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2017年8月18日 (金)

今週の生け花(平成29年8月第3週)

東京では梅雨のように雨の日が続いているようで、夏らしくない状況かもしれませんが、沖縄は例年より気温が高く、晴れた天気が続いています。 Th_img_5686 きっと沖縄らしい海の景色が広がっていると思います(今年はまだ海に行っていません・・weep)。

今週も生け花クラブの皆様が2階のいつもの場所にお花を飾ってくれていました。今週は夏の日差しに向かって咲く向日葵が印象的です。 

ヒマワリと言えばゴッホやゴーギャン、モネなどが描いた油糧用のヒマワリが有名ですので、今回の生け花の上に伸びた黄色の花は一瞬菊の花かと思える花姿でした。 

ゴッホの燃えたぎるようなヒマワリはヨーロッパで見かける油糧用の向日葵です。 今回のヒマワリは八重咲きのヒマワリで一般的なヒマワリとは印象がだいぶ違います。 

Th_2983 どこかでみたことのあるヒマワリだと思って記憶を辿ると、たしかマティスが描いたヒマワリがこの八重咲きのヒマワリだったような気がします。 ヒマワリも色や形の違う種類があるようです。

今回の生け花は向日葵と共に真っ赤なケイトウも夏の日差しを浴びて輝いています。どれも太陽の光に負けないぐらい力強いです。 蜂のシッポを思い浮かべる花器も面白いですし、ワイヤーに絡めたユーカリの葉も、そしてドラセナの大きな葉もごく自然に溶け込んでいます。

今回の生け花は花器も花々も個性的なのですが、全体としては上手くまとめられていると感心しました。生け花クラブの皆様のセンスの良さにはいつも感心してしまいますheart04

夏の後半に向けて進んで行く季節となりますが、皆様方も残り少ない夏を楽しんで下さいねscissors

<花材:ユーカリ、向日葵(八重咲き?)、ケイトウ、ドナセナ>

2017年8月16日 (水)

8月は青春だ

子供の頃から高校まで、夏休みがある8月が1番楽しい時間だった。

そこには紛れもなく私の青春があった。8月は眩しい程いつも光輝いていた。

Th_dsc017012 受験勉強もない田舎でのんびりと過ごして、青春を謳歌していていた自分が、よりによって医学部を目指し、上京。 どんなに頑張っても医学部の入学にかすりもしない成績。 大切なものも失い、沢山の重圧の中で過ごした日々。 泣きながら、心の中でずっと「もう許して」と叫び続けた日々。

医学部に入り必死で勉強し上位で卒業、医者になっても過去のトラウマを思い出したくなくて、ひたすら仕事をした。 あの輝いていた8月は消えてしまっていた。

今年も8月がやって来た。全てが熱く光輝いている季節、今もきっと輝いているはずだ。私が好きだった季節。 残りの人生をかけてゆっくりと思い出したい8月がここにある。

2017年8月13日 (日)

世界を夢みて 58 : 驚異的な復興を果たしたワルシャワ

バルト三国を終え久しぶりのポーランドに入国です 。

私が始めて訪れた25年前はまだソビエトの支配から解放てまだ日が浅く、混乱状態だったのかもしれません。それでも戦後のワルシャワの街の復興には驚嘆するばかりでした。

私は当時東ヨーロッパは経済的にも文化的にも低いと考えていました。しかしポーランドは当時すでにノーベル文学賞が4人いて、ノーベル物理学賞とノーベル化学賞を同時に受賞したキューリーが生まれた場所、更にショパンが半生を送った場所だったのです。15世紀はクラクフ大学出身だったコペルニクスが地動説を唱えて科学的な学問の都だったのです。日本では室町時代から戦国時代にかけてになります。

Dsc05942 ポーランドの首都ワルシャワはヴィワス川沿いの小さな街が次第に工業と商業が発展してゆき、16世紀にクラクフから首都が移り急速に発展します。一時期、リトアニア・ポーランド共和国としてヨーロッパ最大の国家として繁栄します。沢山の宮殿や街並みが整理され、本当に美しい町となって行きます。

しかし、この街に最悪の悲劇が訪れます。第二次世界大戦末期の1944年にナチスドイツに対するワルシャワ蜂起が失敗し、その報復のためにこの美しい町は徹底的に破壊されてしまうのです。その状況を映画の「戦場のピアニスト」の最後のシーンで再現されています。皆様方ももしまだ見ていなければ映画そのものも良質な映画と思いますので、ワルシャワの状態を思い浮かべて観て頂ければ嬉しいです。

あれ程破壊された街をワルシャワの市民は「ひびの1本にいたるまで」をスローガンに忠実に街を復元して、元の美しいワルシャワを取り戻していました。四半世紀前に私がワルシャワの街を歩いた時に、戦後の破壊された写真と現実に自分が歩いているこの街の姿に、人々の思いが伝わり心が震えたのを覚えています。

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街角にあった破壊された旧市街の写真です。

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人々が集う旧市街の中心地。戦争より皆が集う広場がやはりいいです。

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人々の思いにより復元されたワルシャワ旧市街、どれほどの情熱を注いだのでしょうか。1980年に世界遺産となりました。不屈な人々が暮らす街です。

2017年8月11日 (金)

今週の生け花(平成29年8月第2週)

夏の高校野球も始まり、子供達の暑い夏のど真ん中となる今週でしょうか。大人は暑さに負けて涼しいクーラーの中でしか生活出来ませんweepTh_img_5666_4

(残念ながら沖縄・興南高校の甲子園は終わってしまいましたが、やはり相手の智弁和歌山 の打力を褒めてやりたいと思います)

今週もいつもの2階の場所に生け花クラブの皆さんがお花を飾ってくれていました。

今週の生け花は真っ赤な花器が夏の情熱を放っています。
旅行好きな私としてはこの赤は何となくスペインのアンダルシアを思い浮かべてしまいます。
赤い花器から真っ直ぐに上方に伸びたパンパスグラスの穂が光り輝いています。情熱の土台と黄金に輝いた穂の間でお花たちが輝いています。
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清楚で力強い白い小菊トルコギキョウの中で白に紫の縁が印象的な「バルカン・マリン」の花、黄色のスプレーカーネーションがそれぞれに自分たちの存在をアピールしています。 
その花々をユウカリの一種のテトラゴナの葉が全体を引き締めまとめあげています。
夏空の元、涼しげな風が通り抜ける今週の生け花でした。
<花材:パンパスグラス、テトラゴナ、トルコギキョウ、スプレーカーネーション、小菊>

2017年8月 9日 (水)

薬剤による日光過敏症

先週に引き続きFM「いきいきタイム」は太陽光線が与える影響について話をしました(皮膚科は専門外ですので、素人と同じレベルの話しか出来ませんが)。その中から、ブログには光線過敏症について記載したいと思います。

太陽の下で日に当たると当然、光のエネルギーにより私達の皮膚には日焼けやその後の褐色化、シミ・シワなどの変化が起こります。光線過敏症は普通の方ではなんでもないような量の光にあたっても、様々な異常な皮膚症状(赤み、湿疹、掻痒感、水疱形成、色素沈着など)を生じる現象を呼んでいます。

幼少時から起こす遺伝性疾患では色素性乾皮症、ポルフィリン症等があり、青年期では多形日光疹、日光蕁麻疹、光接触皮膚炎などがあります。

Th_ 原因疾患も様々で、先天的なものから、薬剤性など様々です。その原因物質の1つにクロモフェアが上げられています。これは太陽の紫外線のUVAとUVBに反応して、エネルギーを放出し、毒性やアレルゲンの原因となると考えられています。

中高年になって起こる光線過敏型薬疹については注意が必要でしょう。これは内服薬や外用薬(シップなども含む)を貼った後に太陽光を浴びると、これまでなかった皮膚炎があられることがあります。これを光線過敏型薬疹と呼んでいますが、その原因となる薬剤として私などが使う抗がん剤など特殊な薬剤もありますが、多くは一般的に使われている薬によることが多く、気が付かないこともあります。

光線過敏型薬疹は内服や注射で入った薬が紫外線の影響を受けて、アレルギー反応を起こすようになります。この状態を光感作という状況になり、アレルギー反応の準備状態となってしまいます。この状態に体が変化すると次からは少量の紫外線でも反応が起こるようになりひどい皮疹になったり痒くなったりします。

抗生物質、降圧剤、抗コレステロール薬、抗不整脈薬、利尿薬、抗ヒスタミン薬、抗精神病薬、抗不安薬、抗うつ薬、抗てんかん薬、血糖降下薬、抗リウマチ薬、ビタミンB6など多くの原因物質があり、それぞれ特殊な薬ではなくて病院などでよく処方されている薬が含まれいます。またそれらの薬同士の相性でも起こし易くなると言われていて注意が必要となっています。

病院の処方だけでなく、一般的なドラッグストアでも買えるような湿布薬を貼ったままや外して直ぐの時に日光を浴びるとその部位だけが異常に赤くなったり痒くなったりする場合もよく見受けます。また日焼け止めの成分や虫刺されの治療薬でも日光過敏となる方もいますので注意が必要です。

原因も反応も様々ですので、太陽を浴びて通常と違う炎症が現れた場合は内服薬などの見直しや、原因を精査するために薬を出した主治医や皮膚科の受診をお薦めします。

2017年8月 6日 (日)

ムーンライトサファー

台風5号が気になる八月を迎えています。

土曜日の診療終了後より夕方まで手術手技の研究会があり、やっと今週一週間のタイトなスケジュールも終えて、夜中に自宅でギターを弾くことが出来ました。

Th_ 夏の曲を何曲か弾いていたのですが、その中でも古い曲の中に「ムーンライトサファー」と言う曲がありました。歌っていたのは後に井上陽水さんの奥さんになる石川セリさんでした。セリさんはロシア人とのダブルでモデルもなされていた綺麗な方です。

沖縄で幼少時期は海の近くで住んでいたため沖縄の綺麗な海が普通の光景でした。山への憧れはあってもマリンスポーツは全然やったことがありません(まあ普通に海で泳ぐことは出来ますが・・)。

沖縄にいると時々サーフボードを積んだ車を見かけることがあります。いまではウィンドサーフィンの方が多いように感じます。軟弱になった私の身体では沖縄の暑い太陽の下では倒れてしまいそうですが、今日の音楽のタイトルの「Moonlight Surfer」なら思わず憧れてしまいそうです。

月明かりの海岸を二人で歩くなんてロマンチックで素敵でしょうね。40年若かったら、可愛いい女の子に声をかけてみたいです・・coldsweats02               Th_808539

実はこの曲を知ったのは、タモリ倶楽部なる深夜番組でした。その中で「廃盤アワー」と呼ばれるコーナーがあって、既に廃盤になったレコードの中から名曲を紹介してくれていました。その中でムーンライトサファーが紹介されたことを記憶しています(まあ30〜40年前ですので私の記憶も曖昧ですがweep)。この時にいい曲だなと思い、記録に残っていました。

惚けないためにも記憶を辿って唄ってしまいました。よろしければお聴き下さい。

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(8月6日は広島への原爆投下の日となります、地球上から核兵器がなくなる事を祈るばかりです)

2017年8月 4日 (金)

今週の生け花(平成29年8月第1週)

いよいよ8月に入ってきました。台風の季節でもあり、Th_img_5631 現在も迷走台風が日本列島を伺っている状況です。迷走台風は過去にも大きな被害を出しましたので気になってしまいます。 

ここ何年か毎年の様に地球温暖化を肌で感じてしまいます。沖縄地方暑いです。海水温も上昇し、サンゴの白化が気になりだしてきています。次第に異常気象が普通の気象になってしまうのでしょうか?

この様な事を考えながら、いつもの2階の場所を通りました。生け花クラブの皆様がお花を活けてくれています。 この場所に立ち寄るとホッとします。

Th_2981 今週の生け花は全体的に「夏バテ気味」ですcoldsweats01。 おそらくそう感じさせたのはガーベラの花が少し下向きに咲いているのと、山ゴボウの実がたわわに実ったために下に垂れ下がったことによる気がします。 リンドウの紫も花器と併せて落ち着いて静かに咲いています。

今回一人だけ元気いっぱいなのがスプレー菊でしょうか? 近くで見ても皆元気いっぱいです。太陽に向かって笑って咲いています。「みんな元気出せよ〜」と小さな花が呼びかけています・・・私もがんばらなっちゃ!

今週もお花達から元気を貰いました。ありがとう!

<花材:山ごぼう、ガーベラ、リンドウ、スプレー菊>

2017年8月 2日 (水)

日焼けの対処法

昔と比べて無防備に直射日光を浴びる方は少なくなったと思いますが、真夏の沖縄などあまりに綺麗な海につい太陽を気にせず遊んでしまうことはあろうかと思います。

実際にその後に来る日焼けで辛い思いをした方も多いと思うのです。

太陽光線には波長の長い順に赤外線、可視光線、紫外線があります。皮膚に影響を与えるのは主に紫外線の方になります。紫外線ですので私達の目にはみえません。 しかし光は光量子とよばれ、質量を持っています。 この光が私達の体にあたるとそのエネルギーのために炎症を起こします。

Th_112456 紫外線のうちもっとも波長の短いUVCは地球の上空オゾン層で吸収されて地上には殆ど届きません。 

紫外線のうち中間の波長のUVBは私達の皮膚の表面に炎症を起こします。これはヤケドと同じ効果となり、紫外線B波による「サンバーン効果」と呼ばれています。

この中間の波長の紫外線B(UVB)により皮膚の表面が炎症を起こし、赤くヒリヒリ痛みます。これが強い場合は水ぶくれになってしまいます。

その場合の対処法としてはヤケドですので、赤くなってヒリヒリしている場合は、とにかく冷やすのが1番です。 冷たい水で濡らしたタオルなどで冷やしたり、冷たいシャワーを浴びるのもよいでしょう。間違っても熱いシャワーを浴びたらいけません。ヤケドを助長してしまうことになります。

タオルで拭いたりする場合もこすらずに水分を拭き取るだけにします。また服装も摩擦の少ない軽い服を選ぶようにします。

水疱が出来る様なひどい症状で、もし病院へ行く場合は、抗炎症作用の強いステロイドの軟膏やスプレーを使用して急場をしのぎます。 水疱はなるべくつぶさないようにしますが、大きい場合は注射器で吸ったりします。自然に破れる場合も、周りの皮まで剥かないようにして下さい。自然に内部から皮膚が再生すると脱落して行きます。それまでは待っていて下さい。

もう一つの紫外線で波長の長いUVAは、皮膚の深い部分まで到達し、メラニン細胞を刺激し、褐色の肌へと変える変化をもたらします。これを紫外線A波による「サンタン効果」と呼んでいます。 しかし褐色に変化させるだけでなく、真皮にあるコラーゲン(膠原繊維)やエラスチン(弾性繊維)に影響を同時に与え、それが後シワの原因となります。 

女性にとっては日焼けして赤くなるより、後々のシミやシワの方が問題ともなると考えますので、曇り空でも以外と紫外線の量は多いので日焼け対策は日頃から行って下さいね。

2017年7月30日 (日)

憧れと嫉妬

何かを行動とする原動力に「憧れ」があります。憧れは「夢」を現実化させて、実存する人や生き方を例えにこれからの道標になる。

あの人のようになりたい、あの生き方を真似してみたいと思う。
その憧れが強烈であればあるほど、近づきたいと渇望する。しかし思うように出来ないのが世の常である。そこにはある種の嫉妬が介在する。

憧れへの嫉妬がブレーキをかけてしまい、先に進まなくなる。強烈な憧れほど達しない時に嫉妬も強く感じられる。

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そのような嫉妬は心の負担、マイナス面にしかならない。憧れは目標であり、同一にはなり得ないことを理解せねばなるまい。 そのことを自覚すると心が軽くなり、憧れを斜め前に置いて、見ながら進むことが出来るようになる。

憧れを嫉妬により引きずり下ろし同化するのではなく、常に自分の斜め前に向かって走り続ける存在であって欲しいと願う。 それに近づくことでいつか自分も憧れを掴むことが出来るかもしれないと思いながら生きてゆきたい。

2017年7月28日 (金)

今週の生け花(平成29年7月第5週)

子供達も夏休みに入ったようで、病院に向かう公園では、地域の子供達や親御さんが集まってラジオ体操をしている光景を見るようになりました。今でも「夏休みの友」なども宿題としてあるのでしょうか? 自分が幸せであったように子供達が楽しい思い出を沢山つくって欲しいと祈りながら通り過ぎて行きます。
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今週も生け花クラブの皆様が2階のいつもの場所にお花を飾ってくれています。今週の生け花は息を吞むほど美しいです。 一瞬ハットしてしまいます。 

何度か書いていますが、この場所は病院建設時は電話ボックスとして利用しようと思っていました。ですのでこのスペースは周りからあまり目立たないのです。 生け花クラブの皆さんのお花は、総合受付や外来診察室にも飾っていて人目につき、外来患者さんの癒しになっていると思っています。 

私がブログを始めた頃からこの2階にも飾ってくれるようになりました。 私がブログで取り上げるようになったのも、この場所が目立たなく、折角のお花がもったいないと感じて、ここで紹介するようになったのです。

私は美的感覚もありませんし、文書も幼稚です。お花達に申し訳ないと思いながらも、写真があれば美しさが伝わると考えて載せています。
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生け花達は僅かな時間だけですが、この美しさを輝かしています。それぞれの特色を生かしてた美の共演です。

<花材:ほおずき、リンドウ、カーネーション、小菊、グロリオーサ、バッションフルーツのつる>

2017年7月26日 (水)

ヒアリによる健康被害

今回のFM「いきいきタイム」は昆虫や蚊、ハブによる健康被害について話をしました。

ブログでは今、話題の「ヒアリ」について書いてみたいと思います(ヒアリの毒素による患者さんを診たことはありませんので、あくまで情報として提供します)

本来、ヒアリはアマゾンなどの南米地域を中心に生息していた蟻で、強力な毒液と攻撃性を持っているのが特徴です。この地域ではその他の蟻も多く、天敵も多いため、ヒアリだけが急速に勢力を拡大することはなかったのです。

世界がグローバル化する中で、物流に紛れて世界各地の港などから、その国々に侵入し、定着して行ったのです。そのため世界各地でこれまで火蟻がいなかった地域で大きな問題が起きているのです。

Th_ 世界的に侵略的外来種ワースト100に入っていて、日本でも特定外来生物に指定されています。

アリだけに小さくて、素人には日本いいるアリと見分けがつけにくいのが厄介な点です。

ヒアリの問題は攻撃性とこの毒素にあります。 ところでヒアリに漢字を当てると「火蟻」ど書きます。焼きごてを当てられたような痛みがあるから「火」と名付けられています。

ヒアリ毒の主成分はピペリジンアルカロイドで、細胞毒性、溶血性、壊死性の作用がありますので、刺された部分が破壊されるために、局所の痛みや痒みが強く出ます。 しかしこれ以外に問題となるのは、毒の中に僅かな量ですが、様々なタンパク質を含んでいることにあります。

他のタンパク質が私達の身体に注入されるとアレルギー反応を起こします。この反応は、一般的に、めまい、頭痛、激しい胸痛・動悸、吐き気、重度の発汗、その後低血圧、呼吸抑制、意識障害などの危険なアナフィラキシーショックを伴うこともあるのです。

刺された方の0.6〜6%の方にアレルギー反応が起こると言われています。アレルギー反応のうち、即効型のアレルギー反応であるアナフィラキシーでは、火蟻に刺されて5〜10分後に回転性のめまい、目の焦点が定まらず、顔面蒼白、意識消失が出現しますので、直ぐに救急要請を行って治療を開始する必要があります。

蜂でもそうですが、タンパク質で出来た毒が体内に入ると私達の体は抗体を作ります。ですので、1回目刺されるよりも2回目以降に刺される方がアナフィラキシーが起こりやすくなります。1度刺された人は更に気をつけないといけません。

火蟻に咬まれた日本人は少ないと思いますが、蜂の毒と似た成分を持っていますので蜂ドクのアレルギーを持っている方は要注意かもしれません。

在来種と区別が付きにくいですので、アリをみても近づかない、ましてや巣のように沢山アリが集まっている所を壊そうとしないように心掛けて下さい。

現時点では火蟻がどうかは分かりませんので、アリに刺されたと思ったら、20〜30分は注意して観察し、何も起こられなければ解除します。しかし何か体調がおかしければ、救急車を要請して「○時○分にアリに刺されて気分が悪い」などを伝えて下さい。

現時点ではニュース等で報道されているよりも被害が少ないとのことですので、冷静に対応してゆきたいですね。

世界がグローバル化することは、色々な病気や外来生物も入って来るのです。今後もますますこのような時代が来るのでしょう。水際対策を練り直す必要があるかも知れませんね。

2017年7月23日 (日)

世界を夢みて 57:リトアニアの第2の都市カウナス

朝早くリトアニアの第2の都市カウナスの杉原千畝記念館(旧日本領事館)を訪問(http://omoromachi.cocolog-nifty.com/blog/2017/07/56-e6bc.html )後、午前の僅かな時間でカウナスの旧市内観光を行いました。

カウナスは13世紀にドイツ騎士団の侵略を防ぐために、カウナス城と城壁が築かれた町で、15世紀半ばにはハンザ同盟の代表部が設けられて商業都市として発展します。第一次大戦から第二次大戦の間はポーランドによってヴィルニュスが占領されたため、カウナスがリトアニアの首都として暫く機能していました。

私達は旧市街の南側でバスをおり、暫く徒歩での散策となりました。木々も多く広々として心地よい風が通り抜ける街でした。

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バスを降りて直ぐの所に、15世紀にゴシック様式の建物があります。ここはかつては商人の館として使われていましたが、以前この場所は「雷神ペルクーナスを祀る神殿」があったと言い伝えられていた所です。19世紀の修復の際に、30Cm大のブロンズ像が見つかり、言い伝えは正しかったとの論争が巻き起こるのですが、残念ながらこのブロンズ像は消失してしまったとのことでした。

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暫くすると大きな市庁舎広場に出ました。旧市街の中心部で、周りにゴシック形式の博物館やギャラリー、教会が建ち、その中心部に旧市庁舎があります。 旧市庁舎は白鳥に例えられる綺麗な16世紀のバロック形式の建物です。現在は結婚登記所となっているとのことです。確かに美しい建物で、多くの方が記念写真を撮っていました。

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広場を曲がった直ぐに、これも綺麗な15世紀の赤煉瓦づくりの聖ペテロ&パウロ(ベトロイルポヴィロ)大聖堂が見えて来ます。第二次大戦で破壊されしまいましたが完全に修復されています。現在はリトアニアのカトリック司教座聖堂となっている教会です。

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ここは外観よりも内部の美しい教会でした。フレスコ画や彫刻、ステンドガラスが美しく、祭壇は特に荘厳で綺麗でした。

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静かに花を手向ける方がいました。とても静寂な世界です。この様な静寂さが好きで、暫くこの場所にいたいぐらいでしたconfident

教会を出ると、これから結婚式を挙げる花嫁さんやこの友人やご家族がにこやかに準備をされていて、写真を撮らせて貰いました(顔がはっきり分かるためブログに載せる事は出来ませんが、綺麗な花嫁さんでした)。結婚式でも配るのでしょうか?花嫁の父からカゴに入ったお菓子を私も頂きました(ありがとう!、お幸せにheart04

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広々とした通りを歩くと、以前のカウナス城の塔と城壁の一部をみることが出来ます。カウナス城は元々台形の城壁で囲まれ、4つの塔を持っていたそうですが、今ではこの僅かな部分が残っているのみでした。

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お昼は近くのレストランで、リトアニアの郷土料理の「ツェペリナイ」を頂きました。ツェペリナイはモチモチした厚めのジャガイモで出来た皮の中に、豚肉などの詰め物を茹でる料理で、この皮を創るのに時間がかかるようです。確かにモチモチして美味しい料理でした。

もう少しノンビリしたかったのですが、腹一杯になった後は6時間かけてポーランドのワルシャワへと向かうのでした。いよいよリトアニアそしてバルト三国ともお別れです。

2017年7月21日 (金)

今週の生け花(平成29年7月第3週)

夏本番、夏休みに突入した子供達も多いことでしょう。ギンギンぎらぎら太陽の下で遊ぶ子供達の歓声が聞こえて来そうです。それと逆に親御さん達のため息も聞こえて来そうです。これから子供達は長い夏休みです。存分に楽しんで欲しいです。                           Th_img_5545_2

今週も生け花クラブの皆様が2階のいつもの場所にお花を飾ってくれていました。真っ青で灼熱な外と違い、この2階の場所は静かに時間が通り過ぎて行くように感じます。

今週の生け花はとても気品に満ちていますし、穏やかな表情をしています。

ナナカマドの茶色がった葉があっても秋をイメージは不思議としません。花器の色の移り変わりも全体を落ち着けています。大きくうねるクルクマの葉、普段は際立つ赤いガーベラもひっそりと咲いています。

Th_2973 花穂の先に白い花々を携えているのがチューベローズです。球根性の多年草で、夏から秋にかけて白いお花を楽しめます。 夜になると甘い香りを放ち、遠くからもお花の存在が分かります。 香水の原料にも使われるお花で、この匂いから日本では「月下香」、中国では「夜来香(イエライシャン)」「晩玉香(ワンユイシャン)」と呼ばれるそうです・・・ちょっと妖艶な綺麗な女性を想像してしまいます(私だけか?coldsweats01

暑さにへばりそうになるのですが、子供の時を思い出して「夏だ!やった〜!」と元気を出して行きましょう。

<花材:ナナカマド、チューベローズ、ガーベラ、クルクマ>

2017年7月19日 (水)

レモンに対する日本人と欧米人での違い

ずっと以前、ビタミンC欠乏症による壊血病について話をした時に、イギリス海軍は海賊よりも当時恐れられていた壊血病の克服に、長期航海で多量のレモンを積んで船員に与えたことで、壊血病を克服し世界の覇者となった記事を書いたことがありました(http://omoromachi.cocolog-nifty.com/blog/2013/03/font.html )。

そのためにイギリス海軍のことをレイミーと呼ぶ場合があることを知りましたが、それはスラングとしてもあまりいい意味ではないので使わない方がいいと教えられたのですが、理由は分かりませんでした。

Th_ 英語力のない私はその疑問を思い出したので調べてみました。

どうもレモンに関するイメージは日本と欧米ではかなり違うようです。特にアメリカ英語ではイギリス英語よりも厳しいようです。

私達日本人にとって多くは、レモンは「爽やか」「清々しい」イメージ、そして「青春」と重なります。しかし欧米ではレモンの皮は厚く硬く、また味も酸っぱくて印象はよくないらしく、レモンを目の敵にした表現が多いですcoldsweats02

「lemon」はバカバカしい人や物をさして表現します。主にアメリカ英語では故障ばかりする電化製品や車のことを「a lemon(不良品、欠陥車)」と呼んだりするようです。イギリス英語では物よりも人に対して「バカ」「ふざけた奴」として扱われるようです。like a lemon だと「出来損ない」「役立たず」を意味するようです。

私達日本人は頭に来るような上司がいても、反論出来ないことが多いので、その時はそっと「部長さんはレモンの様ですね」などと言いましょう。どういう意味?と聞かれたら、英語の意味は言わずに「爽やかですものね」と言えば怒られないでしょうか?(・・冗談ですよ、上司が英語が堪能なら左遷されますcoldsweats01)。

「do me a lemon」は「まさか」、「嘘だろう?」であり、「suck a lemon」は「失せろ!」「どこかで言ってしまえ」の意味となります。・・・・等とあまり言い表現ではありません。

ついでに「lemon」 と違い良い意味で使われることが多いのが「peach:モモ」です。

ですのでShe is a lemon.「彼女は嫌な奴(魅力的ではない)」となりますが She is a peach.なら「彼女はとても魅力的な女性」となります。 日本人男性諸君、レモンとピーチを使い分けないと欧米では痛い目にあいますので注意です。

壊血病のことは知っていましたが、英語力のない私はこの様な「lemon」の使い方は知りませんでしたweep

2017年7月16日 (日)

雨(森高千里)を唄ってみた

先月、梅雨時の帰りに、雨に照らされた街並みを見ながら運転していました。偶然ラジオから森高千里さんの「雨」が流れて来ました。 (高校卒業後、50代半ばまで音楽と無縁だった私も、何となく聴いたことのある曲でした)

単調なリズムの中で何度も繰り返すフレーズに「雨は冷たいけど、ぬれていたいの、思い出も涙も流すから」・・・・そうかも「人生には雨で流れて欲しいこともあるね」と思いながら車の運転をしていました。

Th_0 ちょっとググってなってしまったのです。私も年をとってきたので、この曲を素直に受け入れることが出来ますし、森高さんが作詞したことにリスペクトもします(昔なら、ゲッ!お前、森高が好きなの?と友人からからかわれたかもしれません)

まあ、こんな言い訳がましいことを書いても、この年になれば多少のことは許されのかと思っていますcoldsweats01

これまで森高さんの曲を聴いたことがありませんでしたし、サビの部分しか知りませんでした。テンポの取り方が難しかったですね。

あの可愛らしい森高さんの歌を禿げたオヤジが唄うギャップに怯えながらお聴き下さい・・・happy01

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2017年7月14日 (金)

今週の生け花(平成29年7月第2週)

Th_img_3748 今日は快晴の那覇市内でした。病院職員食堂の窓から遠くは慶良間諸島が見え、那覇飛行場への離発着の飛行機が行き交い、昼の時間帯に大型客船が入港する様子が見て取れました。昼食時の私のささやかな楽しみとなっています(以前撮影した写真を載せてみます)。

                Th_img_5530

この美しさに負けないぐらいに、いつもの2階の小さな場所に、今週も生け花クラブの皆様がお花を飾ってくれていました。

今週の生け花は、一瞬雲の上を飛んで行く天女の様な印象を受けました。黒い花器が宙に浮いているようで、ハランが左から右に風を受けて羽衣のようにひらめいています。 

赤紫のクルクマも白く柔らかい花をつけたトルコギキョウ糸菊紫アザミも同じ船に乗った仲間達でいます。皆が軽やかです。

Th_2972 正面からだけではもったいないので、私の短い足をう〜と伸ばして真上からも撮影してみました。生け花クラブの飾り付けの良さは、どこから観ても綺麗に仕上がっていることにあります。改めて、このブログで紹介する写真や私の説明では美しさ表現出来ないと思いました。

そこは皆様方の綺麗なフィルターを通して観て欲しいと思います。本土の方では大きな水害も起きていますので、気をつけて過ごして欲しいと願います。

<花材:ハラン、クルクマ、紫アザミ、トルコギキョウ、糸菊?>

2017年7月12日 (水)

夏カゼ

一般的に「風邪:カゼ」と呼ばれるのは、急性の上気道感染症の総称として呼ばれています。
空気中あるいは手指に着いた病原微生物が鼻や口から入り込んで、鼻から咽頭、声帯(喉頭)までの上気道に感染して炎症を引き起こし、クシャミ、鼻水、鼻詰まり、喉の痛み、咳、発熱、頭痛などの諸症状が出る病態をカゼと言うわけです。

この急性の病態を引き起こすのは主にウイルスに因るものです。カゼは冬場に起こることが多いと皆思っているはずですし、インフルエンザなどを考えても、寒くて乾燥した時に罹ったことを経験しているはずです(厳密にはインフルエンザと風邪は区別すべきですが)。

逆に、日本の夏は高温多湿です。しかしこの高温多湿を好むウイルスもいることより夏カゼの原因となるのです。ですので同じカゼでも夏と冬では原因となるウイルスに違いが出ます。

Th_ 夏風邪の原因となるウイルスの代表として、エンテロウイルス(コクサッキーウイルス、エコーウイルスなど)やアデノウイルスがあります。

エンテロウイルスのエンテロとは大腸や小腸などの「腸」を示す医学用語で、アデノウイルスのアデノとは「喉」を示す用語です。

ですので、エンテロウイルスに罹ると、風邪症状以外に多くが腹痛や下痢などの胃腸症状が出ます・・・そのため、経験上夏風邪は「お腹にきやすい」と昔から分かっていました。
アデノウイルスの感染は喉の痛みや咽頭炎が強く出るために、の後の痛みが強く腫れて、食べ物や飲み物が喉を通らなくなることも多く、脱水になったり栄養補給が出来ずに、夏バテも助長する原因にもなるのです。

夏風邪の原因となるウイルスによって、夏風邪は「お腹に来る」「喉に来る」となるのです。

7月に入り、手足口病、咽頭結膜熱、A群溶血性連鎖球菌の感染症も増加しています。手洗い、うがい、などの基本的な感染症予防に努めるようにして下さいね。

2017年7月 9日 (日)

孤独の中で光を求めて生きている

私達は生を受け、死ぬまで親や家族、社会と密接に結び付いて生きている。

でも、ふと1人になった時、人は孤独の中で生きていることを実感する。

Th_img_3336 その深く閉ざされた部分は誰も知るよしもない。お前のことは全部知っているよと言われても、誰も知らないのだ。

自分の孤独を素直に見つめることで、冷静に相手を見ようとしている。しかし誰も自分を知らないように、実は自分も相手(世界)のことを知らないのだ。

孤独を超えることは出来ないことを知っている。一瞬でもこの孤独を消し去るために光を求めて妥協する。

孤独という感情の世界から、理性で光を求めて生き抜こうともがいている。 それでいいのだと自分に言い聞かせながら・・・・・

2017年7月 7日 (金)

今週の生け花(平成29年7月第1週)

いよいよ7月に入りました。台風による被害の地域の皆様方は、大変だと思いますが、どうか頑張って欲しいとお祈りしています。Th_img_5506

沖縄の方では晴れていますが、台風の影響なのでしょうか、湿度が高く蒸し蒸ししています。

それでも病院の2階のいつもの場所に、生け花クラブの皆様がお花を活けてくれていました。

今日の生け花は爽やかで元気の出る花材と竹で編んだ花器で出来ています。くっきりと三つのパートに別れた感じで、それでいて全体としてまとまっていますので、生け花クラブのセンスの良さが現れているのだと感じます。

Th_2971 上方には太陽に向かって輝くピンク色のグラジオラス、真っ黄色な、後ろにも真っ白な色のスプレー菊(糸菊?)が顔を覗かせています。

中央には夏の暑さを耐える程の強さを感じさせる菊の葉ドラセナトグサの深緑が配置されています。

更に下方には、竹で編んだ花器がとても清々しい気分になせてくれますし、この左下に枯れ木を配置することで空気が流れて涼しさを感じさせてくれます。

このお花達を観ながら、元気を出さねばと思う今日でした。

<花材:グラジオラス、トグサ、スプレー菊、糸菊、ドラセラ、枯木>

2017年7月 5日 (水)

乳がん検診はマンモグラフィーかエコー検査か

今日のFM放送は乳がんについて話をしました。

乳がんは女性が一生のうち罹る率が最も高い癌です。手術、ホルモン療法、抗がん剤、放射線療法を組み合わすことで比較的治療効果が出やすい癌(もちろん治療抵抗性のある場合もありますが)の一つで、癌による死亡数では、大腸がん、肺がん、胃がん、膵臓がんに次いで第5位となっています。
しかし、その他のがんと比べて、比較的若い年齢層から発症し、40代から50代でピークを迎えます。この若い世代の女性は、家庭でも職場でも1番中心となって頑張っている年代が多いのです。

乳がんは早期に発見できると90%の方が治癒する癌です。そのためには早期発見となる自己検診や検査が重要となります。特に乳がんは手で触れる場所、見える場所に発生しますので、自己で乳腺を触診することでしこりに気がつき、早期発見に繋がる可能性が高いのです。

最近、検診の精度が問題となっていると報道されるようになりました。これで医学界や行政も新たに動く可能性も高いと私個人としては有難いと思います。

乳がんは乳汁を出す、乳腺組織(乳管と小葉)から発生します。おっぱいの大きさは乳腺組織だけでなくその周りの脂肪組織と関係が大きく、この脂肪の付き方によっても大きさがだいぶ変わります。

日本人は欧米人と比べて乳房内に脂肪が少なく、乳腺組織の密度の高い方が多いのです。おおよそ40%の方が乳腺密度の高い高濃度乳腺と考えられていますし、若い人ほど濃度の高い方が多いのが現状です。

レントゲン(マンモグラフィー)ではがんは白く写ります。しかし高濃度乳腺は全体的に白く強く移るため、乳癌の発見が難しいのです。これが注意すべき所で、乳癌のマンモグラフィー(以下MMC)の診断基準では現在では「正常」としか書くことが出来ません。

そのため、私自身は以前から乳がんを専門にしている先生方に「早期発見にマンモグラフィー」という啓蒙活動と共にMMCで写らない早期癌も多いことも明記して欲しいと希望していたのですが、聞き入れてくれない状況もありました。

これは専門医が悪いわけではなくて、日本人が欧米と比べてMMCを含めて乳がん検診を受けない方が非常に多かったために、まず乳がん検診を受ける率を上げることが日本では第1番目に求められていたからなのです。

現在、乳がん検診で有効性が確認されているのがレントゲンを使い乳房を挟み込んで撮すMMC検査です。あんなに挟み込んで痛くしなくてもいいのにと思っている方が多いと思います。レントゲンで撮すために、厚みが均一でないと判定しにくいのです。そのため思い切り挟み込んで、ブヨ〜ンと伸ばして均一の厚さにしているのです・・・痛いと思いますが、悪気があってからではないのですcoldsweats01

現時点では検診を行って癌患者を見つける優位性が出ているのはMMCですので、これが第1に行われいますが、エコー検査も非常に有用な検査です。

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ここでMMCとエコー検査のそれぞれの違いを話しておきたいと思います。

・MMCは均一に伸ばせば全体が写り、画像として正確に残すことが出来ます。エコー検査が乳腺組織を一回で移す訳にはいかない(最近この装置も出て来ましたがまだまだ普及には時間がかかりそうです)ので、何度か往復しながら乳腺をスキャンしてゆきます。そのために検査を行う医師や技師の技量により違いが出てしまいます。

それぞれに得意分野があり、MMCは微小石灰化を見つけやすく、エコーは小結節を見つけることに長けています。どちらも早期乳がんの検出には有効となります。

ここまで説明しましたので、現時点で検診はMMCが多いでしょうが、もちろん両方やればいいのですが・・・

検診でMMCを受けた場合に日本人で40%近くいる高濃度乳腺の方(多くは若年者〜中年)は癌の指摘を受けなくても、更にエコーを追加した方が良いと考えます。中年〜高齢者で乳腺が脂肪化している方はMMCで十分と思われます。

現在はMMCの判定基準で正常と思われても、私の方では先月より高濃度乳腺の場合は付記として「高濃度乳腺のためエコー検査の追加をお勧めします」と記載するようにしています。

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