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2017年10月20日 (金)

今週の生け花(平成29年10月第3週)

10月も第3週となりましたが、沖縄地方はだんだんと雲が厚くなって来ています。まだ風雨は強くありませんが、明日、明後日と台風の影響を受けそうです。Th_img_6005
本土の方も雨が強くなる地域もありそうですので十分気をつけて欲しいですし、選挙の投票日も気になると所です。

外の状況はどうであれ、いつもの2階の角には爽やかな秋風が吹いています。今週も生け花クラブの皆様がお花を飾ってくれていました。有り難いことですheart04

今週の生け花はもちろん黄色のヒマワリが目立つのですが、これよりも先に流木のような枯れ木と花器の組み合わせに眼が止まってしまいました。 熱帯魚をやっている方にとっては水草水槽のレイアウトとして、この様な流木をよく使います。緑の水草の中に古い流木を使用するとより緑が鮮やかになることで使うケースが多いようです。

Th_29103 しかしながら生け花では少し枝が伸びたような古木を使っているのを見たことがありますが、この様に重そうなどっしりとした木を使うのは始めてみました。それに2つの花器を組み合わせるのも実に斬新です。 

大きな帆のようなハラン、ドングリのような形の赤い実のヒペリカム、丸い赤い実の梅擬きもアクセントがあります。

ヒペリカムは黄色の可愛らしい花を咲かせますが、今度は実も綺麗な形ですので、花の時期も実の生る時期も楽しめます。

梅もどきは葉や枝振りが梅に似ているので名付けられているそうです。この実は「発芽抑制物質」を含んでいるそうで、鳥に食べて貰いその種を出すことで発芽するという巧妙な仕組みを持っているそうです(急に偉く思えてしまいましたcoldsweats01)。

次第に台風が近づきます、どうか被害が少ないことを祈りたいです。

<花材:ヒマワリ、ハラン、ヒペリカム、梅もどき、流木、ゼンマイ(加工品)>

2017年10月18日 (水)

世界を夢みて63:クラクフ市内観光No1

ワルシャワからバルト三国・ポーランドの旅行の最終地点となるクラクフへと向かいました。

クラクフは11世紀から1596年の約550年間ポーランド王国の首都として栄えた都です。当時のクラクフはボヘミアのプラハ、オーストラリアのウィーンと並ぶ中欧の文化都市として発展します。 ヴィスワ川に面したなだらかな丘の上に歴代の王の戴冠式を行ったヴァヴェル城が建っています。

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バス停を降りて、ヴァヴェル城に向かう道の右岸面は芝が植えられており、多くの市民が日光浴を楽しんでいました。その岸辺は遊覧船の発着場となっています。

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次第にお城が近づき、高いお城の城壁の部分に人だかりが出来ている場所がありました。大きな竜の像が立てられていて、多くの方が写真を撮っていました。なんと1〜2分毎にドラゴンの口から火を放つのです。どうりで子供達が熱心に見ている訳です。

この場所は竜の洞窟があった場所で、伝説によると、昔ヴィスワ川に悪い竜が住んでいて、美しい村の娘をさらって食べていたそうです。王の娘もこの危険にさらされます。村の靴職人が、竜を欺してタールと硫黄を染み込ました羊を食べさせます。竜は喉の渇きに襲われヴィスワ川の水をガブ飲みつづけ、とうとう破裂して死んでしまいます。それによって靴職人の若者は王女と結婚できたという伝説があり、立派に国を治めましたとのこと・・・scissors

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なだらかな坂を城門に向かった歩いて行くと、次第にクラクフ全体が見渡せるようになり、心地よい風が吹き抜けてゆきます。その先には大聖堂旧王宮などの建物があります。

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城門の中は思ったより広く、綺麗に花々が植えられているだけでなく、その向こうの美しい形をした大聖堂みえて来ます。その景色はまるで美しい絵画のように思える程です。 

この大聖堂は長い間、ボーランド国王の戴冠式などが行われ、それまでの国王の墓所ともなっています。長い間に幾度も増改築を繰り返したために、様々な建築様式をみることが出来ます。尖塔だったり丸かったりと形も様々ですが、それでもまとまった美しい大聖堂です。Th_dsc06342

この大聖堂の中は撮影が禁止のためにお見せできないのですが、煌びやかな装飾、王墓なども世界的に美しいと言われているほどで、ため息が出るほどです・・・写真が撮れたら最高だと思いますが・・・

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そこから直ぐに旧王宮に入ることが出来ます。四方が囲まれた広場の中央に立つと360度美しい建物の中にいる実感が湧いて来ます。今は博物館として使用されています。

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規模は小さいのですが、この中には世界的にも有名で貴重なレオナルド・ダ・ヴィンチの「白テンを抱く貴婦人」を所蔵しているチャルトリキス美術館でしたが、2012年から2017年5月まではこの王宮の1室に展示コーナーが変更になり、私の方は王宮でこの絵を見ることが出来ました(展示もこの一枚だけで20分単位で20〜30人までの枠で入ることが出来ます)。 世界的にあの有名なダビンチの油絵のポートレートは世界に3枚(4枚?)しかないのです。この一枚をみるために世界から多くの愛好家も訪れるそうです。 

レオナルド・ダ・ヴィンチの作品は沢山ありそうですが、他者を描いた油絵のポートレートは「モナリザ」「ミラノの貴婦人の肖像」とこの「白貂を抱く貴婦人」だけということです(ジネーヴラ・デ・ベンチの肖像を加えると4点?)。

ダビンチの絵はモナリザもそうですが、肖像画の背景も緻密なほど細かく描写されているのですが、この「白貂を抱く貴婦人」では修復の過程で殆ど黒く塗りつぶさてしまい、どのような背景だったのが分からなくなっているとのことです。そのことを考えると複雑な思いですが、背景が黒いお陰でこの貴婦人のやや赤みを帯びた顔の白さが浮き上がって来る気がします。私の様な美的感覚のない者が表しても愚かなことですが、折角だったら、ごつい手ではなくて繊細で華奢な手を描いて欲しいと感じてしましましたcoldsweats01

2017年10月15日 (日)

時のしずく (ビリー・バンバン)

八月後半から先週まで色々なことが重なり、ギターを弾くこともなく追われる日々を過ごしていました。今週のFM放送で久々にビリー・バンバンの曲をかけました。私はこれまでふたり兄弟のフォークデュオと思っていたのですが、長男さんがおられて彼らは次男・三男のコンビだったとのことです。 1969年に「白いブランコ」でメジャーデビューをし、1972年「さよならをするために」で紅白にも出場します。それ以外にも「れんげ草」「また君に恋している」などが有名でしょうか?

Th_ これまであまり聴いたことはなかったのですが、「時のしずく」という曲を彼らが唄っていて、この曲の歌詞とメロディの美しいことに感動しました。 作詞は渡辺なつみさんで、作曲はビリー・バンバンの菅原進(三男)が担当しています。

渡辺なつみさんの歌詞が美しいです。「雨だれの音 夜にこぼれて」で始まります。「ひとしずくひとしずく 舞い降りるあの笑顔」・・・この歌詞とメロディーが水に溶け込むように調和していて、酔いしれてしまいそうです。

聴いたことのない曲ですが、さっそくネットで歌詞とギターコードを見つけて唄って見ました。暫くギターを弾かなかったせいで押さえる指が痛いですweep

ビリー・バンバンのように綺麗には歌えませんが、代わりに綺麗な画像をつけましたのでよろしければ御視聴下さい。

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2017年10月13日 (金)

今週の生け花(平成29年10月第2週)

10月も中旬になりました。沖縄は穏やかな天候(?暑い)が続いています。夏場に大きな台風が来なかったことや少雨が続いていて、農家の方は水不足がTh_img_5985 心配となっているとお聞きしました。
確かにこの夏は私達の病院からも那覇市内を挟んで遠くに慶良間諸島がよく見えますし、海も青く輝いています。美しい景色が広がっています。

今週も2階のいつものスペースに生け花クラブの皆様がお花を飾ってくれています。外来や内視鏡室に向かいながらこの花を見ながら、ホッとする瞬間が嬉しいです。

今週の生け花は面白い組み合わせで、おのおの特徴的な花材を良くまとめ上げているなと感心します。
まず目に飛び込んで来るのは、ユニークな形をした花器と沢山の小さな実をつけた豆柿です。豆柿は中国が原産で、古い時代には日本にも渡来して柿渋を摂るために栽培されたようです。沖縄で見たことがない柿ですので、主に寒い地方で栽培なのでしょうか? 信越から東北にかけてよく栽培されているために「しなのがき(信濃柿)」とも呼ばれるそうです。

Th_29102 今日の豆柿は黄色ですが、その後黒紫色に熟し、渋みもとれて食べることも出来るとのことです。1度食べて見たいですねhappy01

この豆柿の対角線上の根本にあるスプレー菊の花弁が放射状に伸びていてその形もユニークで目立っています。リンドウドラセナも控えめですし、普段なら赤いガーベラは目立つのですが、豆柿とスプレー菊のユニークさに押され気味になっています。 

今回正面だけからは判らないかもしれませんが、もう一つ秘密があります。花器を2個前後に並べることで立体感や奥行きが出ています(下の写真)。

本土の方では一次的に温かくなったようですが、これから徐々に冷え込んで秋を深めて行くのでしょうね。沢山の美味しい果物も味わうことが出来る季節なのでしょう。綺麗な花を眺めながら美味しそうな果実を想像する贅沢な季節ですねshine

<花材:豆ガキ、ガーベラ、スプレー菊、リンドウ、ドラセナ>

2017年10月11日 (水)

昔は心(精神)は心臓にあると考えられていた

今日のFM放送は不整脈について話をしました。以前ブログに不整脈の種類については記載しました(http://omoromachi.cocolog-nifty.com/blog/2013/06/20130626fm-5a8b.html )。

旅行記の中で、生涯戻ることが出来なかったポーランドへの望郷の思いで、フレデリック・ショパンはフランスで亡くなる直前に、姉に自分が死んでも心臓はポーランドに戻して欲しいと嘆願したことを書きました。ショパンの死後、心臓はワルシャワへ運ばれ聖十字架教会に安置されています(http://omoromachi.cocolog-nifty.com/blog/2017/09/61no1-3ba2.html )。

それは当時心(精神)は心臓に宿ると考えていたからで、肉体は異国(フランス)にあっても心はポーランドの戻りたいとのショパンの希望だったのです。

Th_e8f28c732664743eccb1708dd6cc10c7 古今東西において、生命の首座や心は心臓にあったと考えられたいたようです。心臓の脈は自律神経によって支配されています。私達が念じても心臓は速くなったりしませんが、走ったりすると心臓は速く動きだします。 ビックリしたり胸が躍る経験をすると心臓が高鳴り、はち切れそうになります。私達は心が動く場面で心臓の鼓動を感じることがあります。 この様なことから、心(精神)=心臓と考えられていたのです。

当時は恋をして胸が高鳴っても脳がそうしたとは考えていなかったのです。心の動きを心臓がドキドキすることで私達は心臓の存在を感じることができ、心は心臓にあると考えたのです。

もう一つ、これも古今東西を問わず、心臓が物事を記憶する場所としても捕らえられたようです。ラテン語やイタリア語、英語などで「心臓」が記憶する場所として記載されているのです。「Heart」を辞書で引くと動詞の部分で「・・・を心に銘記する」「・・・を肝に銘じる」と出てくるはずです。そして私達日本人も「心にとどめる」とか「心に残る」などの表現があるように心臓で記憶していたと考えてたのですね。

心臓より複雑で緻密な作業を行う脳の機能についてはあまり知られてなかったので、精神的なことも記憶することも心臓が行っていると考えたのも無理はないことですね。

まあ恋をして「心がときめいて」胸に手を当てて祈ることはあっても「頭に手を当てたら」熱でもあるのといわれるのがおちです。やはり胸がキュンとするのは心臓なのでしょうか?

2017年10月 8日 (日)

世界を夢みて 62:ショパンを訪ねてNo2(生家とミニコンサート)

クラッシック音楽を知らない私でもフレデリック・フランソワ・ショパンについては聴いたことがあります。熱烈なファンも多いと思いますし、ピアノの詩人として言われた彼の曲のことを書いても墓穴を掘るだけでしょうから触れずにおきますcoldsweats01

フランス出身の父とポーランド人の母のもと2番目の子供としてポーランドで生まれます。7歳で最初の作品「ポロネーズ ト短調」を作曲し、16歳でワルシャワ音楽院へ入学し、首席で卒業します。21歳で故郷を出て、ウィーンや父の祖国のフランスで過ごしますが、その間に祖国は色々な動乱に巻きこまれ、彼自身も肺結核(おそらくそうだと考えられているようです)に犯され、ポーランドへの望郷を抱いたまま、帰ることなくパリで39歳で亡くなります。

Th__2 既にその当時、名声を博したショパンだったため、フランスで壮大な葬儀の後、フランスの墓地に埋葬されます。以前そこを訪ねたことがありましたが、沢山の花が飾られており今でも多くの方に愛されていると感じました。最期に姉のルトヴィカが訪ねてきて、自分はもう祖国に帰れないが、心(心臓)は祖国に持ち帰って欲しいと・・・(当時、心は心臓に宿っていると考えられていたため、精神は祖国に帰して欲しいと願ったのです)。遺言通り彼の心臓は死後アルコール付けにされ、今はワルシャワの聖十字架教会に在るわけです(http://omoromachi.cocolog-nifty.com/blog/2017/09/61no1-3ba2.html

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ワルシャワから西に60Km程のビォラ村にショパンの生家があり、今ではショパン博物館として整備されています。

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ショパンがいた当時の家具や実際に使っていたピアノや実筆の手紙などの展示もあります。それ程見るべきものは多くはありません。旅行日程に組み込まれていなければファンでなければ少しガッカリするかもしれません。

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しかしながら25年前と比べたら、周りが見違えるほど綺麗に整備されていて、入り口のゲートもかねたギフトショップも充実していますし、公園も広々で整っていました。その意味では以前より出かけても十分楽しめる気が致しました。余り買い物をしない私ですがギフトショップでショパン関連のお土産などを買って帰りました。

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木々に被われ、池や川も流れる公園は歩くだけでも元気になれます・・気持ちよいですheart01

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公園の奥の方から音楽が聞こえて来ました。大人も子供もいますが、青空演奏会?が開かれるのでしょうか思い思いに準備をしていました。時間があればゆっくりと聴いてみたい思いました。

その後ワルシャワに戻り、散策後夕方からはミニコンサートに出かけました。25年前に来た時にはショパンの生家でも学生らしい方が何曲か弾いて下さり、夜は水上宮殿でのコンサートを楽しんだ記憶がありました。場所も素敵でした。

今回も折角のワルシャワですのでプライベート・リサイタルを聴くことにしました。

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とある2階の会場にてのコンサートです。この様な空間でピアノを生で聴けるのは本当に幸せな時間となりました。

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今回の演奏者はMaciej Poliszewskiさんでショパンアカデミーを卒業し、同校で教授もなされた方です。国内外で演奏活動をこなしながら、この様なプライベートの音楽会も開催されています。 流石にプロの方の弾き方は繊細さと力強さがありました。私の方は特に彼の小指のタッチが凄いなと感激しつつ、あっという間に終わってしまいました。終了後は彼のCDを二枚ほど求めて、サインを頂き、更に写真も一緒に撮って貰えました。宝物ですが、彼の写真だけでなく私の顔も大公開になりますのでこの写真は省きましたcoldsweats01

姉がピアノをやっていたせいで、子供の頃より聞き慣れたピアノの音はやはり大好きです。またチャンスがあれば聴きに行きたいです。

2017年10月 6日 (金)

今週の生け花(平成29年10月第1週)

10月に入りましたが、沖縄は天気が良くて日中は30度越えで、Th_img_5968_2 汗ばんできます。この時期になると日本が南北に長いことが分かるようになって来ます。北の地方では朝晩は暖房を入れたくなると思いますし、沖縄はまだまでクーラーをかけないと寝苦しい夜です。それでも暑さのピークは過ぎたように感じます。   

今週も生け花クラブの皆様が2階の小さなスペースにも生け花を飾ってくれていました。
今週の生け花は白い花器と相まって、とても清々しく感じられます。空気の澄んだ秋の青空の下にいるかのように思えてしまいます。

Th_29101 今回ガーベラの黄色の花弁に中央部のピンクは目立ちますし、元気が貰えそうです。全体が鮮やかな色彩で包まれているのを締めているのが葉材として用いるドラセナです。この辺りは生け花クラブのセンスの良さを感じさせますshine

それともう一つ感心したのは、同じ枝振りに赤い実を連ねる、トウガラシまゆみ(真弓)の使い方です。 トウガラシの赤い実は光沢があり、キラキラと光っています。これに対してまゆみは光を吸収する細かな絨毯のような赤い実をつけています。 この2つの異なった実のお陰で濃淡や奥行きが出ているように感じられます。

その赤い実の間にポツポツとピンクのミニバラがアクセントをつけています。この大きさも微妙にバランスが取れていて好感が持てます。

これから1年で1番いい季節がやってくるかもしれません。美味しい果物や新米が出てくるのでしょうね・・・アラマァ!・・・食い意地が出てしまいました(私の頭は花より団子でしょうか?coldsweats01

<花材:まゆみ、トウガラシ、ガーベラ、ミニバラ、ドラセナ>

2017年10月 4日 (水)

肺がんの治療法の変遷

今週のFM放送は「肺がん」について説明しました。

肺がんは日本人のがん死亡の1位(男性で1位、女性で大腸癌の次の2位で男女併せて1位)を占めています。 がんになる順位でいうと男性は胃癌、大腸癌、肺癌、前立腺癌、肝臓癌で、女性は乳癌、大腸癌、胃癌、肺癌、子宮癌となります。

Th_ このことより肺癌が治療に難渋する病気であることが伺われます。肺癌は無症状で進行することも多く、発見時にすでに手術の適応でない方が6〜7割を占めています。 このことが一番重要でしょうが、肺癌の特殊性もあります。

肺癌といっても性質が異なる癌が主なものでも4種類存在します。それぞれが違う治療法を求めらますし、喫煙との因果関係も様々です。

肺癌はまず大きく小細胞肺癌(15%)とそれ以外の非小細胞肺癌(85%)に分類されます。非小細胞癌は腺癌(50%)、扁平上皮癌(30%)、大細胞癌(5%以下)に別れます。

小細胞肺癌は増殖が早く、転移しやすい癌のため、以前よりごく早期以外に手術療法の適応がなかったために、その他の手術療法の重要性が高かったタイプ(非小細胞癌)に分けて考えていました。しかし抗がん剤や放射線療法が効果があるタイプです。

非小細胞肺癌はⅠ期から中期(ⅢA期)までは手術適応があり、手術に加えてその他の化学療法や放射線療法の組み合わせて行われています。進行癌では手術は不可能で化学療法や放射線療法が主な治療となります。

喫煙と因果関係が特に高い小細胞癌や扁平上皮癌は日本においても喫煙率が低下するにつれて今後低下することが予測されています。 いま喫煙とも関連の少ない腺癌が女性の増加と共に問題となっています。手術可能ならいいのですが、最初に書いた通り進行して発見される肺癌が多く、このタイプはこれまで抗がん剤や放射線療法があまり奏効しないことがありました。

この治療に光明が差したのが、分子標的薬、さらにはⅣ期の非小細胞癌に対して「免疫チェックポイント阻害剤」の出現です。 これは癌の細胞が持つ遺伝物質を解析して、どのタイプで効果があるかもおおよそ目星をつけてから治療を開始します。 

この薬剤は一般の方々では高額医療で医療費を圧迫しているニュースで話題となった薬剤で知っていらっしゃるかも知れません。 この薬だけで1年間投与し続けると1人に対し1400万円以上の薬代がかかっています。 肺腫は稀な癌ではなく多くの国民がなっている分、使用する患者数も非常に多くなります。ですのでより国民の医療費の高騰が危惧され、厚生労働省も非常手段として薬剤メーカーに薬価の改訂前に薬の値段を下げさせたほどだったのです。

しかしながら、これまで効果がなかった治療に著功するケースもあり更なる治療薬の開発が求められています。                          Th_40b720f8eab2db2baa336d8f299ba8_2

肺がんの原因として喫煙は大きな要因で、肺がんの発生の関連でいえば喫煙が85%関与しています(上記の腺癌のように喫煙と関連しない肺がんも15%存在します)。1番大きな要因となる喫煙をなくすだけで医療費の高騰を防ぐことも出来ます。

死亡第1の肺癌も早期発見と併せて色々な治療法と組み合わせ、今後日本でも肺癌は低下に転じると予想され、更なる効果のある治療法が出てくるのを望むのです。

2017年10月 1日 (日)

手を挙げる(キレる)前に考えよう

時として人間は感情に支配されてしまいます。 ちょっとしたことがきっかけで怒りがこみ上げてしまいます。いわゆる「切れた」状態になることもあります。

感情や情熱の支配から時として、素晴らしい芸術や文学も生まれることがあります。恋でもそうです。相手を想う感情が溢れ出し、それこそ周りが見えない状態になります。

Th_b252ed5f11bc314e594e18f3545cf73a しかし、実社会においては「切れる」事に対して殆どいいことはないのです。相手を傷つけ、不快にし、敵対し合います。そしてなによりもこの感情が収まった時に1番惨めな思いをするのは、自分自身だと気づくのです。

激情型の人間は、自分がこのタイプの人間であることを、まず認識すべきです。あることが起こった時に、まず一呼吸置くことです。そして冷静に考えるのです。

理論的に解釈するように心がけてゆきます。 最初は上手く行かなくとも、次第に人間の脳は学ぶことが出来ます。 次第に同じことが起こり怒りがこみ上げても、それを冷静に考え処理することが可能となります。今まで自分にあった「切れる」という幼弱性を克服することが可能なのです。

1度出で言葉は、本意でなくても、取り消すことは出来ません。常に冷静に考え、発する言葉に気をつける様にならないといけないのです。 それが成長だと思うからです。

2017年9月29日 (金)

今週の生け花(平成29年9月第5週)

9月も最後となって来ました。8月が終わり9月になるといつもTh_img_5924 もの悲しさを感じるのですが、今年は私にとってはあまりに忙しくて考える(感じる)暇もなく終わろうとしています。

南国の沖縄でもやっと朝晩は強烈な暑さから解放されてきました。先ほどまで明るかった外が、ブログを書こうと思ったらもう真っ暗になっていました。

今では「釣瓶(つるべ)」をみたこともない日本人も多いと思うのですが、この様に秋の日の短さを表現した「秋の日はつるべ落とし」はこの時期妙に納得できる諺です。

Th_2995 今週も2階のいつもの場所に生け花クラブの皆様がお花を飾ってくれていました。

ちょっと落ち着いた大人の感じが致します。舟形の白に茶が混ざった花器にドラセラの葉がしっとりと連続しています。
その上に淡いピンクのバラが気品良く咲いています。そして薄い黄色のカーネーションも自己主張をすることもなく穏やかに寄り添っています。

9月から10月になると最初は緑がかった野バラの実も赤く色づきます。枝の途中の実を落として、先端にたわわに実がなるように形を整えて、上手く上方に枝が伸びるように配置する生け花クラブの皆さんのセンスの良さがみて取れます。

さあ、もうすぐ10月。1年で1番実りの多い時期かもしれません。豊かな秋を楽しみたいものです。

<花材:野バラ、薔薇、カーネーション、ドラセナ>

2017年9月27日 (水)

尿管結石の痛みはお産と同程度の痛み?

今日のFM放送は、尿路(尿管)結石について話しましたので、ブログでは尿管結石の痛みについて話をしようと思います。

まず、言葉の使い分けから・・・私は泌尿器科医ではありませんが、よく「尿管結石」と「尿路結石」は違うのですかとの質問を受けることがあります。

Th_ 私達の尿を作り、体外に排出する組織を泌尿器系呼んでいます。左右の腎臓・尿管および膀胱・尿道より出来ています。腎臓と膀胱を繋いでいる細い管が尿管、膀胱から先の排出されるまでの間の管を尿道と呼んでいます。ご存じのように男性では尿道が女性より長く、その尿道を取り囲むように前立腺があります。 年齢と共に前立腺が大きくなる傾向がありますので、尿道が前立腺により前後左右から圧迫される様になります。その為多くの方が年齢と共に尿に勢いがなくなり、排尿困難や排尿時間がかかったり夜間頻尿の原因ともなります。 女性は尿道が短いので、出しにくいことはありませんが、逆に外部から細菌が入りやすいので膀胱炎などにかかりにくくなります。

石の存在部位により、腎内結石、尿管結石、膀胱結石、尿道結石に分けますが、腎臓は尿を作り出す組織ですが、それ以外は尿を運び出す道ですので、尿管・膀胱・尿道をひっくるめて「尿路」と呼んでいます。

主に腎臓で尿を作り出す過程で、シュウ酸カルシウムを主成分とする結石が出来ます。脂肪分の多い食事やカルシウム不足、高尿酸血症の方、ストレスの多い方、まだ脱水などで尿が濃縮されやすい場合などで石が出来てしまいます。

腎臓にあるうちには痛みもないのが普通で検診のエコーなどで腎結石をされることがあります。ところが尿管はとても細く、滑らかさ組織で痛みを感じる神経も回りに沢山存在します。

尿管結石で殆ど痛みを感じない方も中にはいますが、強烈な痛みは多くの方が聞いたことがあるかも知れません。どれ程に痛みかと言うと、大の大人が七転八倒し冷や汗をかくほどの痛みで嘔吐などの症状も伴い、救急車で搬送される方も多くいるほどです。

米粒ほどの石でも表面はギザキザしています。Th__2 腎臓から石が落ちて、滑らかな尿管の中を通ると背中や脇腹にかけて突然激痛を生じます。腎臓からは尿が作られて続けますので、尿管は上から下へと蠕動運動によって尿を膀胱に運んでいます。尿管に石が引っかかると、腎臓に近い尿管は拡張し、尿管は蠕動を強くして結石を押し出そうとします。 そのために数分おきに「痛んだり止んだり」の疝痛発作が起こります。 この二種類の痛みが尿管結石では襲って来るのです。

男性が女性より2〜3倍多く、特に30〜50代の男性に多いとされています。尿管結石を患った女性の患者さんから「お産ぐらい痛かった」聞いたことがありますのでやはりかなり痛いのです。男性でも尿管結石の排石の場合、生みの苦しみを味わうのです(痛いのは尿管を移動する時で尿道を移動するときはそこまで痛くはありません)。

お産は出てくる喜びも大きいので痛みも半減されるかも知れませんが、尿管結石は出て来ても米粒のような石ですので、恨みはあっても喜びはありません・・・coldsweats01

違う方向になってしまいましたが、腎臓から出た石は尿管、膀胱、尿道を経由して出てゆきますが、症状が激しいのが尿管を通るために尿管結石と呼んでいることが多いです。尿路結石でも間違いはありません。

2017年9月25日 (月)

世界を夢みて 61 : ショパンのワルシャワを訪ねてNo1

ワルシャワの街を廻ると、至る所でショパンに出会えます。それ程ワルシャワ市民はショパンを愛しいるのだろうと感るのです。

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25年前と同じ佇まいだったワジェンキ公園のショパン像と再会。当時の記憶のまま変わらず鎮座していました。柳の木の下に座り故郷の自然を眺めているショパンの像です。

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この広場には沢山の椅子がなら並べられ、夏の間はショパンのミニコンサートを無料で聴くことが出来る市民の憩いの場所となっています。

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ただ25年前と違ったのは市内各所(おおよそ15カ所)に黒っぽいショパンのベンチがあったことです。このベンチはテーブルの上に現在地を示した地図が書いてあり、その横のボタンを押すとショパンの曲が流れます。どのテーブルも違う曲が流れますので、ワルシャワでこの椅子を見つけたらボタンを押してみるのも楽しいですよ。

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この公園を抜けて、王宮広場へと続く大通りに面し、コペルニクス像の近くに、聖十字架教会があります。ポーランドに生涯帰ることが出来なかったショパンの遺言通り、姉のルドビガによって彼の心臓はワルシャワに持ち帰えることになります。この心臓は今でもこの教会の支柱の一つに安置されています。当時心臓に心が宿ると考えられていたため39歳で生涯を閉じたショパンは肉体は帰れなくても「心はポーラントに帰りたい」と願っていたのです。

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第二次世界大戦中は教会もドイツ軍により破壊され、心臓も持ち出されますが、教会の再建後無事ショパンの心臓も元通り安置されています。ショパンの心臓はアルコール浸けで保管され、50年に1度ほど、専門家の調査のため開けて保存状態を調べられるとのことで、その時以外は関係者もみることが出来ないそうです。

Th_dsc05768_2 また今回違っていたのは、教会の側面に大きく聖人となったポーランド出身の第264代ローマ法王のヨハネ・パウロⅡ世のレリーフが飾られていたことでした。熱心なカトリック信者の多いポーランドで本当に愛されていた神父さんだったことが分かります。特に2013年にローマ法王庁が聖人になる条件を満たしたと「列聖」として認めた事によりポーランド各地の教会や広場などで彼の写真や銅像をみることが出来ました。



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この教会を出て直ぐ斜め向かえに美しいバロック形式のヴィジトキ教会があります。その近くの学校にショパンは通っており、1825年にショパンは日曜ミサの際にパイプオルガン奏者に指名され、この教会で何度か演奏したそうです。

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今でも当時のままのパイプオルガンが残されていますが、今回は修復中でオルガンの前がカバーされていました、残念!

ショパンの生誕100周年にあわせて2010年にリニューアルされたショパン博物館があるのですが、残念ながら時間が無く廻れませんでした。次回ワルシャワに行く機会があればぜひ訪ねたい場所です。

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その後ショパンもよく食べに来たという「ホノラトカ」にて夕食を頂きました。ヌードル入りのコンソメスープ、ベレメニ、生野菜、アップルパイなどを頂き大満足。きっとショパンも食べたのだろうななどと思いながら食べさせて貰いました。

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店のオーナーからショパンがいつも座っていたという席を説明され、写真をパシャリと(中央の2人掛けの席です)・・・ショパンを敬愛する方々が世界中からこの席を指名して食事に来るそうです。

次回はショパンの生家とショパンのミニコンサートを紹介致します。

2017年9月15日 (金)

今週の生け花(平成29年9月第3週)

那覇市も台風の影響で僅かに風が強い状況が続いていいますが、これから九州・本州地方への影響が心配です。

Th_img_5794 先週は生け花クラブの活動がありませんでしたので2週間ぶりにいつもの2階の場所にお花が飾られていました。
外の雨風とは違い、この場所は静寂な気品さで満ち溢れています。

花崗岩の庭石のような花器がどっしりとした安定感を醸し出しています。その上にモンステラの青い大きな葉が被さり、更にリンドウの紫の花が自然の風景を思い浮かべさせてくれています。
スプレーカーネーションがワンポイントとして添えてあり、そのお陰で思い雰囲気になっていません。
今回はツルウメモドキの直線的な枝振りに沢山の黄色い実が全体を引き締める作用があり、印象的な作品となっています。

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ツルウメモドキは盆栽などの観賞用や生け花、フラワーアレジメントの花材としても使われるつる性木本だそうで、秋に黄色の実がつき次第に赤い色に変化しますが、長い間実が落ちずに鑑賞できるために重宝がられているようです。この様に色づく実をみると秋の気配を感じますね。

<花材:ツルウメモドキ、リンドウ、スプレーカーネーション、モンステラ>

(暫く出張が続きますので返事や更新が滞るかもしれませんがご了承下さい)

2017年9月13日 (水)

輸血のための交差適合試験

今週のFM放送は、血液型について話をしました。医学的な見地からですので、血液型と性格など多くの方が関心のあることではありません(笑)。 以前ABOの血液型についてはお話しましたので(http://omoromachi.cocolog-nifty.com/blog/2015/07/post-5820.html )、今回は実際の輸血に関して、輸血の際の検査法について少し記載します。

血液型にはA型、B型、O型、AB型が存在します。Th_ 輸血に対してはRHプラスとかマイナスといわれるRH血液型D抗体検査という条件も大きく作用します。それ以外に人間の体には不規則抗体といわれるいくつかの抗体が存在して、僅かながらその為に同じ血液型、同じRHのタイプでも輸血出来ない場合も存在します。

Th__2 ・輸血をする際に、違った血液型を輸血すると、凝血や溶血が起こり死に至るケースもあります。ですのでその人に輸血しても凝血が起こらないような血液が必要な訳です。 その為の検査は、患者の血液と試薬(血球と血清)を使用し、肉眼で赤血球の凝集をチェックします。

・ABO血液型の検査でも、実は2種類の検査(オモテ試験とウラ試験)を実地しています。

先ずはオモテ試験にて、実際の患者さんの血液型がどのタイプかどうかを判定します。 これでほぼ問題ないのですが、これまでの輸血歴などで色々な抗体が出来た場合もあるために、ウラ試験を追加して確実にその血液型であることを判定しています。

それだけでなく実際に輸血をする場合は表・裏試験だけでなく、実際の輸血用に提供された血球を使って凝血が起こらないかどうか判定します。

輸血で反応が起きやすい抗体の1つにRh(D抗体)があります。日本人の99.5%はRhプラスでRhマイナスは0.5%と少数派となっています(ちなみに白人はRhマイナスは15%程度です)。

日本人の血液型は多い順にA,O,B、ABで人口比で4:3:2:1の割合です。ですのでAB型でなおかつRhマイナスは人口的に非常に少ないため、手術や外傷などで多量の輸血が必要になる時には注意が必要となり、全国的にも日赤などで登録確保体制が構築されているのです。

2017年9月10日 (日)

○○ファーストの行き着く先は

最近世界の政治では○○ファーストが溢れている。

それを支持する人々には聞こえはいいのかもしれません。 まず有権者、自分を支えてくれることを第1位と考えて施策を講じることは、為政者にとってある意味正しいのかもしれません。

Th_4df16f41019fbafc6c5f89ce87aa41e0 しかしながら「○○ファースト」がややもすると「他の人々はどうでもいい」との排他的な考えが同時に起こることを危惧するのは私だけではないと思う。

正義や理想、理念なき世界での○○ファースト。 ○○ファーストを掲げる方々の意見と博愛や平等といった全世界共通の理想との整合性をどうするかが難しいと考える。

自分だけが良ければとの考えはいずれ、自分以外との間で軋轢をうみ、衝突が必須であろうと考える。

世界・日本中ではびこる○○ファースト、その追及の行く着く先は殺し合いによる決着しかなくなるかも知れない。 そこで勝つのは正義ではなくて単なる多数者であると言うことを歴史から学ばないといけないと思う。

2017年9月 8日 (金)

世界を夢みて 60 : ワルシャワ市内観光No2

前回のワルシャワ市内観光の続きです。これまでの旅行記に写真を多く入れるとすぐに量が多くなってしまうために、分けて載せています。

ワルシャワ市民がこよなく愛しているショパン関連以外の観光を先にご紹介します。前回紹介したワルシャワ市民には不人気の文化科学宮殿から東のヴィスワ川に向かった辺りが新市街地区、更に奥が旧市街地域となります。特に多くの建物は第二次世界大戦時にナチスにより徹底的に街が破壊されますが、ワルシャワ市民の情熱で復興を成し遂げます。

新市街地区の中央には幅が50mもある大通りがあり、両サイドに高さを揃えた建物が並んで建てられています。レストランやカフェ、有名ブランドショップも並びますが、歴史的な教会や大学などもある、賑やで開放的な通りとなっています。

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南側でマルシャウコフスカ通りからクラクフ郊外通りと名前を変える辺りに、コペルニクスの像が建っています。

25年前に立てられた時には周りが工事中ではなかったのですが、今回は周りの建物が工事中でコペルニクス像が上手く撮りにくい状況でした。1473年生まれのコペルニクスはクラクフ大学で天文学を学んだ後イタリアのボローニャ大学に留学し法律を学び、再度故郷のポーランドで司教となります。有名な地動説を研究しますが、天動説を唱える教会とは相容れない考え方で、彼は地動説を唱えた書「天体の回転について」の発表を死の直前で発表します。そのため彼自身は迫害は受けずに済んだのです。しかしその1世紀後のガリレオ・ガリレイは地動説を曲げずに宗教裁判で処刑されるのです・・ガリレイはちょっと可哀想ですweep

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コペルニクス像のすぐ近くにショパンの心臓を祀った聖十字架教会があります。

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そこから3分ほど歩くとワルシャワ大学があります。1810年創立の総合大学です。25年前にこの場所で写真を撮ったのですが、今と違い髪がふさふさで我ながら月日の流れを感じてしまいましたweep

今回はガイドさんがワルシャワ大学の出身で今でも関連があるとのことで、大学の校内にも入ることが出来ました。中では新学期に向けてのレセプションの準備などを行っていました。売店もあり、ワルシャワ大学のネーム入りのシャツなども購入可能のようです。やはりこの大学もドイツとの抵抗運動の場所でもあったため、ワルシャワ蜂起や教育禁止令により63人の教授が犠牲となり、キャンバスも60%が破壊され、さらに大学の所蔵資料も80%が燃やされたりドイツに持ち去られ、その後戻ることはなかったと言われています。

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暫く歩くと大統領官邸がみえて来ます。入り口にはポーランドの英雄ユーゼフ・ポニャトフスキ像が立っています。

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そこから大通りを旧王宮に向かうと、ため息が出そうな程綺麗な王宮広場があります。中央に立つとどこから写真を撮っても綺麗と思える景色があり、多くの観光客が集っている場所でもあります。

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広場の中央には1596年にポーランドの首都をクラクフからワルシャワに移したジブムント三世の碑が建てられています。周囲は旧王宮、洗礼者ヨハネ大聖堂などの建物が整然と建っています。

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王宮広場を少し下ってゆくと、これもナチスにより徹底的に破壊された旧市街広場に出ます。丁度ワルシャワ旧市街の中心地の部分となり、四方が四角い色とりどりの建物に囲まれ、多くの民芸品店やレストランなどが軒を並べています。

広場には椅子が並べられ、観光客が座ってくつろいでいます。
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広場の真ん中にはワルシャワ市の紋章となっている「人魚像」があります。コペンハーゲンの可愛らしい人魚像と違い、この人魚像は楯と剣を持って筋骨たくましい人魚さんです。シッポの形も竜の様な感じです。昔話で、人魚がヴィスワ川の漁村のワルシャワを気に入り住み着きますが、最初は悪戯好きで漁民の網を破ったりしたそうですが、容姿も唄声も綺麗で次第に漁民達も人魚を受け入れます。しかし彼女を見せ物の商売に使用とした商人が罠を仕掛け、人魚を捕らえるのですが、それを聞きつけた漁民が彼女を助けます。それに感謝し、人魚は剣と楯でワルシャワを守ることを誓ったそうです。そのためにワルシャワの紋章となったそうです。道理で可愛い人魚さんではなくて勇猛果敢な感じを受けるわけです。

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25年前の写真を見返すと、同じ様な人魚像がどう見ても旧市街広場ではないところ(城壁の近くでしょうか?)にあるのです。 そう思い色々な本を見てみると、なんとワルシャワ中心地にもう一つあるとのことでホッとしました。 25年の間に人魚姫が自分で移動したのかと思いました・・coldsweats02

ところがそれだけでなく、その時の旅行で買ったポストカードを見ると、旧市街広場の人魚像がないではないですか・・・Why?

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上のポストカードの中に人魚像がいない、やはり時々川に泳ぎに出かけているのでしょうか?・・・・この疑問も調べてみると、途中像の修復期間があったようで、上の写真は人魚像が修復に出された時の写真ではないかと想像しました。ワルシャワの守り神なのですから夜な夜な遊びに行っていてはこまりますhappy01

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ここから暫く歩くとかつての二重で出来た城壁の通り抜けてゆくと、旧市街から新市街地となります。

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あまり目立たないのですが、キューリーの生家があり、現在は博物館として研究資料や写真などが展示されています。彼女はパリ大学へ進学し、そこでの研究で、世界で唯一ノーベル物理学賞(1903年)とノーベル化学賞(1911年)の2部門で受賞した方です。彼女もやはりボーランド市民が尊敬する方でもあります。

次回はポーランドで一番愛されたショパンについて書いて見たいと思います。

2017年9月 6日 (水)

爪白癬治療も塗り薬へ

水虫や体部白癬などの真菌類の感染症は、真菌も持つ特殊性から根治に時間がかかりました。特に足の水虫が爪の中に入ると、硬い爪に守られて、塗り薬も効かないためお手上げ状態でした。その後は爪白癬にたいする内服治療へと治療法が変化しましたが、時間がかかることや副作用の注意点もあり、なかなか普及しませんでした。

2014年に爪白癬に対する塗り薬の許可がおりましたが、さほど期待は出来ない状況でした(もちろん効果が十分にあった症例もあります)。この薬も爪の中への浸透が不十分だったからなのです。(この様なことは以前ブログに書きました http://omoromachi.cocolog-nifty.com/blog/2013/09/post-e079.html  )

2016年4月から新しい2番目の爪白癬用の塗り薬が発売許可が下りています。この薬は薬剤の浸透性が高く、爪白癬に対して効果が高いことが分かる様になり、皮膚科などで急激に処方が伸びている薬剤となっているようです。

Th_b4bf0283721c8f31e0baf8413ab748c9 新薬が出ると発売後1年間は副作用などのモニタリングを行ったりしますので、長期的に処方出来ない決まりがあります。今年の4月からは1年が経過したために、これまで外来受診1回につき1本までしか処方出来きなかった制限は解除されています。

全く副作用が無いわけではありませんが,塗り方に注意しながら気長に使用して行くと、多くの症例で塗り薬だけで爪白癬が完治することが可能な時代になりました。 これは非常に画期的なことかもしれません。

ある調査では日本人10%、約1250万人が爪白癬を持っているといわれています。爪が変性して厚くなるなったような爪白癬をお持ちの方や気になる方は、1度皮膚科の先生と御相談されて方がよいかもしれません。 薬剤の進歩の1つです。

2017年9月 3日 (日)

世界を夢みて 59 : ワルシャワ市内観光No1

ポーランドの首都ワルシャワは歴史、文化、音楽、教養が溢れる文化都市でした。25年前と比べても更に近代都市と変貌していると感じました。
今回はリトアニアからバスで入国したのですが、ワルシャワ・ショパン空港やワルシャワ中央駅から入って来る旅人も多いと思います。
夜、ワルシャワのホテルに着いたのですが、いつものように寸暇を惜しんで、夜の街の散策へ。もちろんこんな時にはリスクを避けるために人通りの多い所しか歩きませんが・・・

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ワルシャワ中央駅の夜景です。光が美しく、構内も清潔で綺麗でした。このワルシャワ中央駅と近く文化科学宮殿の辺りが1番賑やかな所で、大きな近代的なホテルやビジネス街もこの辺りに集中しています。モダンな場所です。

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ワルシャワ駅に隣接するバスターミナルです。ここも光が綺麗でした。 

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お店は閉まっていましたが、酔っ払いに気をつけながらウインドウショッピングです

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右奥の茶色い部分がワルシャワ旧市街地で右手前が新市街地となります。

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反対側には高いホテルやビジネスビルが並びます。この写真からでもワルシャワって広いということが分かって頂けると思います。

さて、上の写真はどこから撮ったと思いますか?、ワルシャワ市民がジョークでここからが1番美しい眺めだと言っています。何故かって・・・それはこの場所で見れば、この建物(下)を観ないで済むからだと言うことなのですが・・・・⤵

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→実は、上の写真は、悪名高き(笑)文化科学宮殿の一番上の展望台からの写真だったため、この宮殿をみなくて済むというポーランド人らしい話しです。この建物はスターリンによってソビエト連邦からポーランド人民への贈り物として1955年に完成します。高さ237メートル、42階立てで、尖塔の高さが49m、部屋数3288室とワルシャワのシンボルタワーですが、当時の名前はヨシフ・スターリン記念文化科学宮殿の名称でした。ソビエト支配に快く思わない多くの市民にとっては、この建物は支配の象徴だったのです。そのためにこの建物自体が見えない展望台からの眺めがワルシャワの一番いい景色だと揶揄したのです。 

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今ではスターリンの名前は省かれ、文化科学宮殿となっています。展望台には夏季は20時、冬季は18時まで開いています。エレベーター近くの案内所で20ztで購入出来ますが、結構混んでいました。更に私が乗ろうとした時に団体客が入って来たために15分ほど待たされました。乗りたい方は時間の余裕をみて昇って下さいね。

幾つか写真を撮ってホテルに戻り明日からの市内観光に備えました。一気にワルシャワ市内観光を書き終わろうと思ったのですが、写真が多く見所も沢山したので、ワルシャワ市内観光を続けて書きたいと思います。飽きずにご覧下さいね

2017年9月 1日 (金)

今週の生け花(平成29年9月第1週)

Th_img_5737 季節は9月となり秋へと向かってゆきます。まだまだ暑い沖縄ですが、肌で感じる暑さのピークは過ぎた気が致します。私の方は30年以上1日の半分以上を病院の冷暖房の中で過ごし夏でも冬でもあまり温度差の無い生活を続けてしています。ヤワな体ですので1日中外にいたら夏バテしてしまうかもしれませんweep             

今週も生け花クラブの皆様が2階のいつもの場所にもお花を飾ってくれていました。今週の生け花はギュッと濃縮された美しさです。

落ち着いた花器とビバの緑の硬い葉を後方に置くことで、ひときはダリアの大輪が目立ちます。そのダリアの花の色がとても上品で美しいです。複色系の品種で、白い花弁の先が桃色から赤いに近い色に移ってゆき、柔らかな美しい女性をみているようです。

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まだ開ききっていない黄色のも今回は主役の座を奪われてしまっているようです。おそらくこの3種類だけでは物足りなかったのかもしれませんが、そこは生け花クラブの皆様の美的感覚でしょうか、その合間から覗くヒペリカムのつぶらな赤い実がアクセントをつけてくれています。ピペリカムの花は黄色なのですが実が鮮やかな赤になるために生け花にもよく使われているようです。

9月に入ると月日が進むのが速くなります。休眠しているとあっという間に冬になりそうです。なまった私の頭に気合いを入れなければと思う9月です。

<花材:ビバ、ダリア、菊、ヒペリカム>

2017年8月30日 (水)

食中毒の予防

日本は世界でも1番と言っていいほど衛生状態の良い国だと思います。
しかし戦後殆ど、食中毒の件数は減っていないのです。

食中毒を起こす菌は私達の周りに溢れています。特に高温多湿の夏は食中毒を起こす細菌にとっては極めて増殖しやすい状況となっています。

Th_452601 色々な場所で食中毒が起きても、感染ルートさえ分からない場合も多いのです。

同じ感染源の食品をとっても食中毒になる方もいるし、症状の出ない人もいます。その人の体力差や胃酸の強さの状況など様々な要因がそこには潜んでいます。

食中毒を起こす菌の種類その毒性も様々です。①菌が体内に入ってから増殖して食中毒を起こすタイプ(感染型の食中毒菌:サルモネラ菌、カンピロバクター菌など)の多くは、加熱処理すれば、食べる前に菌が死んでいますので食中毒にはなりません。②もうひとつのタイプは食中毒を起こす原因として菌が出す毒素によって症状がでる毒素型の食中毒があります。その中でも更に2つのタイプがあります。

②−1:体内に入ってから毒素を作り出して症状を出す菌としては腸炎ビブリオ菌、今話題の病原性大腸菌(0-157)などがあります。これも加熱処理すれば殆ど死滅して問題になりません。 ②−2:もう一つ厄介なタイプの食中毒は食品内で既に菌が増殖して、毒素を持っているタイプの菌(ボツリヌス菌、黄色ブドウ球菌など)は生体外毒素型といわれ、この場合は加熱によって菌が死んでも、毒素は食品に残ったままです。無味無臭で気づきません。 この毒素は熱に強く、十分に加熱処理しても毒は分解しませんので、食中毒が発生してしまうのです。

最後の食中毒は食品や食品会社などの問題で、私達ではどうしようもないことですが、多くの細菌性食中毒はやはり基本通り行っていれば防ぐことが出来ます。

やはり食中毒の基本は(1)菌をつけない(清潔・水洗い)、(2)菌を増やさない(迅速・冷凍・乾燥)、(3)菌をやっつける(加熱) することです。 これを守り夏場の食中毒を少しでも予防しましょう。

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