からの水蒸気による降水量が多いも、アルプス山脈の南東側に位置するため偏西風が遮られ晴れやすい。平均気温は9度程度とことで、冬は盆地のこともあり寒いとのことです。

古代ローマ帝国の時代に設けられた砦がグラーツの起源であり、町の語源はスラブ語で「砦」を意味する「グラデツ」からきているとのこと(スラブ語のグラデツ(小さい城)に由来との説もあり)

・・・ここでも古代ローマ帝国恐るべしです(→イギリスのロンドンの起源も紀元43年に古代ローマ人によって建設された城塞都市Londiniumを起源とすることを思い出しました)。中世後期よりハプスブルク家の支配下におかれ発展します。1586年、グラーツ大学が創設され、同大学でヨハネス・ケプラーなど様々な学者が教壇に立ったとのことです。

オーストリア第2の都市グラーツは、中世の建物が数多く残る建築都市として知られています。1999年に旧市街が世界遺産に登録され、2010年には郊外のエッゲンベルク城が拡大登録されました。


今回はグラーツの宿泊ホテルについて記載します。
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今回のグラーツのホテルは「Grand Hôtel Wiesler - Centre of Graz」を選びました。いつものことですが私の宿泊選びは、朝夕・夜まで周りを散策できたる便利な位置にあること、可能ならホテルの窓から美しい街の景色が見えることを最初の条件にしています。部屋の豪華さや食事の有無などは全く気にしていません。いくつかの宿泊サイトを見ながら、そのホテルの部屋からの見え方、さらにはGoogle Mapなどを見ながら実際にどの様に見えるだろうかと想像しながら決定しています。決定後は宿泊ホテルやオーナーに連絡して、私の希望要件も伝えています。
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今回のホテルのホームページによると外観はこの様な感じとなっていました。私は川沿いの部屋を予約していました。
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到着後、城壁の高台(シュロスベルグ)から撮ったホテルとなります。有名なクンストハウスも直ぐ近くでした⇧
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チェックインは14時とのことでしたので、宿泊前に「12時ごろに到着するのでスーツケースを預かってもらい、観光後夕方にチェックインします」とメールを送っておきました。 ホテルに到着後名前を告げて、チェックインまでスースケースを預かって下さいと話をしました。そしたら、フロントの方が部屋に入れますとこと。さらに2日間無料でアップグレードした部屋が準備していますとのこと・・・✌️☺️😍(これが効いたのか分かりませんが、ホテルとのやりとりで部屋からの写真も沢山撮りたいので眺めの良い部屋を希望しますとメールはしていました)
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ホテルの最上階の角部屋の豪華の部屋にアップグレードされていました。 まさかの大きさです。 最初正面の壁が塗装されていませんでしたので、そのためにこの部屋になったのかと思いましたが・・・実はこれは昔の壁をあえて残していた様でした。
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カーテンの左奥の方にシャワールームはあるのですが、この様な大きなバスタブもあり、ゆったりとつかることも可能です。
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奥にはこの様な半円状の出窓があり、そこからグラーツ旧市街を見ることができる最高のロケーションでした。
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この様な部屋に無料アップグレードして頂いたホテルに感謝でございます🙇

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部屋からの旧市街の眺めです。 この様な眺めの良い部屋に泊まると、朝・昼・夕だけでなく、真夜中も見ていても飽きない景色でした。
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出窓から反対側を見た景色です。
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13時

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21時
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22時(22時に正面の教会が消灯しました)
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24時(この頃になると橋の袂の飲み屋も照明が消えています)

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5時30分
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5時50分
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6時
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6時15分(刻々と変化する色が美しいです😍)
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6時30分
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7時
今回の様に自由に宿泊施設が選べるのが個人旅行の1番の利点でしょうか。海外のツアーでは主要な観光箇所を網羅して、トラブルがあってもお任せですし、トランクの運び出しも心配ありません。私自身も海外ツアーは楽ですし、一緒のグループの方とも楽しめますので好きです。 至れり尽くせりの海外ツアーでも宿泊が中心部から離れた高級ホテルでの宿泊のことも多くありました。1年に1回の7〜10日の旅行です。旅先での夜の時間帯がもったいないですし、部屋にいながら朝夕の街並みを眺める楽しさもありません。そのため最近は自分で計画した旅行となっています。体力が持てばもう少しそのスタイルで行きたいのですが・・さてどうなることやら😢
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ホテルの0階で朝食を頂けます。2日間頂きましたが、食材が豊富で長期に滞在しても飽きることはないのではないでしょうか。
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今回はホテルだけの紹介となっていますが、これからはいよいよグラーツの観光案内となります。
これからも宜しくお願い致します。

2023年11月10日 (金)

今週の生け花(令和5年11月第2週)

2023年11月の第2週となりました。世界は次第に混沌とした時代に突入した感があります。寛容さが失われて両極端な思考に支配されて、簡単に暴力で相手をねじ伏せようと行動しています。自然界の気候も穏やかさを失い、異常気象が年々増えて来ています😂

個人的にはこれからは色々な行事も重なり時間に追われることが多いと考えます。加速度的に時間が過ぎて年末年始を迎えるのだろうと想像しています。このようなことを考える事態が自分を焦りや窮地に追い込むことになるのかも知れません😢 少し余裕を持って日々の生活を送ることに集中した方がよいと思えるのです😊

こんな時には生け花を眺めて平穏を保つ様に心がけたいと思っています😊👍

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今週も2階の小さなスペースにも生け花が飾られていました。城壁の石のような花器に広いアスターの小さな花やリンドウの紫に癒されます。そして花器の直線的なイメージと対をなすように直角に曲げられたサンゴ水木の枝が印象的でした・・・・と油断していたら、野生の鳥の鋭いクチバシ(ストレリチア)で睨まれたようで一瞬ビックリしてしまいました😅
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やはりストレリチアのクチバシにしばしびびってしまいそうです。
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今週も個性的な花達が調和を取って生けられていました。この花達のように違いを認め合って美しい地球を造って欲しいと願う1週間でした。
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<花材:サンゴ水木、ストレリチア、リンドウ、アスター>

2023年11月 8日 (水)

ビタミンCは必須だか過度な期待は出来ない

今日のFMレキオは先週に引き続きビタミンに関して話をしました。

ビタミンが発見されてまだ100年しかならないのです(ビタミンが発見されたのは1911年)。

それよりずっと以前の大航海時代のビタミンの話です。ビタミンの存在も分からない時代に長期の航海に出る船員を悩ませていたのが壊血病でした。今ではビタミンC欠乏と分かりますが、当時は原因不明の病気でした。 航海から暫く経つと船員達に出血などが出現し動けなくなったり死亡する場合も多くあり、海賊より恐れられた病気でした。実際に1497年にインド航路を発見したヴァスコ・ダ・ガマもインドへ辿り着いたものの多くの船員を失い帰りの航路では三隻のうち一隻は船員が足りずに放棄して帰路につく事態となっています。

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ではビタミンCの役割は?

前回のブログで説明した通り、人間にとってはビタミンは自分で合成することが出来ません。実は多くの哺乳動物では、体内でブドウ糖からビタミンCを合成することができます。 人の他、モルモットなどの一部の動物は、体内で合成に必要な酵素がなくビタミンCを産生することが出来ず、そのため食事からビタミンCを摂取しなければなりません。

ビタミンC(アスコルビン酸)の作用は骨や腱などの結合タンパク質であるコラーゲンの生成に必要なビタミンです。ビタミンCが不足すると、コラーゲンが合成されないために、血管がもろくなり出血を起こします。これが長期航海に出た時に恐れられていた壊血病です。現在では壊血病による死亡まで至らなくても、ビタミン欠乏の症状としては「いらいらする、顔色が悪い、貧血、筋肉減少、心臓障害、呼吸困難」などがあります。また、毛細血管・歯・軟骨などを正常に保つ作用があります。また皮膚のメラニン色素の生成を抑え、日焼けを防ぐ作用や、ストレスやかぜなどの病気に対する抵抗力を強める作用やビタミンCの抗酸化作用に期待して、がんや動脈硬化の予防が注目されています。

ビタミンCの(生物学的)半減期について

ビタミンCの人間の身体における半減期(その濃度が半分まで減る時間)は16日です。ようするにビタミンCを含んだ生鮮食品を取らないと、ビタミンCは16日で半分になり、その16日後にはその半分になってしまい、とうとう人間に必要な最低量を下回ると壊血病が出現してしまうようになるのです。その為日本の食品表には1日の摂取基準量を100mg程度となっています。

ネットなどでみるとビタミンCの半減期は5時間などと書いてあるものもありましたが、おそらくそれは摂取した場合に尿などから速やかに余ったビタミンCが4〜5時間で体外に排出されるために間違って記載されているのかも知れません。 半減期が5時間だったら、長期航海だけではなくて短期航海でも壊血病になってしまいます(笑)。

最近は過度な健康ブームやビタミンCに過剰な期待をかけてサプリメントなどで多量に摂る方が増えているようです。

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お肌にいいから、がんや動脈硬化の予防とか老化の予防などと健康に良いからといって余計に摂っている方や、あるいは過剰にとっても吸収されないか、吸収されても余分なビタミンCは直ぐに尿に流れ出して身体には残らないので副作用はないとされていました。 以前から過剰摂取で下痢や尿管結石が増えることは分かっていましたし、最近の研究では過剰摂取では活性酵素の産生を増やして細胞死を起こす可能性もあるとの研究も存在しているようです。

私はいつも基本的にはバランスの良い食事を取ったら必要分は取れていると考えています。偏食だったり、風邪や病気で足りないと思ったら薬やサプリメントを利用したら良いと思いますし、それによって肌が綺麗になった、風邪をひかなくなったというならそれはそれできっと正しいのです。プラセボ効果もあります。

ある1つの栄養素に美容から病気の予防、はたまた治療まで過度の期待をかけてもいけなないと考えます。有史以来、色々な食材を食べて人間は生きて来たのですから・・・

2023年11月 5日 (日)

ウィーンからグラーツへ(世界遺産・ゼメリング鉄道)

夜中にウィーンに着いて、今日はウィーンからグラーツへ移動します。ホテルのチェックアウトも実に簡単でホテルのフロント横に四角い透明な箱があり、そこにルームキーを入れたら手続き終了です(笑)。

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ホテルから徒歩1〜2分でウィーン空港駅となります。エレベーターやエスカレーターで地下2階のプラットフォームへ向かいました。駅の横に屋台があって美味しそうなパンなども売っていましたので、電車の中で朝食とするために買って持参しました。
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空港からの出発としてはまだ早いからでしょうか?乗客もおらず電車も入って来ていません(余り少ないと間違っていないかと心配になる程です😅)
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今回利用するオーストリア国有鉄道(QBB)が入って来ました。今回は長距離移動の区間は全てQBBのホームページから登録して乗車券を購入しました。2〜3ヶ月前から購入すると安くなるのと私の方はシニア料金を利用出来ますので安く手に入れました。後で分かったことですが、シニア料金を使用するに当たっては別途手続きが必要なようです。 これを知らなかったので、真面目な乗務員さんからは当日の正規料金を支払わねばならにと説明されました(差額を払っただけで罰金のような高い値段を請求されませんでした)。2箇所の区間でそうなりましたが、それ以外の5区間では見て見ぬ振りなのか私の髪の毛をみてなのか分かりませんがシニア料金で通してくれました😃
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シニア料金は別として、予定が決まっている区間があれば早めにQBBからネットで注文してスマホに入れていると便利だと思います。私は何時もですがスマホが壊れたり電波が入らないことも想定して、このような大事なチケットは紙にも印刷して揃えています。今回使うことはありませんでしたが・・・スマホで全て管理出来るのはいいのですが、海外では盗難や壊れたり電波が入らないこともありますので、ある程度の値段の物は紙で印刷して濡れないケースに入れて持ち歩いています。
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ウィーン空港駅からウィーン中央駅までは20分程度で乗務員さんも回って来ませんでした。ウィーン中央駅からグラーツへ向かうプラットフォームの案内板にはその車両がどの位置にあるのかを確認でします。私達は座席指定をしていますのでその場所を捜して乗り込むことにしました。私達はスーツケースを持っていますので、事前の購入時にスーツケース置き場がある直ぐ近くの座席を取ることにしました。その方がスーツケースを心配しなくても済みますし、出入りも楽です(購入時に電車内の配置図が出ますので、自分の希望する座席を選択することが可能です)。
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オーストリアの首都ウィーンと第二の都市グラーツと言っても、その間の区間は長閑な田園地帯が広がっています。実をつけたトウモロコシ畑が広がっていました。
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今回、オーストリア第二の都市グラーツへウィーンから鉄道にて向かいました。最初はただの移動区間と思っていたのですが、旅程を調べる中でその区間に世界遺産があることを初めて知りました。ゼメリング鉄道と言われる「世界遺産」があります。世界一古い鉄道会社と言う訳ではありません😸
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鉄道を経営しているのはオーストリア国鉄ÖBBです。ゼメリング峠を越える一部の区間グロッグニッツ=ミュルツツーシュラーク間をゼメリング鉄道と呼んでいます。 恐らくウィーンとグラーツ間を移動しても、何も知らなければ世界遺産を通ったことさえ覚えない鉄道だと考えます。実際、気にとめなければ小さな途中駅としか思わないと感じました。

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Wikipediaによるとゼメリング鉄道(Semmering Railway)は、オーストリアの首都・ウィーンの南西にあるゼメリング峠を通る、ヨーロッパで最初に国際標準軌間を採用した山岳鉄道」で鉄道自体も今なお稼働しており、鉄道全体が世界遺産に登録されている」と記載されています。
グロッグニッツ駅から途中ゼメリング駅を経由し、ミュルツツーシュラーク駅に至る区間で走行距離は全長41.825キロ、高低差は460メートルになるとのことです。ヨーロッパの山岳鉄道の歴史が長いのが分かる様に、建設期間は1848年から1854年までの6年間となっています。 ゼメリング鉄道の設計者カール・リッター・フォン・ゲーガは機関車の構造に最新の技術を用いることで、急勾配やカーブを克服したとのことで、ゼメリング鉄道駅を出た広場には彼の記念碑もあるとのことです。軌道上には、14のトンネル、16の高架橋、100を超える石橋に11の鉄橋がある。また、土木工事(トンネル掘削・橋梁架構など)に際しては、自然との調和が重要な課題とされており、このことが世界遺産登録について大きく評価されたそうです。


私もよく観ているTBSの「世界遺産」の動画がYou-tubeにありましたので貼り付けておきます↑
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ゼメリング鉄道について知っていてカメラを構えていても、車窓からはこれぐらい撮るのがやっとでした😂 
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鉄道マニアならゼメリング駅で降りると駅舎に無料の小さな展示室があるそうです。駅の隣の広場には立派な世界遺産の碑もあるそうです。またゼメリング鉄道が見える展望台までの遊歩道も整備されているとのことです。その場所からは世界遺産に相応しい風景が撮れるのかも知れません。鉄道ファンなら是非訪ねてみてはどうでしょうか。私達は目的地のグラーツへと急ぐこともあり車窓から眺めただけです。
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朝の時間帯ですので、窓に朝日が反射して中々上手く写真が撮れませんでした。ゼメリング鉄道を堪能したければ降りて散策する必要がありそうですね😸
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オーストリア首都のウィーンと第二の都市グラーツの区間ですが、長閑な風景が続いてゆきます。
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ウィーン空港→ウィーン中央駅乗り換え→グラーツ中央駅へ2時間半程度の電車の旅でした。車窓から流れる風景を観ているとあっという間に到着です。
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プラットフォームから1階のロビーに上がって来ました。独特な天井のペインティングです。
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荷物を抱えて切符を買うことを考えながら歩いていたら、中央駅の外観を撮り忘れました(上の写真は2日後の朝の写真です)。中央駅を出ると右手に進み、エスカレータ(エレベーターもあり)でトラムのある階下へと進みました。エスカレーターを降りた右手に自動の切符売り場があります。予定がはっきりしませんが、取りあえず1区間の1回券を購入しました。チェックインより早めですが予約のホテルに向かいます(次回へ続きます)。

2023年11月 3日 (金)

今週の生け花(令和5年11月第1週)

今日は文化の日でお休みの方も多いと考えます。祝日ですが仕事や勉強で頑張っている皆様方は大変ご苦労様で、お疲れ様です。

文化の日には「自由と平和を愛し、文化をすすめる」という意味で制定されています。ロシアのウクライナ侵攻やイスラエルとパレスチナの衝突において、如何に平和が大切であるかと思いますし、平和がないと自由もないのだと考えます。そしてもちろん自由で平和の暮らしがなければ文化的な生活も送れません。 私は日本の祝日の中でやはり「文化の日」が1番好きな休日です。

2階のいつものスペースにも今週も生け花が飾られていました。花を愛でるなんて平和でから楽しめているのですね。ありがたい事です。

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今週の生け花は荒々しさと繊細さが共存しているような作品となっています。
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丸い花器の上には先端が曲がりくねったエニシダと大きなクルクマの青い葉で骨格が作られ、その横には白と紫の移行が美しいリンドウと小さな菊の花が控えめに咲いています。
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オレンジ色のマリーゴールドも前方と後方の2箇所に飾られることで遠近感が出ています。
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<花材:エニシダ、マリーゴールド、りんどう、菊、クルクマの葉?>

2023年11月 1日 (水)

ビタミンとは

2023年11月1日のFM放送は2〜3年ぶりにビタミンについて話しました。 そろそろ私も忘れかけましたので、ビタミンの定義や種類などを記載致します。

毎日のように普通の会話の中や、スーパーや薬店に行くと見たり聞いたりする、ビタミン(vitamin)も、その存在が発見されて100年しか経っていないのです。

多くの方はビタミンと聞いて「ビタミン=健康・美容」とうイメージだけで、実際それがどの様な物質でどのような作用があるかは余り気にしたことはないと思います。

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ではビタミンとはどのようなものなのでしょうか? 

ヒトがとらなくてはならない栄養素としては、まず3大栄養素と言われるタンパク質、脂肪、糖質(炭水化物)があります。 それにビタミン、ミネラルを加えたものを一般的に5大栄養素と呼んでいます。 3大栄養素と言われるタンパク質、脂肪、糖質は私達の体をつくるために多くの量が必要となることより、マクロ栄養素といわれています。 それに対してビタミンとミネラルは微量(ミクロ)栄養素といわれ、必要な量はごく少量ですみます。しかし多い少ないではなく、どちらも無くてはならない栄養素です。

 まずはビタミンの定義とは つかみ所がなく難しいのですが、教科書に書いてある通りに書きますと 1.体の組織の構成成分でなく、エネルギーに変換されないもので、 2.体内で必要量が合成されず、 3.欠乏症が確認されているもので、 4.無機物(ミネラル)でないものをさします。 これを聞いて理解できた方は恐らく、天才的頭脳の持ち主と思います。 

とりあえずビタミンとは、量は少ないけれど、人間が生きていく上で無くてはならない栄養素で、私達人間の体で必要量を作ることは出来ない成分と理解してください。 

このことをまず押さえておいて、ビタミンの働きとは

 私達の身体の機能を維持したり、調節をする3大栄養素の中でエネルギー源となるのは主に炭水化物と脂質で、臓器や筋肉など身体を構成する成分となるものがたんぱく質です。しかしこれらの栄養素は、食べ物として摂っただけでは働きません

私達が食べた栄養素は、消化や吸収、分解、合成などの化学反応によって人間の体に合うようにつくり変えられて初めて利用できるようになります。化学反応は何も工場や製薬会社などで起こっているわけでなく、私達の体内でも化学反応が起こって処理されています。

たとえば豚の肉を食べたとします。これがこのまま直接、人間の肉にはなりません。当然ですよね。 このお肉はタンパク質として人間の体の中で、いったん一番小さな部品・これ以上小さくならないとう物質(アミノ酸)まで分解されます。次にこの部品を利用して、今度は私達のDNAの設計通りに組み立てたられて、人間の体の成分をなり、始めて利用されます。馬の肉を食べても決して走りが得意になるわけではないのです。

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ビタミンは栄養を私達の体に合わせて作り替える化学反応を調節する栄養素といえます。車でいえば、たんぱく質は車体、炭水化物と脂質はガソリン、ビタミンやミネラルは車がスムーズに動くための潤滑油にたとえることができます。 ビタミン不足になると化学反応がうまくいかなくなり、全身の機能が低下してしまいます。さび付いて、とうとう動かなくなってしまいます。これがビタミン欠乏症といわれる状態です。

主な欠乏症としては ビタミンB1→脚気、ビタミンB12→貧血、ビタミンA→夜盲症、ビタミンC→壊血病、ビタミンD→くる病 等があります。

ビタミンの摂取は基本は食事から、そして足りないようならサプリメントも考慮、必要以上にとっても無駄で綺麗にはなりません😊

2023年10月29日 (日)

ロンドンからウィーンへ移動

前回・前々回の続きになりますが、まだエアラインの旅は続きます。人生初のファーストクラスを経験し、ロンドン・ヒュースロー空港へと着陸します。

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JALのファーストクラスにて夢のような13時間を過ごしてロンドン到着となります
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今回はゆっくりと窓からの景色も観ることが出来ましたので、懐かしいロンドンの街が眼下に楽しめました(→ロンドン・アイ)。

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ロンドン・ヒュースロー空港到着です。ブリティッシュエアウェイズ(BA)の本拠地だけあって周りはBAの飛行機が沢山あります。このように並ぶと迫力があります。 羽田からロンドン・ヒュースロー空港へはJALマイルを利用した特典航空券で来ましたが、目的地のウィーンへは更に航空券を買わなければなりません。今度はマイル利用ではありません・どど〜ンと「エコノミー」のチケットを購入致しました😅😸 
乗り継ぎ時間や預けたスーツケースのことを考えて同じワンワールドの加盟エアラインのBAを選んだ方が得策と考えて選びました。羽田のカウンターで申し込む必要はありますが、荷物も最終目的地のウィーンで受け取ることが可能です。
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私の場合は一応JALグローバルクラブ(JGC)の会員ですので、エコノミークラスのチケットでもワンワールド加盟の航空会社のラウンジを利用することが出来ます。3時間程度ありますので、ブリティッシュエアウェイズのビジネスラウンジに入ることにしました。
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普段はビジネスラウンジで食事を取ることは少ないのですが、今回は夜間の便でウィーン到着が23時頃となるためにこのラウンジで夕食を取りました。
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ビジネスラウンジからの眺めです。もしかして見えている飛行機に乗り込むのかと思っていました。
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時間が来たので搭乗口に向かいました。残念ながら沖止めでした。沖止めも私は好きで、バスに乗りながら滑走路の状況や乗り込む時に機体の大きさを見て毎回圧倒されます。なぜこんな大きな物が空を飛べるのか未だに不思議です😃
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今回の飛行機は満席で尚かつ窓際でもなく、食事や飲み物の提供もありませんでしたので機内で写真を撮ることもありませんでした(機内の様子を紹介できません🙏)。定刻通りブッシュバックが始まり、いよいよと思っていました、その後理由は分かりませんが機上で待たされて45分程度の遅れとなってしまいました。到着も遅れて23時過ぎにウィーン国際空港に到着です。 イギリスがEUから外れていますので、入国審査はウィーンとなります。
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荷物を受け取り、入国審査の時に係官からは夜中の時間帯のせいか「泊まるところはどこ」と質問を受けました。「空港近くのNHホテル」と答えると「いい旅を」とスムーズに入国できました。 もう23時45分ほどになってしまいました。 普通なら飛行場の様子など写真に撮りながら歩くのですが、今日は空港からスーツケースを転がしながら脇目もふらずにホテルに向かいました
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NHウィーン空港カンファレンスセンターというホテルでしたので、何か会議室のようなホテルかと思いましたが普通のホテルです。ホテルに到着したのは0時を過ぎた頃ですが、私達のような観光客がチェックインの手続きに並んでいました。 私達の横のカウンターでは航空会社のクルー達が手続きをしていましたので、恐らくこのような時間に到着する方にとって利便性が高いホテルかも知れません。
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綺麗なホテルですが、直ぐにシャワーを浴びて寝ることにしました。
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昨夜は真夜中に歩いて来たので、朝起きたら駅や空港の周りの散策に出かけました。ホテルの玄関を出て直ぐにこれから利用するウィーン空港駅が見えていました(右上の四角いガラス張りの建物が駅の入り口です)。
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駅を右に曲がるとウィーン国際空港です。本当に近かったのだと改めて思う距離でした。
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昨夜入国審査を終えて出てきた飛行場の建物内となります。オーストリア航空の本拠地ですので「オーストリア航空のマーク」が輝いています。
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何時もは朝早く出発するのですが、昨日の様に遅い到着を考えて少しのんびりです。ホテルに戻りチェックアウトしてウィーン空港駅からオーストリア第二の都市グラーツに向けて電車旅が始まります。

2023年10月27日 (金)

JALファストクラス搭乗記(羽田→ロンドン:後半)

JALファストクラス搭乗記(羽田→ロンドン:前半)の続きとなります。

懐かしいアンカレッジの表示が見えて来ました。この文字を観ると昔のアンカレッジ経由のヨーロッパ便を思い出します(→アンカレッジ経由)。Th_55jal私の方は毎回、日本を出発した瞬間に現地時間に時計を合わせています。そして現地が朝の時間帯に起きれる様に飛行機で寝る時間を決めています。おおよそ飛行機の中で4〜5時間寝ることを想定して寝ることにしました。キャビンアテンダントさんにそろそろ寝ようと考えていますと話をすると上下の柔らかい寝巻きを準備してくれました。着替えをしている間にCAさんが座席をフルフラットにしてマットレスなどをひいて寝具を整えてくれるのです(🙏)。


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ファーストクラスのトイレには着替え専用の台が設置されています。上の写真の右側の壁に設置した台を降ろした状態となり。地面から10Cm ぐらいの高さの足台となります。トイレで着替えとなると「服が床についてしまうのでは」と抵抗感がある方への配慮からになると思います。
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パジャマの写真を撮っていませんので、JALのホームページから写真をお借りしました。その説明によるとパジャマとは言わずに「リラクシングウェア」と呼んでいる様です。「環境と健康に配慮し、生地にはオーガニックコットンを100%使用。また、ごゆっくりお過ごしいただけるよう着心地と肌触りに拘りました。日本が世界に誇るデザインオフィス「nendo」とコラボレーションしたオリジナルデザイン。上着の裾に付した赤色のタグは、日本航空の鶴丸ロゴと日本で古来より親しまれてきた「折り鶴」をモチーフとし、情報を極限まで削ぎ落として表現したものです」・・・となっています。
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トイレの洗面台にはいつでも自由に使える歯ブラシやクリームなども備えられています。紙以外に布製のタオルも準備されています。最大8名の人数に対しても2箇所のトイレがありますので、ほぼいつでも自由に使える状態となっています。大きさに関してはファーストクラスでも大きくはありません。トイレの大きささもやたら広い航空会社のあるようですが、ここはJALのスタイルに賛成です😸
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着替えの前にCAさんからマットは硬めと柔らかめとどちらかが宜しいでしか?と希望を聞いてくれます。JAL国際線ファーストクラス特別仕様の「エアウィーヴ DUAL MODE」、「エアウィーヴピロー S-LINE」とJALのこだわりが伺えます。片面は硬め、片面は柔らかめのマットレスと横向きにお休みの時も首・肩に負担をかけない頭の高さに保てる枕で、「理想的な寝心地を実現可能にしました」とのことです。私の方は横に寝るタイプですので柔らかめにしました。

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国際線の機上でこの様に広々とした状況で睡眠が取れるのは凄いことだと改めて思いました。私の様な庶民的な感覚では寝るのがもったいないと思う時間帯でもありました。
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寝心地最高の状態で4時間ぐらい寝たのでしょうか? 余りに現実離れした機内で、目が醒めて来ました。それでも起きるのが勿体ないので読書灯をつけてベットで横になりながら、旅行本などを読んで1時間ぐらい過ごしました。
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私が起きてゴソゴソ(笑)していたら、CAさんが気を利かせてくれて何かお飲み物でもお持ちしましょうかと尋ねてくれました。コーヒーを頼んだら温かいポットに入れて持って来てもらいました(写真を撮り忘れましたが前回と同じ感じとなりました🙏)
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周りの方も皆起きていましたので、ブラインドを開けてみると眼下にはアイスランドなのでしょうか、氷原の世界が続いていました。久しぶりに北回りの空路だったのを実感します。
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飽きることもなく眼下を眺めていると、次第に氷の大地から土の大地へと変わって来ました。海岸沿いに白いものがたくさん浮かんでいるのが観察できました。カメラをズームしてみると、なんと白いものは流氷でした。地球温暖化の影響で昔と比べたら氷の大地から流れ出す流氷も増えているのでしょうか?
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素晴らしいファーストクラスでの飛行も到着に近づいて来ました。 最後の食事となります。 気持ち的には朝食ですが、イギリス時間では昼食となります。食事の前にほうじ茶をいただきました。これも香りがよく流石に手を抜いておりません。
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洋食の朝食は「豆腐ヌードルと舞茸えのきの温製ミモザサラダ スモークサーモン」でれんこんひじきクレソン、紫キャベツとベーコン、くるみのマリネ、ひよこ豆のフムス、レモンドレッシングとなっています。
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和食のメニューとなります。私の料理の知識はほぼゼロですので、JALのHPからみると内容は「太刀魚の梅肉大葉焼き」「粟麩の田楽」「出汁トマト」「青葉の胡麻和え」「赤玉葱のピクルス」となっています。
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ボケた写真になってしまい、余り美味しそうに見えませんが、美味でした😅

ファーストクラスでは沢山のアラカルトメニューも準備されています。これも好きな時間で注文することも出来ます。私達は全くその部分も選んでしませんでした。
今回の飛行機で準備されていたのは; おすすめの一品千葉県産水郷赤鶏の焼き鳥丼。お酒のお供に赤坂松葉屋 白胡麻豆腐 柚子味噌添え。串盛り合わせ豚バラ梅だれ、鶏ももタレ焼、玉子焼き。 軽いお食事バルサミコ茸とフムスの彩り野菜サラダ 豆乳ドレッシング。宮崎和牛カレー。 桜海老のヴルーテ。 JALオリジナル麺JAL特製『ソラノイロ』鶏油香る中華そば。サンドイッチタッカルビ風パニーニサンド、三元豚のカツサンド。チーズセレクション:各種チーズの盛り合わせ 。リフレッシュメント季節のフルーツ盛り合わせ。プチデザートのトレイガトーピスターシュ、きなこロール。ショコラJALオリジナル・・・これだけでもレストランのメニューみたいですね。
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CAさんが気を利かせて何かアラカルトメニューからお持ちしましょうかとのことで「串盛り合わせ」を頂きました。なぜお店で食べるのと同じ鮮度と味も変わらずに提供できるのか不思議な一品でした。 
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日頃からお酒も余り飲まないし、食べるのもどちらかと言うと少食の2人ですので豪華すぎるJALの料理を多く取ることは出来ませんでした。しかしながら本当に良質な最高のメニューだと感嘆しました。
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機体はロンドン近くまで来たようです。まだもう少し居たいと思えるのはファーストクラスならではの経験でした。
長距離路線でのクラスによる違いは個人的感想では「エコノミーはとにかく着いた後の旅行を楽しむための修行の時間と耐えること」、「プレミアクラスはもう後何時時間の辛抱と頑張ろう」、「ビジネスクラスはもう少しいてもいいかな」、「ファーストクラスはまだ着いて欲しくない」となりました。ただエコノミークラスも以前と比べたら機内のエンターテイメントも充実して、iPhoneなどにシリーズものの何本かの映画やドラマを入れて集中してみると意外に時間が過ぎることや足を上げる様な工夫や首回りの固定などのグッツを使うと改善していました(→時差ぼけの解消法と機内便利グッズ)。
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お世話になった座席です。最後も綺麗にお片付けをして降りる準備です。
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このような素晴らしい座席を提供してくれたJALに感謝です。またいつの日かJALマイルでの特典航空券を手に入れることが出来たら嬉しいです(一応帰りもファーストクラスとなりますが)。
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早く馬鹿げた戦争が終わり最短距離で飛行できる日が来ることを祈りたいと思います。上の2つのルートは真逆に飛んでいる様に思えますが、地球が丸いことを理解できればロシアの北を迂回しているだけだと分かります。
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降りる直前にCAさんからお土産に綺麗な箱に入ったマカロンを頂きました。 対応して頂いた三人の素敵なCAさんに感謝申し上げる旅の始まりとなりました。
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ロンドン・ヒュースロー空港に到着です。まだ目的地のオーストリアには飛行機の乗り換えがありますので、次回はロンドン・ヒュースロー空港のラウンジやブリテッシュ・エアウェイでのウィーン到着までを記載致します。

2023年10月25日 (水)

乳がんのリスクファクター

2023年10月25日のFM放送「いきいきタイム」は乳がんについて1時間生放送で話をします。

乳がんは戦後日本でも増加している癌の1つで、今や罹患率(生涯でがんになる確率)は女性9〜10人に1人と最もかかる確率が高い癌となっています(高い順に、乳がん>大腸がん>肺がん>胃がん>子宮がん>膵臓がん)。 しかしながら手術や化学療法、ホルモン療法、放射線療法に反応しやすいため、日本人女性の癌による死亡率では第5位となっています(大腸癌、肺癌、胃癌、膵臓癌、乳癌の順)。


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これまで乳がん発症の色々なリスクファクターが検討されています。 よく知られている状態として 初経年齢が早い 閉経年齢が遅い(55歳以上) 出産経験がない 高齢初産(30歳以上) 長期間のホルモン補充療法 肥満・・・・・この様な文面を見たことがないでしょうか?

乳腺は二次成長期になり急速に発育します。 これには卵巣で主につくられるエストロゲンが関与します。 

乳房内には乳汁をつくり出す「乳腺組織」を含んだ小葉と乳汁を乳頭に運ぶ「乳管」があり、その周りを脂肪組織などが被い丸みを帯びた形になっています。 乳癌の90%は乳管から発症し、5〜10%が小葉から発症します。 

月経がある場合、生理に合わせて増減を繰り返しますがエストロゲンが比較的高い状態で経過します。また乳腺が発達する若い時期は、エストロゲンに対する反応が高いと考えられています。 妊娠や授乳中はこのエストロゲンは低下します(このため妊娠期間のない女性は高エストロゲンの期間が長くなることを意味しているのかも知れません)。  

エストロゲンは乳癌の発症や増殖に関与します。そのためエストロゲンに曝される期間が長かったり、若い時期には感受性も高まっていますのでこの時期の高エストロゲン状態は乳癌のリスクを高めます。 またエストロゲンは卵巣のみならず副腎皮質や脂肪細胞からも合成されます                        

このことを押さえて再度、リスクファクターをご覧下さい。 ①、②、③は高エストロゲン状態の期間が長いこと、①、④は乳腺のエストロゲン感受性が高い期間が長い、⑤は更年期障害などでエストロゲン製剤を補充したり、⑥の場合は肥満細胞が作り出すエストロゲンが増えます。 

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この様な状況を踏まえて、乳癌検診などの問診で、生理や妊娠・出産回数などプライバシーに関わる質問事項もあるのです(怒らないで質問事項に答えて下さいね)。

その他としては、血のつながりのある家族に乳癌になった人がいる場合はいない人と較べ2倍程度、癌のリスクが高くなります。これには研究段階も含めて複数の乳癌発症遺伝子が関与しています。

乳癌は自分で気づくとこもありますので、自己検診をして下さい。 他の癌と較べ予後のよい癌です。5年生存率も90%を越えています。 しかしまだまだ欧米と較べ、乳癌検診の受診者が少ないのが日本です。 また他のがんと比べて発症年齢が40歳代から増えるために、この年代は特に一番家庭の中心となっている30代〜50代の女性で検診を受けて頂きたいと考えています。どうか家族のためにも乳癌検診を受けて下さいね

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